雪の下群れて咲いたる夏の花 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


ユキノシタ


ダイモンジソウ


ヒマラヤユキノシタ

写真は雪の下一族。

ユキノシタ、ダイモンジソウ、ヒマラヤユキノシタ。

台風15号は今(8:00)熊本に上陸との報あり。
街路樹をなぎ倒し荒吹くキミを「野分(のわき)」などと穏やかな名称は使いたくないですな。
台風、暴風雨で結構。
そうそうに消え去って欲しい。

15号16号台風の連続発生で、酷暑はなくなりましたね。
今朝は夏の終わりに「雪」の情報をお届け致します。

「ユキノシタ一族の登場で~す」

①ユキノシタ科ユキノシタは夏(と冬の)季語。

写真で御覧の通り、重畳(ちょうじょう)と茂る緑場の上に、嫋々(じょうじょう)と咲く花。
可憐な花ですね。
これは歳時記では夏の季語!冬の季語でもあり。
どうです、涼しい風が吹き抜けるでしょう。
別名は虎児草(こじそう)。
深緑の小さな葉の模様が、虎に似ているので、虎児草。

②ユキノシタ科ダイモンジソウは秋の季語。

白花の小文字ダイモンジソウが鉢一杯に咲く風情は秋そのものですね。
我が家では色様々なダイモンジソウを集めてみました。
京都の送り火の「大文字」には及ばないけれど、虫の囁き、風のかそけさを届けてくれる草。
なかなかよろしいものですよ。

③ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタは季語に非ず。

行く春を見送り、初夏のさんざめきの季節に、ユキノシタとは思えない豪勢な花を咲かせます。
虎児草の、控えめなちんまり咲く花とは正反対の、華麗な花房となります。
「ヒマラヤ」の言葉だけで冷涼な感覚になれるじゃあ~りませんか。
今年はこの花を鎌かく株分け致しまして、数は増えれど鉢は無し。仕方なく、孫のサー姫お気に入りタンブラーにこっそりタガネで穴を開けて植えました。
サー姫怒るだろうな。ゴメン。

以上、ユキノシタ一族の紹介でありました。
残暑の過酷が和らいだのでは、と拙老ご同慶のいたりであります。

駄句5句と愚歌1首。


雪の下群れて咲いたる夏の花
虎児草(こじそう)は初夏に花咲く雪の下
文字数多大文字草を小鉢植え
畦に伏す犬蓼の花除けて行く
赤ままは稲架(はさ)の下影無聊なり

ヒマラヤのユキノシタ花華麗なり故国の誇り咲き競ひけり