花擬宝珠すいと伸びてぞ妍競ふ | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


擬宝珠


白馬村擬宝珠14/9/1

写真は擬宝珠(ぎぼうし)の花。

花に添えたもう一枚は、白馬村諏訪神社の、神前の池に架かる橋の擬宝珠です。

「ギボウシ」と言えば、写真の二種類の「擬宝珠」とネギ畑の「ネギボウズ」
いずれも形が似通っています。

野草のギボウシは、端麗豪華とは縁の遠い、繊細な花の姿で、見飽きないですね。
遠い昔、擬宝珠の若葉を茹でて食べたような記憶があります。
先人たちの長い長い経験と知恵で、野に咲く花も若葉も、食べたり薬用にされてきたのですね。

梅雨に入る頃、この擬宝珠は毎日若葉を伸ばしていました。
「食べられてしまう」ことなど全く念頭になく、若葉は素直に成長し、葉の中から茎が伸び、寺社の廊下や橋にかかる欄干の擬宝珠に似た花蕾は、やがてトランペットを吹くように開花しました。

駄句5句と愚歌1首。


俯いて擬宝珠の花段に咲く
擬宝珠の花は梅雨が好みなり
擬宝珠はトランペットを吹くやうに
花擬宝珠梅雨の晴れ間に顔を上ぐ
花擬宝珠すいと伸びてぞ妍競ふ

梅雨の一雨ごとに伸びをする擬宝珠の花は薄紫に