写真は沢瀉(おもだか)。
昨日6月23日は「慰霊の日」
沖縄では戦後70年の戦没者追悼式が行われました。
沖縄県知事の「辺野古への基地新設は許さない」という演説を、沖縄の人たちは万雷の拍手で支持しました。
知事の後に登壇した首相には「帰れ!帰れ!」「戦争屋!」の怒号。
小生は春にタネを蒔いた「月桃」の苗を見ながら、70年前に沖縄で展開された地獄の戦争に思いを馳せていました。
「あの時ガマの中で、母と妹に別れた。もう、戦争はイヤ」
「アメリカ兵に命を奪われ前に、お母さん私を殺して!」
と懇願する娘の背を、母は涙をおし拭い包丁で何カ所も刺した。
「痛い!痛い!お母さん!でもありがとう!」
テレビに流れる悲痛な叫びが耳朶に残りました。
首相の「沖縄の基地負担軽減のため、全力で取り組む」などという言葉がいつもより空しく響いたのです。
この方の、表現だけはまことに美しい、「積極的平和主義」「国民の平和と幸福のため」ほど意味不明な言葉はないでありましょう。
ふと庭先に芽をやると、沢瀉(おもだか)の花が咲いていました。
駄句5句と愚歌1首。
沢瀉(おもだか)のひっそり咲きてそっと散る
沢瀉や目高の池に花散らす
沢瀉は秘やかな花熱射日に
沢瀉を赤目高のつつき居り
沢瀉の散るや池に二三片
沖縄の人の苦しみ思ひみる月桃の苗をそっと撫でてみる