あの子はだあ~れ誰でしょね | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


不明

不明

不明
写真1,2,3は名前不明。

700鉢の植木を置いていますと、それぞれの鉢に「招かれざる客」が芽を出すことがしばしばあります。
風に飛ばされ、遙か彼方から運ばれてきたものか、故郷の岸を離れて波に幾月漂ったものもあるのでしょう。
ある日突然、椰子の木が聳えたりしたら世間を狭くウロウロ生きる爺など、腰を抜かしますな。
中には食い意地はったムクドリジジイが、立ち寄りついでにタネ入り糞を落としていくこともあることでしょう。
言ってもせんなきことながら、ムクドリジジイには託しておきたい伝言もこれあり候。
爺秘蔵の、高貴風雅な直幹体五葉松の葉に「タネ入り糞」など落としていったとて誰も喜ばないぞよ。
もっとも、「高貴風雅」な五葉松など爺は持ってやしませんがね。

それでね、700鉢には少なからぬ予期せぬ芽生えがあるのです。
愚老の愛してやまない、侘助椿の脇に「ネコジャラシ」などが顔を出し、へらへら笑っておったら、こりゃあもう腹立ち紛れにグイッと引き抜き地に投げ捨てますがね。
グイッと引き抜くついでに、本体も引き抜き顔色を変えたことも、何度やこれあらん。

時々ね、「正体不明」の草木が生まれるのであります。
3枚の写真に掲示いたしましたのが、それ。

一枚は四方に茎を伸ばし、先端に球体の花を咲かす物体。
「そりゃ、オリヅルランじゃないかね?」
と教示を頂いたことがありますが、いやいや、葉は短く左右に乱れ、なによりツルを折る風雅はございません。

二枚は先日禁酒を誓った折りに、底に穴を開けたチョコに植えた物体。
これは草丈1㎝。横に3㎝。星形の2㎜ほどの花を沢山咲かすのです。
かかる不思議な花は愚老初見であります。
まことに可愛い!

三枚目は、御覧の通り、花も咲かなきゃ、実もならぬ。あたしゃもう少し背が欲しい、ってコントがありましたな。
草なのか木なのか、それさえ不明。
何だか面白そうなので、ミニ鉢に植えてみました。
オニとなるかジャとなるか、楽しみであります。

駄句5句と愚歌3首。


熱燗を舐めた盃名無し草
名無し草夏に五弁花咲かせたり
名無し草鉢賑やかに花の宴
名無し草鉢に採りたる梅雨最中
五月雨は強弱付けて花に降る

腹立ちの紛れに舐めし熱燗の盃ありて名無し草植う
手に取りて飲みたる記憶盃に牧草の四つ葉植え幸ひ思ふ
意気高し名もなき小鉢の白き花花片茎葉省略なし