写真は菫(すみれ)。
アザミの鉢に飛び込んだスミレです。
鉢に庭に招いた覚えのないスミレが紫の小花を咲かせています。
小花の可愛さに惹かれて、地から掘りあげ何度か鉢に入れたことがありますが、「あわよくば小盆栽の添えにせん」との欲張り爺の思いつきには不服従で、ほとんど根付くことはありません。
見かけの可憐さに反して芯の強さ、強情さは園芸植物には見られませんな。
この花を見ると、
「♪すみれの花咲くこ~ろ~」
と歌われる人々を思うのです。
花組、月組、雪組、星組、宙組の何方が「すみれ」なのだろうか、愚老まるで分かりません。
愚老の回りは、紅葉組、百合組、子鹿組などがありますが、こちらでは「♪すみれの花咲くこ~ろ~」とは歌いません。
「♪げんこつ山のたぬきさん」がおっぱい飲んでねんねするだけ。
しかして、愚老は加齢組かつ難聴組。
アザミの鉢に花を咲かせたスミレを眺めて、かようなアホなことを考えてみました。
駄句5句と愚歌1首。
菫咲く鉢は薊の住まひなり
菫花薊の鬼に負けじとぞ
薊大根山牛蒡菫葉山菜
まじまじと人の世見るや菫草
薊鉢菫ぼつんと咲き居たり
菫咲く鉢は薊の家なるぞ奪ふ菫の芯の強さよ