連翹をイタチグサとは摩訶不思議 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


連翹

写真は連翹(れんぎょう)。別名いたちぐさ。

連翹のうつむいた吊りがね型の小花に「いたちぐさ」とは、まあなんとゆかしい名前ですなあ。

昨日夕景に、近所の盆栽爺様が久方ぶりに顔を見せ、目敏くレンギョウに眼をとめられた。
「連翹はモクセイ科なので、モクセイに似た香りがするはず」
と爺様は仰る。

愚老我が連翹の鉢を手に,右から左から香りを確かめれど、確たる香りは届かない。  
愚老、低能のみならず、蓄膿ではないか、と懊悩致すのですが、爺様の主張されるキンモクセイの香は去年の秋以来ご無沙汰。
でもね、爺様の頑固な主張におされたのか、モクセイやらバラやら嗅ぎ分けられねど、何やらほのかに漂う。

「レンギョウはイタチグサとも言うから、イタチの最後屁かなんかその筋の臭いの気もするけれどなあ」

爺様は暫く歓談されて悠々帰館なされた。
いつも爺様の胸に抱かれている「ポチ」は本日体調不良のゆえ、自宅で静養している、とのことでした。

駄句5句と愚歌1首。


連翹の花俯けど賑やかに
連翹は難しき字の優しき花
連翹や垣根に咲きて仄(ほの)かな香
連翹の萌えたちて眼に清(さや)か
連翹は鈴を鳴らすやほろほろと

連翹と書いてみれども別字なり優しき黄花ほろほろと散る