匂やかに咲く花椿春風と | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


椿 春風

写真は椿春風(しゅんぷう)。

今日で如月は終わり。
明日から弥生ですね。
弥生に似合う気象は「春風(はるかぜ)」ではないかな、と思っています。

写真は椿「春風(しゅんぷう)」であります。
微かな香りがあるので、別名香姫(かおりひめ)。

ふとすれ違う若い女性(にょしょう)の微かな香りはいいものですね。
だいぶん人生を経ておいでになった女傑(じょけつ)の、千里の彼方から辺りを払う香りもまた悪いとは思いませんが、老いたる我が感覚には畏れ多いばかりですな。

この写真の椿は、「しゅんぷう」と読みます。
なぜか「はるかぜ」と読むと、叱られるのであります。

本日は駄文をつべこべ書かないで、春風の香をかぎ「昔の人の袖の香」を懐かしむことに致しましょう。

(ところで、香をかぐ、のかぐは「嗅ぐ」じゃいけませんな。)

駄句5句と愚歌1首。


匂やかに咲く花椿春風(しゅんぷう)と
椿咲き風強き朝(あした)も春風(しゅんぷう)と
春風(しゅんぷう)の名を持つ椿そよと咲く
春時雨止む間もなきに白椿
春の雨椿の花を幽(かそけき)に

春の雨椿の花をふうわりと包みて夢の世界を作りけり