写真は椿春風(しゅんぷう)。
今日で如月は終わり。
明日から弥生ですね。
弥生に似合う気象は「春風(はるかぜ)」ではないかな、と思っています。
写真は椿「春風(しゅんぷう)」であります。
微かな香りがあるので、別名香姫(かおりひめ)。
ふとすれ違う若い女性(にょしょう)の微かな香りはいいものですね。
だいぶん人生を経ておいでになった女傑(じょけつ)の、千里の彼方から辺りを払う香りもまた悪いとは思いませんが、老いたる我が感覚には畏れ多いばかりですな。
この写真の椿は、「しゅんぷう」と読みます。
なぜか「はるかぜ」と読むと、叱られるのであります。
本日は駄文をつべこべ書かないで、春風の香をかぎ「昔の人の袖の香」を懐かしむことに致しましょう。
(ところで、香をかぐ、のかぐは「嗅ぐ」じゃいけませんな。)
駄句5句と愚歌1首。
匂やかに咲く花椿春風(しゅんぷう)と
椿咲き風強き朝(あした)も春風(しゅんぷう)と
春風(しゅんぷう)の名を持つ椿そよと咲く
春時雨止む間もなきに白椿
春の雨椿の花を幽(かそけき)に
春の雨椿の花をふうわりと包みて夢の世界を作りけり