写真は白梅(品種不明)。
今年もまた梅の開花を待ちました。
春立つ日に梅が咲くなら、我酒を止めても悔いなし、とまで思ったものです。
白梅のつぼみがほのかに色付きはじめた頃から、毎日梅の枝を見つめました。
ロウバイが咲き始めた大寒の折、ロウバイは梅にあらずとも名のみの春を飾るのに、白梅、紅梅のつれないそぶり、もはや梅は友に非ず、友にあらざる以上は、酒を酌み交わすこともいたすまじ。
汝は異土の乞食となっていずこにでも去れ、と本気で腹を立てたものであります。
さて、白梅満開。
惜しむらくは品種名の分からぬことです。
でもね、名前なんか分からずとも、微かな香りに与り、惜しげもなく咲く風情を見たら、もうそれでよろしいではありませんか。
道行くご婦人の名は分からずとも、たゆとう香りがあればもうそれだけでご馳走様。
駄句5句と愚歌1首。
鞦韆で新世界知る園児かな
鞦韆を漕ぎて船出の園児かな
白梅の香の溢るるや雨上がり
白梅の香を嗅がむかな雨上がり
雨上がり白梅匂ふ昼下がり
盆栽の白梅紅梅盛りなり春告鳥のあらば佳けれど