写真は雛飾りの内五人囃子。
この写真は一昨年の2月23日の撮影です。
筑波山山麓古い城下町真壁の郷の雛飾りです。
真壁には城下町の町並みが残り、大変床しい街であります。
愚老にとってもっとも嬉しいのは、造り酒屋があること。
誤解なきよう!試飲ができるだの、誤飲しがちだの、貧乏爺に相応しいけちくさい楽しみではありませんぞ。
通りを歩きながら、いずこからともなく漂う酒の香が好きなのであります。
いやいや、「酒の香」が好き、などは誤解の元、十戒の始まり。
「酒の香」が好きなら、一升瓶の詮を開け、首から吊しておけば済むことですが、愚老さような奇抜な風体は好みませぬ。
「古い町並みに、酒の香」、これだけがいいのです。
この町で口に致すのは、なんと、コロッケ!
これがまあ、旨いのですよ。
街中には梅の花、桃の彩り。我が手にはコロッケの温もり。
古い作りの商家には「雛飾り」
孫のミイちゃんは「お内裏様とおひな様」から目を離さない。
助平爺は「三人官女」の艶姿に我を忘れたり。
家族総出で「雛祭り」を楽しむのです。
写真は「五人囃子」
お内裏様とおひな様が、チンとすまして座っておられるところに、五人囃子の、パーカッション部隊が笛や太鼓で盛り上げています。
この写真の「五人囃子」それぞれ豊かな表情をしている、と思うのですが如何でしょう。
「五人囃子」が横一列になって場所を占めているので、もう一枚の写真
「三人官女」の披露目場所がござらん。
拙老は無論、五人囃子の子供より、三人官女がいいですな。
でもね、官女にせよ官人にせよ「三人」は難しいですよ。
落語のマクラに「三人旅は一人乞食」とあります。
「三人官女は一人除け者」「三人官女は仲違い」ってね。
駄句5句と愚歌1首。
雛飾り五人囃子の賑やかに
雛飾り三人官女を見比べる
雛飾り三人官女は仲違ふ
雛飾り五人囃子のいざ奏でん
雛飾り左近の桜満開に
女雛より官女の段に惹かれ居り匂やかな人の頬染めて見ゆ