雪柳風の通ればそっと礼 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


雪柳

写真は雪柳。

雪柳の葉芽が萌えてきました。
風が吹き通る度ごとに、鉢に並んだ雪柳が一斉に腰を屈めます。
雪柳の花は弥生の声を聞いてからですね。
連翹(れんぎょう)の黄花と、雪柳の純白が風に揺れると、まさしく「山笑う」景色となります。

写真でご覧の通り、雪柳の雪はまだ時にはあらず、葉芽が萌え始めて、しかし雪には早い。

昨日も一昨日も、天気予報は「関東地方の大荒れ、大雪」を報じていました。
雪は春時雨となって大地を濡らして去りました。

雪柳の花の頃には、紛うことなき雪が地を覆うでありましょう。
それまで「鉢の雪柳」で雪見、と洒落たいものです。

駄句5句と愚歌1首。


雪柳四季に構はず雪を負ふ
雪柳雪負ふ頃は花遠し
芽に優し柔らかに降る春の雨
雑木の芽雨柔らかに風光る
雪柳風の通ればそっと礼

花遠けれど風吹くごとに雪柳揃ひ立ち居て皆礼をする