写真は雪柳。
雪柳の葉芽が萌えてきました。
風が吹き通る度ごとに、鉢に並んだ雪柳が一斉に腰を屈めます。
雪柳の花は弥生の声を聞いてからですね。
連翹(れんぎょう)の黄花と、雪柳の純白が風に揺れると、まさしく「山笑う」景色となります。
写真でご覧の通り、雪柳の雪はまだ時にはあらず、葉芽が萌え始めて、しかし雪には早い。
昨日も一昨日も、天気予報は「関東地方の大荒れ、大雪」を報じていました。
雪は春時雨となって大地を濡らして去りました。
雪柳の花の頃には、紛うことなき雪が地を覆うでありましょう。
それまで「鉢の雪柳」で雪見、と洒落たいものです。
駄句5句と愚歌1首。
雪柳四季に構はず雪を負ふ
雪柳雪負ふ頃は花遠し
芽に優し柔らかに降る春の雨
雑木の芽雨柔らかに風光る
雪柳風の通ればそっと礼
花遠けれど風吹くごとに雪柳揃ひ立ち居て皆礼をする