写真は福寿草。
福寿草、別名は元日草、朔日草(ついたちそう)
まことにめでたい花ですね。
この花は太宰府天満宮境内の露店商の方から買い求めたものです。
ところで、福寿草の花言葉は「幸せを招く」「悲しき思い出」ですと。
嬉しいのか悲しいのか、どっちやねん!
福寿草の、混じり気のない鮮黄の花はいいものですね。
幸福に包まれ慶祝の中に生きる人がいれば、胸掻きむしる悲哀に沈む人もいて、人の住む世は成り立つのだろうか。
だとすれば「幸せを招く」ことと、「悲しき思い出」にうち沈むことは両立し得るのかな。
15の春の「科挙」に登第(とうだい)する人もいれば、武運拙(つたな)く落第の憂き目にあう人もありうる。
「禍福糾える縄の如し(かふくあざなえるなわのごとし)」
とかく人の世は難しいものですね。
愚老、鮮やかな黄花の福寿草を見るごとに粗脳に思い巡らすのです。
盆栽を好む人は、福寿草によく似た花で「蕗蒲公英(ふきたんぽぽ)」という花を栽培しておられるようです。
こちらはキク科。福寿草はキンポウゲ科。
外見は似た花でも違うのですね。
世に生きる人は、「悲しき思い出」をぬぐい去って「幸せを招」こうじゃあ~りませんか。
駄句5句と愚歌1首。
福寿草十五の春を祝ふかな
色競ふ緋鯉の池と福寿草
庭の隅小判撒きたる福寿草
福寿草十五の春を寿ぎぬ
福寿草高校合格祝ひけり
福寿草元日草が異名なり高校合格を祝ふと見けり