写真は蝋梅。
旧年秋から写真の蝋梅が気になっていました。
鉢植え蝋梅に花を咲かせることは意外に難しく、ごく小さな花芽の時から一日に何度も見ていました。
寒に入った頃から開花が始まったのですが、孫のミイちゃんはおろおろ花芽を見る爺が気の毒になったのでしょう、幼稚園で習ったばかりの歌を歌ってくれたのでした。
「♪めがでてふくらんで 花がさいたらジャンケンポン」
ミイちゃんはジャンケンの勝ち負けは知らないのですが、歌は上手。
ノウタリンの爺のことゆえ、蝋梅の鉢を眺めては愚痴、手にとっては泣き言、を漏らしていたのでしょう。
爺の心なき独り言が、優しいミイちゃん頭に残っていたのでしょう。
満開の蝋梅の鉢を手に、だらしなく喜ぶ爺の姿が幼いミイちゃんにも嬉しかったのかも知れません。
「♪めがでてふくらんで 花がさいたらジャンケンポン」
アホな爺はミイちゃんと声を揃えて歌いました。
駄句5句と愚歌1首。
蝋梅は寒を好みて満開に
蝋梅や大寒の花引き受くる
蝋梅を目白小柄は素通りす
蝋梅の花は終はりて寒再び
蝋梅や下向く花は避寒かな
蝋梅の鮮黄なる花派手ゆえか目白小柄は避けて飛ぶごと