写真は花簪(はなかんざし)。
花簪は多年草なので、冬越しを丁寧にしたら、春には開花致します。
写真の花簪は去年の秋から「簡易温室」に入れておいたのですが、寒の声聞く頃からつぼみが上がり、今咲き始めです。
ごく小さな花なれど、八重に花びらが重なって、純白に咲く。
花によっては薄紅色。
いいものですよ。
孫の衆の新入りを紹介していませんでした。
女の子で、名はサー。
ちょうど一歳になります。
下の歯が二本、上の歯も二本。
得意技は「バンザイ」
機嫌のいいときには何度もバンザイをして見せます。
しからざるときは、爺など無視。
孫の衆は7人となりました。
この子たちが愚老ごとき「酒飲み爺」は見捨てて、世代を構成するのでしょうな。
寂しいような、頼もしいような、まことに複雑なこの頃であります。
サーちゃんは花が好き。
と言っても、花を観賞する訳じゃありませんぜ。
一歳の子が、
「うん、この花の風情はさびしげであり、命きらめくようでもある。なかなか見所があるなあ」
などと呟いたら、古稀爺は卒倒致しますよ。
サーちゃんは花が好き。
と申すのは、眼を離すと花を口に入れ、上下4本の歯でむしゃむしゃお食べになるのです。
サーちゃんは花が好き。
でもね、食べちゃあきまへんで。
駄句5句と愚歌1首。
孫一歳花簪で祝ひたり
気に入りの花簪を輪に祝ひなり
花簪翳しに差して笑む幼な
万歳の子の頭には花簪
下二本上二本の歯命の春
いやいやを する子の頭 花簪 首振る度に 花の命見ゆ