春一番船出の君は胸を張り | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


壱岐春一番

写真は椿(壱岐春一番)。

一昨年壱岐旅行の際に買い求めた椿です。
名前は「壱岐春一番」

春一番とは、気象用語で立春から春分までの間に吹く、強い南風のことをさしますが、長崎県壱岐市では江戸時代末頃から使われていた言葉のようです。

「春一番」のむしろうららかな語感とはちがって、壱岐の漁師には忘れることのできない悲劇があったようです。
写真の椿は「壱岐春一番」

花びらは鋭角で、花色は鮮紅。
先祖の悲しみを忘れまいとする、鎮魂の思いが込められているように思うのです。

さて、昨日までの大寒の雨は上がって、気持ちのいい青空が広がっています。

孫の衆総領のケタ君の入試合格祝は落ち着いたものの、酒に卑しい愚老は、まだここにかこつけて痛飲、過飲、この結果また通院の展開になるのでは、と反省致しています。

 【日々三省飲酒考】

「はじめチョロチョロ、中パッパ、じわじわ時に輪をかけて、赤児泣くとも猪口置くな」

駄句5句と愚歌1首。


春一番入試合格の知らせなり
春一番心浮き立つことあらむ
春一番風凪なれど漕ぎ出せ
春一番船出の君は胸を張り
春一番吹きたる時は祝い酒

春一番 風ではないと 但し書き 我が心には 嵐でも良し