写真は山茶花。
この山茶花は鉾田農協の近くで買ったものです。
深紅の花は平開し、蕊は花びらに沿って伸びやかに開く。
これは「肥後椿」の咲きようではないか。
大寒の寒さの中、花びらの端々までいささかの緩みもなく開花している。
蕊は重たいほどの花粉を纏い、冬の蝶を誘う如し。
昨日は、孫の衆総領のケタ君から電話がありました。
いつもの阿吽の調子で「ああ、僕」
「ああ、僕では分からんぞ」
「うん、僕」
「うん、僕?」
「あのね、受かったよ」
暫くは阿吽のやりとりが続いたけれど、私立高校合格のしらせ。
分かってますがな、「ああ」だけでも「うん」だけでも。
喜びの報告か、悲しみの知らせか、それだけで伝わりますぜ。
15の春の喜びが、電話口の向こうで跳ねておりましたな。
それだけで、父母への孝行になるのです。
さて、写真の山茶花について。
品種不明なれど、愚老、命名致しました。
「喜びの舞」
如何でござろう。
駄句7句と愚歌1首。
山茶花の花真紅に開きたり
山茶花や雨の朝(あした)に輝きぬ
山茶花の花散りもせず残りたり
山茶花や肥後の椿を圧倒す
石油入れ明日の寒波を覚悟したり
冬鵙(もず)は鳴き疲れてや憩ふやう
冬帽子被り直して風除ける
梢なる冬鵙は鳴き疲れ尾をやや振り休み居たり