【電磁波の専門家ではないので、解釈や説明に誤りがあればご指摘ください。】

 

 ここでは、電磁誘導を利用して電磁波を減衰させる方法を電磁誘導法とよびます。

 以下の目次でその原理と実践法を紹介します。

 

目次

1.電磁誘導法の原理

  1) 電磁誘導とは

  2) 誘導起電力 (V) の特性

2.電磁誘導グッズの作成と使用

  1) 考え方

  2)作成例

   (1) LANケーブル(3.5m)&延長コネクタ

   (2) 電線コイル

         ① 直径24cmコイル(径2mmケーブル)

         ② 直径15cmコイル(径3mmケーブル)

   (3) 被服コーティング針金(径1mm)

   (4) テーブルタップ

3.おわりに

 

是非おつきあいください。

 

1.電磁誘導法の原理

 

 1) 電磁誘導とは

 

 変化する磁界に暴露した電線に電圧(=誘導起電力)が生じる現象。

 電線の両端を接続してループ状(以下、ループと呼びます)にすると電流が流れ、電線の電気抵抗で熱に変化

 

 ループの内側の面(断面)には電磁波の磁力を打ち消す方向の力が働き、また磁気エネルギーの一部が熱に変化するため、電磁波が弱くなります

 

 なお、磁力とはN極やS極がお互いに引き寄せたり反発したりする力。磁力が及ぶ範囲を磁界と云います。磁力を扱う際には、磁力に物質や空間の影響を加味した磁束密度が使われます。単位はT(テスラ)。

 

 電磁波は、電気と磁気がお互いに関連しながら光速で進む波。波の毎秒ストローク数が周波数。単位はHz(ヘルツ)。

 

 電磁誘導現象は、「変化する磁界」つまり磁束密度が変化することで発生。

 電磁波の磁束密度は、電磁波の進行方向に対して垂直に変化します。

 

 2) 誘導起電力 (V) の特性

 

① 電磁波の進行方向に対してループを垂直(=ループの断面を真正面に向けるよう)にすればVが最大に。

② VとS(電線ループの断面積)は深い関係。

③ 例えば1つの電線ループを3回のらせん(コイル)にすると、各々のらせん断面積と誘導起電力は元の1/3に。ただし3つのらせん合計値は、1/3V×3=V(元の値)。

④ Hzが同じなら電磁波が強い(≒波の振幅が大きい)ほどVが大きくなる。

⑤ 強さが同じなら低周波(低Hz)ほどVが小さくなる。

⑥ 0Hz(磁石など)では生じない(V=0)。ただし、ループを動かすと発生。

ループの角度を動かすと磁束の方向から見た断面積が変化し、ループを磁束に近づけたり遠ざけたりすると磁束密度が変化するのが理由。

さらに

⑦ 電圧=電流×電気抵抗の関係があります。

 

 

2.電磁誘導グッズの作成と使用

 

 1) 考え方

 軽くてコンパクトな電線ループ、および誘導起電力の(熱)消費。

 

 2)作成例

 

  (1) LANケーブル(3.5m)&延長コネクタ

 

 

① 材料

 LANケーブル:芯が細くてノイズの影響を受けやすい(=単価が安い)フラットタイプ。

 延長コネクタ:特に(現時点では)こだわりません。

② 作成

 とりあえず電気店などで1組購入してください。

 LANケーブル(3.5m)を6回巻き、両端を延長コネクタで接続。コイルが崩れないように、延長コネクタ周辺を重点的にヒモで(4カ所)固定。

 8芯ケーブルなので、円周の合計が3.5×8=28メートル分のループが直径約19cmになります。重量100g

 

 「直径×円周率3.14×巻数=LANケーブル長」ですから、直径20cmの場合巻数を4にすれば20×3.14×4=251cmとなるので、2.5mLANケーブルを使います。

 巻数やLANケーブル長は任意です。

 LANケーブルが長いほど電磁波を弱められる一方、取り扱いが面倒になります。

 適当な長さ(3~4m)のものを数本購入し、状況に応じて重ねることを推奨します。 

 

③ 使用

 顔の前にループをかざし、顔やループの位置、顔とループとの距離を変えながら様子見してください。またループをあれこれ動かしてください。

 症状が緩和されるようなら幾つか作成。

 

 電磁波は、主に極低周波が使われているようです。

その場合ループの裏側にも回り込むため、顔とループとの距離が大切。

 

 犯罪者側は、(電磁波の反射波を解析して自動で)電磁波出力を調整。

電磁誘導法は電磁波出力に応じて電磁波を減衰できる構造ですが、限界があります。

 その場合は、グッズを複数作成して多重で対応してください。

 

 複数方向から照射される場合もあります。

 私の場合は、ほぼ直角の2方向から。

 このような場合は、ループを2組用意してそれぞれの電磁波に対応するか、1つのループを照射2方向に対して45°の角度に配置します。

 

 誘導起電力は、電磁波が来る方向に対して垂直にループを向けると最大になります。

 それは電磁波が進む方向から見たループの断面積が最大になる(=磁束密度の変化が最大になる)ためなので、45°に配置すると誘導起電力は小さくなり、電磁波減衰効果が減少します。

 

 マイクロ波症候群は、マイクロ波以下の周波数の電磁界に身体が暴露されることによって発生。

 0Hzに近い極低周波は、波のストロークが長いので瞬間の磁束密度の変化量が高周波に比べて小さくなります。

 この場合は断面積をあえて変化させることによって磁束密度を強制的に変化させることでより多くの誘導起電力が発生。これが、ループを動かして様子を見る理由です。

 ループのポジションが決まったら、ループを野球帽などのツバにクリップなどで固定すると便利です。

 

 (2) 電線コイル

 

     ① 直径24cmコイル(径2mmケーブル)

 

① 材料

 直径2mmの電線(1芯)約50m

 目合い5mm程のトリカルネット 80cm×30cm

 結束バンド 長さ10cm、50本程

② 作成

 トリカルネットを円周75cmの円筒型にヒモで縫い合わせる。そこに電線をコイル状に巻き付け、5束単位で結束バンドに固定。電線の両端を接続。

③ 使用

 扱い方はLANケーブルループと基本的に同じです。

 

 LANケーブルの2倍以上の購入費の割には効果が少なく、そして重い(770g)!

 

 接続部分の間に電磁波シールドクロスを噛ませると効果が改善するので、電線が太いために電流の抵抗が少ないこと、電磁波シールドクロスが抵抗の役割を果たしていることが考えられます。継続的に検討します。

 

     ② 直径15cmコイル(径3mmケーブル)

 

① 材料

 直径3mmの電線(1芯)約9.5m

 額縁 17cm×22cm×1cm

② 作成

 額ぶちに電線をたてに巻き付け、コイルが乱れないように輪ゴムで仮留め。

 電線の両端を接続し、コイルが乱れないように細ヒモで留める。

 

  このように、電線を何かに巻き付けて輪ゴムで固定後にヒモ留めするとコイルの形が整いやすい。

 

 この例では、

   額縁一周46cm×20回巻=ケーブル9.2m+ゆとり。

   直径=46÷3.14で14.6cm

 

③ 使用

 扱い方はLANケーブルループと基本的に同じです。

 結構手軽に扱えます。重量140g

 

  (3) 被服コーティング針金(径1mm)

 

 

① 材料

  表面がビニールなどでコーティングされた直径1mm程の針金。鉄製15m。

  直径8~10cmのコップ 

② 作成

  針金をコップに巻き付け、そのままの形でコップから外してヒモに結ぶ。

  針金の両端のビニールを各1.5cm程はがし、お互いを連結する。

 

 この例では、

   コップ直径8.5cm×3.14×55巻=ケーブル14.7m+ゆとり。

 

③ 使用

 扱い方はLANケーブルループと基本的に同じです。 結構手軽に扱えます。

 重量30g

 

 (4) テーブルタップ

 

 

① 材料 テーブルタップ

② 作成

 コードをコイルにし、差し込みプラグを本体の差込口に差し込みます。

 コードは2芯ですから、差し込みプラグをあべこべに差し込まないようにご注意を。

③ 使用

 扱い方はLANケーブルループと基本的に同じです。

 

 

3.おわりに

 

使用感

 電磁誘導法を実際に試された皆さん、いかがでしたでしょうか?

① 素材は、電気をとおす金属であれば銅でも鉄でもよさそうです。細くて形の崩れにくいエネメル線タイプが最適かもしれません。

 今回の1mmビニールコーティング針金のような品です。

② 電磁誘導法はコイルの総延長が長い程効果的ですが、重いと扱いにくいです。

150g以下に抑えた方が無難かもしれません。 

③ 最も工作しやすいのはLANケーブルの筈。しかしLANケーブルは8芯がノイズ(電磁波)の影響を受けにくいように対策されている筈です。

 電磁波の影響をできるだけ受けてほしい訳ですから、ノイズを拾いやすい(安い粗悪)品を購入するのが得策といえるでしょう。

④ ターゲットによって攻撃の強さや部位が異なるようです。ご自身の実情に応じて工夫してください。

 

 マイクロ波症候群の緩和テクニックについては、電磁波シールドとアーシングの方法も紹介しています。

 参考になれば幸いです。

 最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。