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10/6(日) スリランカ滞在2日目
コロンボフォート駅から
『 Expo Rail 』 に乗り込み
山深い終着駅 『 バドゥッラ 』へ
向けて出発!!
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「Come on おじさん」が去って
再びホッと一息つく。
座席の周りをよーく見渡すと
いや、、、 よーく見渡さなくても
至るところ、年季が入ってて
かなりボロい。
Expo Railのホームページには
日本の新幹線並みに
洗練された車内の写真や
ちょっとスペイシーで近未来的な
写真がUPされていたし。
【Expo Rail】 HP
http://www.exporail.lk/index.php
ガイドブックには
『 ラグジュアリー列車 』
と、書いてあった。
昨日泊まった素敵なホテルの
オーナーさんが経営する列車だし
さぞかし豪華なんだろうなぁ。
なんて、かなり期待していたんだけど・・・
これは新手の詐欺か?
一気に現実に引き戻されたところで
もう一度車内をよーく見渡してみると
座席はガラガラ。
コロンボフォート駅から乗り込む人は
すごく少ないみたいだ。
しばらくして、おじさんが2人
列車に乗り込んできた。
かなり恰幅がよく
おなかもかなり前面に
ポッコリと出ていて
まるで駆け出しの相撲取りのよう。。
(失敬 m(_ _)m )
( ま、まさか、私のとなり?! )
一瞬不安がよぎったが
私の席の通路を挟んで右側に2列
予約を取っていたみたい。
失礼な話なのだけど、2人が
隣り合わせに座るのは
残念ながら非現実的だ(汗)
座席が満席だったら
どうするつもりだったんやー!
仕方なくそのおじさん達は
誰かが来るまで、前後のシートに
ゆったりと座ることにしたらしい。
( うん。私もそれがいいと思う。。。)
そのおじさんのうち、1人は
スリランカ人のようで、もう1人は
ヨーロッパ系のお顔をしていた。
2人とも目が合うと
ニッコリ笑いかけてくれる。
優しそうな人たちでよかった。
予定時刻のAM8:15を少し過ぎて
列車は終着駅のバドゥッラへ向けて
ゆっくりと走り出した。
夢にまで見た(大げさ。汗)
スリランカの車窓からの景色。
最初のうちは
「 ここは日本です 」
って言われたら
「 あぁ、そうですか 」
と言ってしまいそうなほど
日本の田舎風景とちょっと似ていた。
が、やっぱりここは南国。
しばらくすると、大きなヤシの木が
ワシャワシャ生えていたり
何かの果物の実を付けた
植物をたくさん見ることができた。
そして、「ここは異国なんだなー」
と思わせるのが、現地の方を見かけたり
その国の乗り物を見かけた時。
( のんびり歩く女性。
日差しがきついのでみんな雨傘を
日傘がわりにして歩く )
( 踏切待ちをしているトゥクトゥク)
景色を眺めているだけで
どんどん時間が過ぎていく。
とても穏やかな時間。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と言いたいところだが
車両の一番前にある液晶テレビから
大音量で、Hip Hop 調の
スリランカミュージックが
流れ続けている(苦笑)
景色と車内のギャップは激しかった。。。
車内で色々とサービスを
提供してくれるのは
2人の男性クルー。
しばらくすると、そのクルーたちが
乗客たちにおしぼりを配りだした。
( ゲッ!スリランカのおしぼり、怖い。。。 )
そう、行きのスリランカ航空での出来事が
トラウマとなってしまっていた。
( 詳しくは ↓ コチラ ↓ をご覧ください! )
『 スリランカの車窓から 』
出国&スリランカ入国編
http://ameblo.jp/kamome-osannpo/entry-11717342577.html
おしぼりを受け取って
とりあえずそのまま
ほったらかしにしておいた。
すると、また2人のクルーたちが
使用済みのおしぼりを回収しに
やって来くるではないか。
( こういうとこの気遣いだけは
ラグジュアリーなんだから~ )
未開封なのも感じが悪いので
はしっこをちょっと開けて
試しに匂いを嗅いでみた。
あら!
ブルーベリーガムみたいないい香り♪
しかし、そんな匂いで
手を包み込みたい
という気持ちもないので
おしぼりは使用せず
クルーたちに回収して頂いた。
その次は メントスや
ミネラルウォーターが配られた。
窓の外をぼんやり見ていると
さっきの恰幅のいい
スリランカ人のおじさんが
私の席にやってきた。
他にもたくさん席が空いていたのに
「 隣に座ってもいい? 」
と、聞いてきた。
ん???
どこの馬の骨ともわからん
このおじさんと、あと9時間くらい
隣合わせで過ごすのは
かなりキッツイのですが。。。
と思いながらも、いやとは言えず
「 OK ! 」
と愛想よく答えてしまった。。。
これも何かの出会いだ。
スリランカの話とか
たくさん聞けるかもしれないし。
しかしこのおじさん
誰かにすごい似てるな~
と思っていたら
その時は気付かなかったんだけど
‘モンスターズインク’の 『 サリー 』 に
めっちゃ似てる。
(サリー、ざっくり描いてみました。
似てない。。汗 )
唇がキュッとなっている辺りが
本当にそっくり!
ついでに体格も(笑)
すごく優しそうな雰囲気で
憎めないキャラだ。
サリーおじさんがシートに腰を降ろすと
案の定、私のシートまで体が
はみ出てしまった。
( うーん、なかなかの密着度 )
色んな意味でラグジュアリー感が
全く味わえていないが
それもまた旅のおもしろみ。
しばらくはサリーおじさんとの
時間を楽しもう。
そうだ、この本を使って
サリーおじさんと会話してみよう。
『旅の指さし会話帳
スリランカ -シンハラ語-』
(情報センター出版局)
それをサリーおじさんに見せると
興味津々でその本を熟読し始めた。
おじさんはやっぱりスリランカ人で
シンハラ語を読めるらしい。
「これはすごくいい本だね。」
と言って、クルーたちに
「彼女がすごくいい本を持っているよ~」
と、声を掛け、みんなで
その本を読みながら
盛り上がっていた。
(ゆるいな~。笑)
さて、おしぼりの次は、朝食の時間。
ホテルで朝食を食べてまだ
2時間も経っていないうちに
パンセットが配られた。
ひとつはカレー味、もうひとつは
チョコレートマフィン。
おなかがいっぱいで
残そうかとも思ったけど
ふと、インドに行った時に列車で出会った
プラディープのことが頭に浮かんだ。
彼に真剣な顔で
こう言われたことがある。
「 君は食べることができる、
ということに、感謝をして
食べ物を食べるべきだ。 」
おなかはいっぱいだったけど
その言葉を懐かしく思い出しながら
そのパンを頂いた。
( その時のエピソードはコチラから ↓ ↓ )
『 インドであたしゃ考えた 』
バラナシ行き夜行列車編・その2
http://ameblo.jp/kamome-osannpo/entry-11712789941.html
朝食のあとには紅茶のサービス。
車窓を眺めながら、紅茶を飲めるなんて
やっと「スリランカに来たーー!!」
って思えて、気分が高まってきたぞ~
と、思ったのも束の間
列車がタテに激しく揺れて
熱くて全然飲めない。。。汗
スリランカの列車は世界の中でも
トップクラスに入るほど揺れる
とクチコミに書いてあった。
いつか本当に
脱線しちゃうんじゃないか?!
ってほど揺れる(苦笑)
なんとか揺れに合わせて
紅茶を飲もうとするけれど、すぐに
「熱っっっ!!!」
ってなる。。
通りかかったクルーがそれを見て
「Shaking! Shaking!」
と、ジョークを飛ばしてきて
みんなで笑い合った。
列車はどんどん進んで行く。
車窓からはこんな景色が見えました。
(緑やお花でいっぱいの可愛らしい駅)
おなかもいっぱいになり
車内の雰囲気にも慣れてきて
安心したのか、気付けば
夢の中へ。。。
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次回 『スリランカの車窓から』
おかしなクルーたち(その1)
につづきます!
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