過去の記事にも書きましたように、私の心はすでに移住に向いています。ではなぜ今すぐ移住しないのか、今回はその理由についてお話ししたいと思います。
現在は妻と二人合わせるとそこそこお給料をもらっていますが、移住後同程度の給料をもらえるとは思えません。後から「こんなはずじゃなかった」と後悔しても遅いので、移住後の収入はかなり低く見込んでいます。経済的側面から見たら、できるだけ長く今の場所で働いて、その後移住することが望ましいのは言うまでもありません。
しかし、私自身現在54歳と決して若くはありませんので、仮に60歳で退職、移住したとして、移住後私がやりたかったサーフィンや旅行、車中泊、山登りなどが存分にできるほど健康でいられる保証はどこにもありません。長く働けば働くほど収入面では安心ですが、逆に健康面でのリスクは高まりますので悩ましいです。
そこで、60歳までには退職すると仮定して、現状と比較して経済的損失がどの程度なのかをみてみましょう。前提として、移住後の年収をかなり低く見積もっているため、世帯年収は毎年600万円下がるものとします。またすでに定年は段階的に上がりつつありますが、60歳以後も今の職場で働き続けることは考えないこととします。
まず、来年度末で退職して移住する場合ですが
来年度は55歳になる年ですから、60歳で退職する場合と比べて5年早いです。しかし職場の勧奨退職制度の対象となるため、早期退職でも退職金が多少なりとも加算されます。収入は60歳で退職する場合と比較して、5年×△600万円=3,000万円の減となります。
では令和7年度(56歳)ではどうでしょう。4年×△600万=△2,400万円。
令和8年度(57歳)なら、3年×△600万円=△1,800万円。
令和9年度(58歳)なら、2年×△600万円=△1,200万円。
令和10年度(59歳)なら、1年×△600万円=△600万円。
こうしてみると、やはり年収の差は大きいですね。
得られる幸福感はプライスレスとはいえ、やはり移住後に豊かな生活ができなければ移住する意味がありません。そこそこ貯金もしていますが、日に日に貯金が目減りしていくのは精神衛生上よくないです。私も妻もそんなに贅沢する方ではないので、年間300万円(月25万)もあれば生きていけますが、行きたいところ、やりたいことなどたくさんありますし、人生いつどんなトラブルがあるか分かりませんから余裕は必要です。
こうして具体的に検討する前は、2年後くらいならいけるかも?なんて甘いことを考えていましたが、これだけ収入差を埋めることは正直難しいと思います。
まあ移住時期を早める方法がないわけではありません。
一つ目は、移住後に高収入な仕事を見つけることです。ただし、そもそもそのような仕事に就くこと自体ハードルが高すぎますし、給料が高いということは仕事量も責任も重いということです。せっかく移住したのに仕事に忙殺されたのでは意味がありませんのでこの方法はないですね。
二つ目は、年間300万円程度で暮らしつつ、資産運用等を駆使して貯金を殖やしていく方法です。この方法はやり方によっては理想的だと思いますが、うちの奥さんは資産運用については完全に否定的であり、無理にやろうとして夫婦喧嘩になっても困ります。また株などの資産運用には元金を割ってしまうリスクもあるし、そもそも私自身確実に稼げるほどのノウハウは持っていません。
そんなわけで、やはり現状では令和11年度に60歳で退職→移住することが理想的かもしれません。それか1年くらいなら早めてもそこまで影響は大きくないので、令和10年度に59歳で退職→移住、まずはそれを目標に頑張りたいと思います。私にとってはたったの1年でも貴重ですからね。