子宮頸がんは突然やってきた -2ページ目

10月29日

二年前の今日、婦人科から癌かもしれないと宣告された日だ。


この日から何もかも変わったことを思い出す。

冬が近づいてるなぁと思わせる冷たい風の夜。

全く寝れなかった二年前の今日。

一生忘れることはないんだろうな。

2日目から

身体にメスをいれた代償は大きい。

小さな咳をするだけで激痛が走る。

なるべく腹部に負担をかけないようにするが、こーいう時に限って咳がでる。

ひたすら水分をとってたなぁ。

食事はまだお粥。

ふりかけをかけて食べようと頑張るがやはりダメで、ほとんど食べれなかった。


特にやることもなく、テレビも漫画も見飽きてしまって、またひたすら病棟フロア内を歩く。

徘徊か?ってぐらいウロウロした。


朝晩は血栓予防の為の注射をお腹に打たれる。
これもまた痛い…

退院が見えてきたある日お腹がはる。

そーいえば大の方出てない。

かなり苦しい。

座るのがしんどい。


大がでないと腸閉塞になるかもと急に焦る。

でもいくらトイレで頑張ってもでない。

もう固すぎてでないんだ。


そんなとき先生の診察があった。

台に乗って、先生に便の話をしたらおしっこをとられた。

特におしっこがたまってると自分では思わなかったが尿瓶にだすと、めっちゃ出て自分でもひいた。


そんなこともあり、目の前まできてた退院が先延ばしになってしまった。

術後1日目

電気がついた。
長い長い夜が明けたんだ。

ただ目がちゃんと覚めてるのに、全身が重い。
自分の身体じゃないようだった。

看護婦さんがきて、体を起こしてくれて口をゆすいだ。
その後自分で準備した下着に着替えさせてくれた。

普通ならすんなりはけるのに、身体が起こせない、力が入らない私の身体を動かしながら着替えさせてくれた。

車イスで一般病棟に戻るが、車イスでさえきつく感じた。

部屋について、やはり傷がかなり痛む。
昼御飯もでたが、ほとんど口をつけずにおわった。

術後はとにかく早めに動きだすのがいいと言われていたので、午後から病棟を一周しようと試みた。

あれ?意外といけるぞ。と思ったのは一瞬。
傷がずきずきして、そこで終了。

身体にメスをいれて、臓器を一つとるとこんなにも弱るのか…

急に切なく悲しくなった。

そんな術後一日目がおわった。