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岸辺のふたり(ネタバレ)

岸辺のふたり※動画などを追記しました(12/10)

三角絞めでつかまえて-岸辺のふたり

原題:Father And Daugther
2000/イギリス・オランダ 上映時間8分
監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
(あらすじ)
幼い娘を置いて、岸辺からボートに乗って行ってしまったまま戻ることはなかった父。 遠い日の父の面影を求めて、娘は父と最後に別れた場所である岸辺を訪れ続ける。
少女から大人へ、そこはまた彼女の成長を記す場所でもあった。 繰り返される四季。移り変わる自然。 それでも変わらず、娘は岸辺に立ち止まり、父を想う。 そうして時は過ぎ、そのひたむきな強い想いはある奇跡を起こす__ 。(以上、公式サイトより)


70点


この「岸辺のふたり」はずーっと前から気になってたんですよ。新宿武蔵野館でちょうど一年前から公開されていたんですけど、なかなか観に行くタイミングが合わなくて…。で、「アロマ・オブ・ティー」のところでも書きましたが、この前の日曜日に妻とそのお義母さんと3人で観てきました。

このアニメ、もともとは2003年にDVDで発売されていたんですが、「スクリーンで観たい!」という声が多かったため、一度上映されて、さらに昨年からロングラン上映されることになったそうで。わずか8分の短編アニメで、併映の「アロマ・オブ・ティー」と合わせても11分ということで、入場料は500円。劇場内は結構混んでいましたね~。

上記のストーリーの中で一番気になったのは「ある奇跡を起こす」というところなんですが、それがどういうものだったのか書いてみます。老婆になった娘がまた岸辺を訪れると、河は干上がって草むらになっていたんですね。娘がずっと父親が消えていった方に歩いて行くと、そこには父親が乗っていたボートだけが残っていたと。周囲には父親の姿が見当たらず、娘はションボリしてそのボートの中で眠っちゃうんです。が、ふと目を覚ますと何かに気付いて娘は走り始めて、走りながらどんどん若返って少女に戻った娘がその先にいた父親に抱きつく…ってオチでした。う~ん、分かりづらいですかね?

えーっと、文字にしちゃうとありがちな感じで身も蓋もないと思う人もいるかもしれませんが、僕は結構感動しました。たぶんあの素朴な絵にやられちゃってるんだと思いますが、ジーンとしました。ちょっと「ドラクエ4」のラストを思い出しちゃったり。ウチの奥さんは「最後、あのおばあちゃんは死んじゃって、夢の中でお父さんに会えたんだね」と言っていましたが、どうなんでしょうかね。マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督はオランダ生まれの映像作家とのことですが、いやはやスゴイと思います。最新作の「アロマ・オブ・ティー」は僕的にはグッときませんでしたが。

何はともあれ12月6日に公開終了なので、気になる人は絶対観といた方が良いですよ。500円だし、ポストカードももらえるしね。


※動画を見つけました↓






表記では1890円となっていますが、リンクで飛ぶと新品は18000円もの高値がついております。恐ろしい!
岸辺のふたり [DVD]/出演者不明

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絵本もあるんですけど、台詞があると魅力が半減…と思うのは僕だけですかね?
岸辺のふたり―Father and Daughter/マイケル・デュドク ドゥ・ヴィット

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アロマ・オブ・ティー(ネタバレ)

アロマ・オブ・ティー※動画など追加しました(12/10)

三角絞めでつかまえて-アロマオブティー

原題:THE AROMA OF TEA
2006/オランダ 上映時間3分20秒
監督;マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット


50点


1年上映されていた映画、しかも3分の短編の感想をわざわざ書くことはないような気がしないでもないのですが、とりあえず書いておきますね。

「岸辺のふたり」を観るついでに併映のこの映画も観たって感じなんですが…。「岸辺のふたり」の公式サイトにちょこっと書いてある説明は下記の通り↓

禅の感覚を味わえる究極のヒーリングムービー。
17世紀のイタリアの作曲家アルカンジェロ・コレッリの名曲に乗せて
一粒の点が自由自在に動きまわる。それは宇宙をめぐるような体験。


…まぁ、概ねこんな感じでした。この前の日曜日に妻とそのお義母さんと3人で観たんですが、基本的にはクラシック音楽が流れる中、茶色い粒が茶色い模様がある画面上を動き回るだけなんですよ。動き回っていた茶色い粒がパッと消えて終わったんですが、3人とも「これで終わり?」って感じでちょっと呆然としてました(とはいえ、あの終わり方しかないとは思うんですが)。正直、僕程度の知的レベルでは理解できない気がしましたよ。つーか、禅の感覚って何なんですかね?

不思議な雰囲気がある作品だとは思いますし、人を惹きつける何かがあるとも思いますが、1回観たら十分かなぁ。


※動画を見つけました。こんな感じです↓





マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の作品も入っているそうな。ちょっとほしいけど、買ってもあまり観ないような気が…。
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「映画をいかに安く観るか」問題の件(もしくは「食費をどう浮かすか」について)

昨年から、僕は月に映画を10~20本観るようになってしまいました。そうなると、単純に考えれば映画代も月に18000~36000円かかることになるワケですな。いや、全部IMAXシアターで観たことにすると44000円かかる可能性すらあるんです! って、さすがにそれはないでしょうけど、まぁ、とにかく映画鑑賞にお金がかかるってことは、みなさんご存知のことだと思います。

だからといって、当然ながら僕はお金持ちではないワケでして。いや、むしろお金持たずといった方が良いかもしれません。あ、「持たず」っていうと「あえてお金を持っていない」みたいな上から目線な感じがするから、お金持てずの方が近いですかね…どうでもいい話ですが。で、そうなると、妻からもらうお小遣いもそんなに多いワケではありません。何だか前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんな状況下で僕がどうやってやりくりしているかを書きたいと思います。

まず、「前売り券を買う」というのが基本だと思っております。通常より300~500円安くなるワケですし、さらに特典(ポストカードやらストラップやら)までついてくるんだから、観たいと思っている映画の前売り券は絶対買った方がオトクですよね? まぁ、前売り券を買って高くつくこともあるので要注意ですが…。

もちろん金券ショップの利用も重要です。こちらは劇場で前売り券を買うより30円安かったりするのが基本ですが、誰も観なさそうな映画はチケットの値段がかなり暴落することがあるんですよね。僕の記憶の中では、「まぼろしの邪馬台国」が80円で売られていたのが最安値ですな。ただ、そういう映画は“ほとんどの人が観ようと思わないから安くなっている”ワケで、そこまで安くなっても逆に足を運ぶのが怖かったり。ちなみに「仏陀再誕」「こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」が500円くらいで売られていたのを観たときは、前売り券を買って観に行っていた僕的にはかなりショックでした。「こまどり姉妹~」はかなり面白い映画なのに…(まぁ、「仏陀再誕」もある意味面白かったんですが)。

そんなワケで、なるべく劇場で前売り券を買いつつ(その方が映画館が潤うと思うので)、仕方ないときは金券ショップの利用をオススメしたいのですが、併せて活用していただきたいのが映画の日と映画館ごとのサービスデーです。

映画の日は映画を1000円で観られる素敵な日ですから、これを活用しない手はありません。僕も今日は19時から映画を3本観る予定であります。そして、映画館ごとのサービスデーも重要です。都内限定の話になりますが、シネマート新宿では、毎週月曜日はメンズデーなので男性は1000円、会員になれば毎週火曜日も1000円で観られます(会員になると10ポイントでタダに!)。もちろん水曜日はレディースデーなんですが、メンズデーを設定している映画館はあまりないので貴重です。ちなみに系列のシネマート六本木でも毎週月曜日はメンズデーになります(火曜日はポイントが2倍)。角川シネマ新宿と、東京テアトルの系列シアターN渋谷では、毎週水曜日は1000円で観られます。渋谷のシネマライズでは、毎週火曜日がサービスデーで1000円、日曜日の最終回も1000円だったり。あとは、新宿ピカデリーはポイントカードを6ポイント貯めるとタダで映画を観られたりとか、最前列で観ると1000円だったりとか、まぁ、調べれば他の映画館でも結構あるので、こういうのを活用しない手はないですな。

ここまでやっても、毎月20本観れば20000円はかかるワケで、さらにお金をかけないとなると「パンフレットは本当に気になる作品しか買わない=ほとんど買わない」とか、「食費を切り詰める」といった方向になってきます(映画パンフレットの件については後日書く予定です)。で、食費を切り詰めるというところで非常に助かるのが人類の偉大な発明であるカップラーメンの存在であり、僕が最も愛してやまないのは、ペヤングの超大盛だったりします。これ一個で1099キロカロリーもあるんですから、やや食いしん坊気味の僕でも大丈夫! しかも215円と非常に安いワケですから、そりゃほぼ毎日食べることになりますよね。職場では「またペヤングですか…」と悲しげな目で見られていますが…。

さらに酷くなると、「水を飲む(「スクール・ウォーズ」での大木大助風)」「塩を舐める」といった対処法がありますが、何だか書くのが辛くなってきたのでここら辺でやめます。まぁ、映画好きの人なら分かっていそうなことをダラダラと書いちゃってすみませんでした…。とりあえず今日は映画の日なので、みなさん、映画館に行きましょうね!


2012(ネタバレ)

2012※映画の説明などを追記しました(12/11)

2012

原題:2012
2009/アメリカ 上映時間158分
監督・脚本・製作総指揮:ローランド・エメリッヒ
製作・脚本・音楽:ハラルド・クローサー
製作:マーク・ゴードン、ラリー・フランコ
製作総指揮:ウテ・エメリッヒ、マイケル・ウィマー
撮影:ディーン・セムラー
音楽:トマス・ワンダー
出演:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、ダニー・グローヴァー、オリヴァー・プラット、タンディ・ニュートン、キウェテル・イジョフォー、ウディ・ハレルソン
(あらすじ)
2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子どもたちとの旅行を楽しんでいた。ところが、偶然湖底に沈む巨大な研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め……。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




25点


すでに宇多丸師匠が見事な批評をされているので、僕みたいなダメ人間がダラダラ書くのはどうかと思うんですが、一応、感想を残しておきますよ。

とりあえず映画館で観た方が楽しめる映画なのは確かじゃないですかね。世界が崩壊するシーンは圧巻で、大画面で観れば観るほど面白いとは思います。ただ、人間は大勢死ぬんですが、血は出ないわ、絶望に駆られた人間のパニックなどもほとんどなかったりと、人間の死をリアルに描いていないため、あまり怖くないんですよね…。

ストーリーにはかなりイライラさせられました。とりあえず主演のジョン・キューザック率いる家族が実にうざったかったです。なんかバカみたいな偶然が積み重なって助かるワケですが、前述の通り世界の惨状に悲壮感があまり感じられないせいか、それほど「助かって良かったね」感を感じられないというか。

元妻の恋人役とかロシア人の金持ちやその情婦が死ぬあたりの「なんか邪魔なヤツは殺しておきますね」的な処理は本当に酷かったですね。特に元妻の恋人は、ラストで家族が一丸となるために邪魔だから殺した感がアリアリで、ちょっと笑っちゃいました。

で、僕がもっともムカついたのは、映画全編に流れる“金持ちと優秀な人間が生き残っちゃうのは仕方ないよね思想”でして。たぶん現実世界でも優先的に助かるのはアイツらだと思いますが、やっぱり観ていて気持ち良いものじゃありませんよ。そのくせ、地質学者のキウェテル・イジョフォーとか、中途半端にヒューマニズムなこと言い出しやがったりしたのには、心からムカつきました。アイツらは自分たちだけ助かろうとしたんだから、最後まで憎まれろよと思うんですよ。どうせなら豪華な部屋でクラッカーにキャビアを乗せたヤツとかを食べつつ、一般大衆が無惨に死んでいくのを笑いながら眺めるとか、そういう「カイジ」的な演出をしてほしかったです。つーか、あの地質学者、「10人は部屋に入れる」みたいなこと言いつつ、結局は前から目をつけていた大統領の娘と相部屋状態ですよ、ふざけんな。

ラスト、地球がほとんど水没した状況で、最新鋭のノアの箱船に乗ったアイツらは、アフリカ大陸に上陸して楽しい新生活を送る気マンマンでしたが、そこはすでに強靱な生命力で生き延びたモヒカン野郎どもが暴力で支配する世界になっていて、「こいつらパソコンなんて持ってやがるぜ!」「こんなの薪にもなりゃしねーぜ!」などと罵られながら惨殺されないかと心から思いました。そこまではいかないとしても、実は船にレイジウィルスのキャリアが紛れ込んでいて「28週後…」のような展開になっていたら、逆にスカッとできて90点はつけたと思います…って、ありえませんが。

何はともあれ、世界が壊れていくシーンが観たい人は、観に行けば良いんじゃないですかね。僕的には宇多丸師匠の批評の方がずっと面白かったです…。




観なくても良いんじゃないかなと思いますが、一応、貼っときますね。



ローランド・エメリッヒ監督のハリウッド初監督作。ヴァン・ダムとドルフ・ラングレンの共演にはワクワクしたけど…。










RHYMESTERのLIVE観に行ってきた!(初めての能動的LIVE体験について)

今日は映画じゃなく音楽関係の日記を書きますね。

昨日、ライムスターの20周年記念&再始動イベント「R-20 ~RHYMESTER 20th. Anniversary~」に行ってきたんですが、とにかく最高でした! まぁ、今までライブにまったく行ったことがないワケではないのですが、

ハウンド・ドッグ→ライブ設営の派遣
大江千里→当時付き合っていた彼女の付き添い
ヴァン・ヘイレン→当時付き合っていた彼女の付き添い
マイケル・ジャクソン→当時仲が良かった友達となんとなく

といった感じで、自分から「このミュージシャンがスゴイ好きだから観に行きたい!」という感じではなかったんですね(まぁ、マイケル・ジャクソンはそれなりには好きだったし、観に行ってみればどれも面白かったんですが、正直、その体験にハマるほどではないというか…)。ただ、三十路半ばになってから宇多丸師匠、そしてライムスターというヒップホップグループにずっぽりハマッてしまった私は、CDを何度も何度も繰り返し聴いた結果、生でライブを観たくて観たくてたまらない状態になってたんですよ。

ただ、正直、ライムスターが活動している場所ってクラブなんですよね。クラブって怖いイメージがあるじゃないですか? いや、僕のイメージがステレオタイプなんだとは思うんですが、「オヤジ狩りに遭ったらどうしよう…」とか思うと、恐ろしくてとても足を踏み入れることなんてできませんがな。そんなワケで、千葉あたりでライムスターがライブをした時も見に行こうか非常に迷ったんですが、見送ったり…。

でも、今回のイベントはライムスターにとって非常に大事なものであり、正直、遅れてファンとなった私にとっては生で、そしてリアルタイムで彼らを支持できる絶好の機会なワケでして。大会場ならそんなに怖い人もいるまいと思い、行ってきました。

実際に会場に足を運んでみれば怖い人はあまり見えず、僕が愛用しているBON-KURAのTシャツを着ている人を結構見かけたりと、実に安心できる空気でした。とりあえずホッとしながらTシャツやらキーホルダーやらタオルやらグッズを買いまくり。

で、ライブの詳細についてはこちらのブログが素晴らしいので、こっちを読んでもらった方が話が早いと思いますが、本当に最高でした! ライムスターは自らを「キング・オブ・ステージ」と名乗っているのですが、まさにその名に恥じないというか、常に会場が爆発しまくり状態。あんな熱狂的な空間にいたのは初めてで、かなり興奮しましたよ! 映像とトークとライブという構成は、ライムスターのライブではあまりやらない(?)のかもしれませんが、プロレスのアオリ映像やロフトプラスワンのトークイベントを愛する僕的には実に好みな感じでした。全体の完成度は非常に高かったと思います。

2月にはニューアルバムが出るというのも本当に楽しみです。今年から本格始動するライムスターは見逃せないですよ!





僕の心の名曲です。聴くと自然と涙が出ます…。
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PV集のベスト盤。恐ろしくカッコ良いですぞ!
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