ANNA アナ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて
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ANNA アナ(ネタバレ)

ANNA アナ

 


原題:ANNA
2019/フランス、アメリカ 上映時間119分

監督・製作・脚本:リュック・ベッソン
製作:マーク・シュミューガー
撮影:ティエリー・アルボガスト
美術:ユーグ・ティサンディエ
衣装:オリビエ・ベリオ
編集:ジュリアン・レイ
音楽:エリック・セラ

出演:サッシャ・ルス、アレクセイ・チェンコフ、キリアン・マーフィ、ヘレン・ミレン、アレクサンドル・ペトロフ、エリック・ゴドン、レラ・アボヴァ

パンフレット:★★★★(820円/銃器解説がいいね。コラムも多め。秋本鉄次さんの「パツキン」節が読めるのは貴重)

(あらすじ)
1990年、ソ連の諜報機関KGBによって造り上げられた最強の殺し屋アナ。ファッションモデルやコールガールなどさまざまな顔を持つ彼女の最大の使命は、国家にとって危険な人物を消し去ることだった。アナは明晰な頭脳と身体能力を駆使し、国家間の争いをも左右する一流の暗殺者へと成長していく。そんな中、アメリカCIAの巧妙なワナにはめられ危機に陥ったアナは、さらに覚醒。KGBとCIAがともに脅威する究極の存在へと変貌していく。(以上、映画.comより)


予告編はこんな感じ↓

 

 


70点


新型コロナウイルスのせいで上映情報が錯綜していて、本作のことはノーチェックだったんですけれども。何かの時に検索したら引っ掛かったので、「リュック・ベッソン印のスパイ映画ならそれなりに愉快なハズ!Σ(°д°) クワッ!」と急遽観ることに決定。6月24日(月)、TOHOシネマズ新宿にて、シネマイレージ会員割引を利用して鑑賞いたしました(その後、「グッド・ボーイズ」をハシゴ)。「それでいい (´∀`=) スキヨ」と思ったり。

 

 

1番スクリーン、9人ぐらいでした。

 

TOHOシネマズ系列ではタンドリーチキンサンドを食べがちなアタシ。

 

鑑賞後の僕の気持ちを代弁する範馬勇次郎を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。

 

 

「なんでこんなに読みづらく書いたの?(´Д`;) ナゼ?」と読む人の脳内BGMが「なぜ?の嵐」になりそうなレベルで本作のあらすじを読みづらく書いておきますと(この時点ですでに読みづらいような…)、映画は1985年のモスクワからスタート。CIAの職員たちがKGBに次々と捕まって、その首をアメリカに送り届けられちゃいましてね。場面変わって5年後の11月、市場でマトリョーシカ売りの女性アナ(サッシャ・ルス)がモデル事務所の人にスカウトされると瞬く間に1流モデルの仲間入りして、2ヵ月後にはその事務所の共同経営者オレグと良い仲になるも、そいつが武器商人だということが発覚するとスムースに射殺するから、この女は何者だッ!? Σ(゚д゚;)

 
 
マトリョーシカ売りの大学生がモデルになって活躍する話ではないのです(そりゃそーだ)。
 
 
実は5年前、アナはペーチャ(アレクサンドル・ペトロフ)という男尊女卑全開のクズ男と同棲して、薬物中毒状態でしてね(リュック・ベッソン、ヒロインをドン底からスタートさせるの好きね)。人生を変えたいと思ってネットで海軍に応募すると、ペーニャが浅薄すぎる強盗に失敗した夜、KGBの諜報員アレクセイ(ルーク・エバンス)がスカウトに登場。「軍事訓練を1年して、現場勤務を4年すれば自由になれる」と説得されると、現場を指揮する上官オルガ(ヘレン・ミレン)のハードな実地テストを経て、スーパーモデル兼暗殺者として活動を開始。要は、上記のオレグ殺害は、アナが市場でスカウトされることも含めて、すべてKGBが仕組んだことだったのです (´∀`) ナァンダ
 
 
KGBとしてスカウトしにきたアレクセイ。ルーク・エヴァンス、なかなか良いタフガイ振りでした。
 
 
オレグ殺害後、CIAのレナード(キリアン・マーフィ)に疑われつつも、アレクセイと良い仲になりつつ、順調に任務をこなしていくんですが…。KGBのトップであるワシリコフ長官(エリック・ゴドン)に会ってみれば「お前は永遠にKGBにいるのだ!m9`Д´) ビシッ」的なことを言われちゃったので、自由になりたくて仕方ないアナは海より深くションボリ (´・ω・`し ションボリ ある日、それなりに簡単そうな任務にも手こずってしまったアナを見たオルガは休暇を勧めると、彼女はレズの恋人モード(レラ・アボヴァ)とハワイへバケーションへ出かけて、なんとなく羽根を伸ばし、また現場に復帰するというね。
 
 
ワシリコフはスゲー嫌な奴。演じたエリック・ゴドンは「パリより愛をこめて」にも出てたそうな (゚⊿゚) ヘー
 
 
ところが。実は「手こずった任務」の時、CIAのレナードが接触してまして。二重スパイになることを持ちかけられた挙げ句、なんとなく恋仲になりつつ、自由と引き換えに、映画冒頭の「CIA職員虐殺」を主導したワシリコフ長官の暗殺を頼んでくるのです。「自由になるチャンス到来!Σ(°д° し クワッ!」と決断したアナは、ワシリコフとのチェスの最中にチェックメイトと同時に射殺。アレクセイを行動不能にしてから、施設内で暴れ回って脱出を図るも、時間がかかりすぎてしまったため、外で待っていたレナードは泣く泣く車を出発させるのでしたーー。
 
 
レナード役のキリアン・マーフィ、久しぶりに観たけど、相変わらず良い役者さんですな。
 
 
その後、実は生きていたアナは、アレクセイとレナードを公園に呼び出して、「自分が死ぬとCIAとKGBのデータが流出する」「2人ともそれなりに好き」「でも自由になりたい」的なことを伝えてきたので、2人とも彼女を半年程度、自由にすることを承諾するんですが、納得できないオルガがアナを射殺してしまった…と思いきや。実はオルガはCIAが接触してきた&ワシリコフ暗殺を依頼してきたことを知っていて、アナを自由にするとともに自分が長官の椅子に座るプランを実行していたのです。で、めでたくKGBの長官になったオルガの元にアナからメールが届いて、実は「オルガがワシリコフ暗殺を黙認するくだり」をアナがしっかり録画していたことを明かされると、「クソ女(Bitch)」なんてつぶやいて、映画は終わってましたよ、たぶん。
 
 
オルガ役のヘレン・ミレン、ルーク・エヴァンスとは「ワイルド・スピード ICE BREAK」でも共演してました。
 
 
とてもタメになりつつも微妙に信用できないwikipediaによると、映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには67件のレビューがあって、批評家支持率は36%、平均点は10点満点で4.92点。批評家の「要約された見解」では「リュック・ベッソン監督は『ANNA/アナ』で自らが得意とするジャンルを扱ったが、この手の型にはまったアクションを好む人々は同作における全てのアクションシーンに既視感を覚えるはずだし、もっと良い出来の作品を見たことがあると思われる」と、なかなか手厳しいんですが…。まぁ、ごめんなさい、その通りすぎてグウの音も出ない感じ (・ε・) グゥ 正直、「スパイをモデルにする計画、成功率低くね?」とか「任務遂行のために殺す人が多すぎでは?」とか「アナの身代わりの死体はどうやって用意したの?」とかとかツッコミたくなるところも多くて、決して褒められた作品じゃないような気がしないでもないと思わなくもないと考えられなくもないのが現状ではあるのです(歯切れの悪い文章)。
 
 
本作に対するダメ出しについては、ほぼ同意いたします、たぶん(「ジョジョ第3部」より)。
 
 
だが、待ってほしいマッチポンプ感の強い展開)。Rotten Tomatoesのオーディエンススコアが81%になっているように、いわゆる「ポップコーンムービー」としては普通に楽しい作品だったというか。僕的にはアクションが面白かったです。主演のサッシャ・ルスはモデル出身だそうですが、この初主演作のために1年間トレーニングしたというだけあって、アクションシーンは体を張って頑張ってた印象(バレエを習っていたという経歴はジャン=クロード・ヴァン・ダムを連想)。率直なところ、リアルさとケレン味の絶妙なバランスという部分では、本作が間違いなく意識している2017年のKGBスパイ映画「アトミック・ブロンド」の方が好みですけど(汗)、とはいえ、序盤の「レストランでの40人殺し」シーンは「割れた皿でサクサク殺す」といったフレッシュな描写も見られたし(「お前らあんなに目立っていいの?」とは思ったけど)、終盤の脱出戦闘も「もう少しバレないように逃げられるだろ」とツッコミながらも楽しかったし、基本的にアクション演出は満足しましたヨ (°∀°)b ヨカッタ!
 
 
本編映像↓ いくらテストだとしても銃に弾は入れておけよと思った。

 

 

 
つーか、Rotten Tomatoesで指摘されていたように、全体的には「どこかで見たことがあるもの」で構成されている感が強くて(リュック・ベッソン自身の作品の既視感も相当強め)、そこが好きになれない人もいるとは思うのです。ただ、なんかリュック・ベッソンって「クリシェ」とかまったく気にしてなさそうというか、「だってカッコイイじゃん!(・∀・)」と悪びれずに言ってきそうというか。なんかね、昔はそういうところがあまり好きになれなかったんですけど、最近は、61歳にもなって未だに「スーパーモデルの暗殺者ってカッコイイじゃん!(・∀・)」と、中学生マインドを剛速球で投げてくる姿勢が眩しくてね…(しみじみ)。
 
もうね、申し訳ないけど、ドヤ顔感全開の「どんでん返し」の連続とかスゲーどうでも良かった(ブログ冒頭に「本作はネタバレを知らないで観た方が〜」みたいなことを書かなかったのは、マジでどうでも良いと思っているからです)、今どき主人公の頭の良さを「チェスが得意」で表現したのはビックリしたけど…(しかも「チェックメイトと同時に射殺」だよ? ねぇ、「チェックメイトと同時に射殺」だよ?)。でもさ、リュック・ベッソンから悪びれずに「だって、チェスが得意な奴は頭イイじゃん (・∀・)」と言われたら、「言われてみれば、そうだった!Σ(゚д゚;)」と。なんかね、アタシ、すっかり冷笑家気取りだった。TRPGのシナリオを書いてばかりで夢見がちだった学生時代を経て、社会に出て現実の厳しさを知り、いつの間にか何でも斜に構えるようになって、何をするのも半笑いのエブリデイだったけどさ、今の時代、僕たちに欠けているのはこういう“素直さ”なのかもしれない。そう、チェスが得意な人は頭が良い、チェスが得意な人は頭が良いんですYO!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
 
 
チェスが強い人は頭が良いのです…だって、チェスが強いんだもの。
 
ここまで読んだ人の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。
 
 
その他、思ったところを書くと、「リュック・ベッソン、本当にこういうタイプの女性が好きだなー」とか「予備知識を入れてなかったので、意外と大物が出まくっていたのはうれしかった「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」主演のアレクサンドル・ペトロフまで出てた!)」とか「オルガとアナによる“女性のサバイブ映画”として良かった!」とか「アナとの2人暮らしを始めようとしてテンション高めのモードが超可愛い!」とか「モードの愛があまりに報われなさすぎて可哀相…(とはいえ、2人でラブラブな結末も無理だしなぁ…)」とかとかとか。ハッキリ言って、「絶対に観るべし!m9`Д´) ビシッ」とは1ミリも思わないけど、リュック・ベッソン印の「女性が強いアクション映画」が好きな人だったら高確率で満足する作品であり、僕も映画代分は十分楽しめました (o^-')b ヨカッタ! なんかね、リュック・ベッソン監督の姿勢は「それでいい (´∀`=) スキヨ」というか、これからも元気に“このぐらいの作品”を撮り続けてほしいと思っております(どことなく失礼な香りが漂う文章)。おしまい。

 


 

 

国内盤のサントラ。デジタル盤もありましたよ。

 

 

サッシャ・ルスも出てるリュック・ベッソン監督の前作。僕の感想はこんな感じ。

 

 

リュック・ベッソン監督の超有名な殺し屋映画。好きです。

 

 

連想したKGBスパイ映画、その1。僕の感想はこんな感じ。

 

 

連想したKGBスパイ映画、その2。僕の感想はこんな感じ。