移動都市 モータル・エンジン(字幕版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

移動都市 モータル・エンジン(字幕版)(ネタバレ)

移動都市 モータル・エンジン(字幕版)



原題:Mortal Engines
2018/アメリカ 上映時間129分
監督:クリスチャン・リバース
製作:ゼイン・ウェイナー、アマンダ・ウォーカー、デボラ・フォルテ、フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン
製作総指揮:フィリッパ・ボウエン、ケン・カミンズ
原作:フィリップ・リーブ
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
撮影:サイモン・ラビー
美術:ダン・ヘナ
衣装:ボブ・バック
編集:ジョンノ・ウッドフォード=ロビンソン
音楽:トム・ホルケンボルフ
視覚効果監修:ケン・マックゴー、ケビン・アンドリュー・スミス
出演:ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーハン、ヒューゴ・ウィービング、ジヘ、ローナン・ラフテリー、レイラ・ジョージ、パトリック・マラハイド、スティーブン・ラング、カレン・ピストリアス
パンフレット:★★★(720円/尾崎一男さんのコラムが良かったです)
(あらすじ)
「60分戦争」と呼ばれる最終戦争から数百年の時が過ぎ、わずかに残された人類は地を這う移動型の都市で生活することを余儀なくされた。巨大移動都市ロンドンは、都市同士が捕食しあう弱肉強食の荒れ果てた地でその支配を拡大させ、小さな都市を捕食することで成長を続けている。そんなロンドンの指導者的立場にあるヴァレンタイン(ヒューゴ・ウィービング)に対し、過去のある出来事から復讐心をたぎらせる少女ヘスター(ヘラ・ヒルマー)は、ある小都市がロンドンに捕食される騒ぎに乗じてロンドンに潜入。ヴァレンタインに刃を向けるが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




50点


ああん、超今さらながら、今年3月1日に公開→もうデジタル配信が始まっている作品の感想をアッサリ気味に書いておきますね。「あのピーター・ジャクソンが映画化を熱望&やっと製作した(実際に撮ったのは、若いころから一緒に映画製作をしてきた盟友クリスチャン・リヴァース)」という話を聞いて興味が湧いただけでなく、「都市が移動しながら戦争する」という設定がスゲー面白そうだったので、観る気マンマンになりまして。他の作品を優先したので、なかなか観に行けなかったものの、3月18日(月)、auマンデイを利用して、TOHOシネマズ新宿にて「シンプル・フェイバー」と連続鑑賞してきました。なんか…微妙でした… (´Д`;) ウーン


12番スクリーン、そこそこ混んでいたような、混んでいなかったような… (・ε・) ドッチダヨ



正直なところ、期待しすぎたというか。映画冒頭で展開する「小都市を捕食する移動都市ロンドン」のシーンが実に面白くて、そんな都市バトルが連発されるのかと思っていたら、結局、最初だけだったから、なかなかガッカリいたしました。お話は「天空の城ラピュタ」「ターミネーター」「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」を足して3で割ってからスチームパンクで味付けして、「HiGH & LOW THE MOVIE 2 END OF SKY」のUSBを添えてみた印象でして(雑な認識)。「古代の破壊兵器を起動して世界征服を企む悪党と、その命を狙う謎の少女、そして彼女を助けることになる夢見がちな少年」とか「父の野望に気付いて止めようとする善良な娘」とか「謎の少女を圧倒的なパワーで追う人造人間」とか「少年たちを助けてくれる戦闘力高めの女空賊」とか既視感あふれる要素のパッチワークでできていること自体はノー問題なんですけど、ごめんなさい、冒頭の都市バトル以外は驚くほど楽しめなかったんですよね… (´・ω・`) ウーン 


鑑賞中の僕は、この愚地克巳のようにかぶりを振ってばかりでしたよ(「グラップラー刃牙」より)。



なんて言うんですかね、要素が多すぎるため性急な展開にせざるを得なくて、その結果、登場人物を魅力的に描けてなかった…って、伝わるでしょうか。特に「母親を殺されて復讐を誓う少女ヘスター・ショウ」とか「ヘスターを育てたのに裏切られたと感じて暴走する人造人間シュライク」とか「戦闘力の高い女空賊アナ・ファン」あたりは大好物なハズなのに、描き方が雑だから薄っぺらく見えちゃって、全然乗れなかったというね。一応、オチを書いておくと、みんなで「古代兵器メドゥーサ」を破壊して、悪党サディアスを倒して、ヘスターとトムはどこかに旅立って終わってたんじゃないかしらん(うろ覚え)。一応、こちらの記事によると、ピーター・ジャクソンったら昨年10月におこなわれた「NYコミコン2018」にて、「この作品がヒットしたら、次回作に取りかかれるよ!(´∀`)」なんて早くも続編製作に意欲を燃やしていたそうですが、「次はもうない」と強く思った次第(「2018年度の超赤字映画」第1位みたいだし、そう思った観客は多いのでは)。


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する範馬刃牙を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



ううむ、ビジュアルがスゴいのにコク不足だから、余計にダメな映画に見えちゃった感じはあって。ハッキリ言って、まったく期待しないで観ていたら、意外と楽しめた気がしないでもないと思わなくもないです (・ε・) ドッチダヨ まぁ、何度も書くように、冒頭の都市バトルは迫力があって良かったので、気になる人はチェックしてみてくださいな。




すでに配信は始まっていて、ソフトも発売中なのです。



フィリップ・リーヴによる原作小説。四部作だそうですが、評判は良さげ。



そりゃあ連想する宮崎駿監督作。嫌いではないです。



「モータル」繋がりで貼ってみたけど、ゲームと違ってゴア描写がないので、不満な作品だったり。