ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(ネタバレ)

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー



原題:Rebel in the Rye
2017/アメリカ 上映時間109分
監督・製作・脚本:ダニー・ストロング
製作:ブルース・コーエン、ジェイソン・シューマン、モリー・スミス、サッド・ラッキンビル、トレント・ラッキンビル
製作総指揮:エレン・H・シュワルツ、スコット・ファーガソン、マシュー・サロウェイ、クリスティーナ・パパジーカ
原作:ケネス・スラウェンスキー
撮影:クレイマー・モーゲンソー
美術:ディナ・ゴールドマン
衣装:デボラ・L・スコット
編集:ジョセフ・クリングズ
音楽:ベアー・マクレアリー
音楽監修:ジョナサン・ワトキンス
出演:ニコラス・ホルト、ケビン・スペイシー、ゾーイ・ドゥイッチ、サラ・ポールソン、ビクター・ガーバー、ホープ・デイビス、ルーシー・ボーイントン
パンフレット:★★★(700円/年表や解説コラムがあって、わかりやすい作り)
(あらすじ)
1939年、作家を志しコロンビア大学の創作学科に編入した20歳のサリンジャーは、大学教授ウィット・バーネットのアドバイスで短編小説を書き始める。出版社への売り込みを断られ続ける中、ようやく掲載が決定するが、太平洋戦争のぼっ発によって、その掲載は見送られてしまう。召集により戦地に赴いたサリンジャーは戦争の最前線で地獄を経験し、終戦後もそのトラウマに悩まされながら、初長編「ライ麦畑でつかまえて」を完成させる。この作品の成功により、突如として名声を手に入れたサリンジャーだったが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




60点


よく誤解されるんですけど(苦笑)、当ブログのタイトルは、三浦理恵子さんのセカンドシングル「水平線でつかまえて」が由来…というのはどうでも良いとして。そりゃあ、高校生のころにジェローム・デイヴィッド・サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」を読んで影響を受けているし、昨年は「ライ麦畑で出会ったら」なんて映画も観ているのでね、なんとなくチェックしたい気分になって、2月14日(月)、TOHOシネマズシャンテ「バーニング 劇場版」(2回目)とハシゴ鑑賞してきました。「大変な人生でしたね (・∀・) ガンバッタ!」と思ったり。


前売り特典は「特製“ライ麦”メモパッド」でしたよ。


スクリーン3、1/4ぐらい埋まってたような。



驚くほど雑にあらすじを書いておくと、才気溢れる青年サリンジャーが、大学教授ウィット・バーネットのアドバイスで短編小説を書くようになって、作家人生をスタートさせるんですけれども。太平洋戦争に参戦してみれば、恋人のウーナ・オニールチャールズ・チャップリンと結婚しちゃった挙げ句、ハードな戦争体験のせいでPTSDに苦しむことになりまして。31歳の時に初の長編小説「ライ麦畑でつかまえて」がヒットすると、「ホールデンは僕なんです!(*゚∀゚)=3 ムッハー」といった“アレな人”が押しかけるようになったので、ニューハンプシャー州の田舎で隠遁生活を送るようになりましてね。サリンジャーは、仲違いしていたバーネットと仲直りしたりしつつも、瞑想のために小説を書く→もう出版しないことにして、2010年に91歳で死亡。「ライ麦畑でつかまえて」は今も読み継がれているのでしたーー。


大体こんな感じの映画だったような気がします(乱暴な文章)。



いや〜、なかなかタメになりました。戦争体験云々は知っていたものの、まさかここまで引きずっていたとは知らなかったし、恋人がロリコンクソ野郎のチャップリンと結婚してたとか、「そんなことがあったの!?Σ(゚д゚;)」とビックリしましたよ。それと、「ライ麦畑で出会ったら」を観た時も思ったことですが「世界中からファン(a.k.a.知らない人)が家を訪ねてくる」って、本人からするとスゲー恐ろしいだろうなぁと。最終的には「瞑想のために書く→出版しない」なんて境地に到達したのも仙人っぽくてスゴいし、「アンタ、大したモンだよ (`∀´)ノ(・ω・`) エラソウ」と感心しましたね(サリンジャーファンに殺意を抱かれそうな文章)。その他、ニコラス・ホルトはもちろんのこと、バーネット役のケヴィン・スペイシーの演技が素晴らしくて、「これってセクハラが発覚する前に撮影されたんだな… (´・ω・`)」なんてセンチな気持ちになったりもした次第。


本作のケヴィン・スペイシーの演技は最高でしたよ…。



そんな感じで、基本的には楽しめたし、あらためてサリンジャーに好感を抱いたりもしたんですが、しかし。とは言え、正直なところ、5000円近くする評伝を買うほどのファンではない自分」を自覚したというか、あまりドラマチックに盛り上がったりもしないので、ごめんなさい、ちょっと退屈だったりもしたアタシ (ノ∀`) テヘ 何はともあれ、真っ直ぐに良い映画ではあるので気になる人はチェックすると良いし、もし「このブログは僕だ!Σ(゚д゚)」なんて思ったりする“アレな人”がいましたら、月に2〜3回は通っている練馬の日本酒バー「か和もっち」でお会いしましょう ( ´_ゝ`) ナニコノオチ




本作の原作となったケネス・スラウェンスキーによるサリンジャーの評伝。ファンは必読でしょうな。



本作のデジタル盤のサントラでございます。



サリンジャーの超有名な青春小説。村上春樹先生が訳したバージョンは未読です。



ダニー・ストロング監督が脚本を担当した映画。未見ですが、評判良いですよね。



ニコラス・ホルトの出演作で一番好きな映画。僕の感想はこんな感じ