ギャングース(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ギャングース(ネタバレ)

ギャングース



2018/日本 上映時間120分
監督・脚本:入江悠
原作:肥谷圭介、鈴木大介
脚本:和田清人
音楽:海田庄吾
主題歌:The Gangoose
挿入歌:THIS IS JAPAN
出演:高杉真宙、加藤諒、渡辺大知、林遣都、伊東蒼、山本舞香、芦那すみれ、勝矢、般若、菅原健、斉藤祥太、斉藤慶太、金子ノブアキ、篠田麻里子、MIYAVI
パンフレット:★★★☆(720円/普通に良いパンフ。加藤の演説が書かれているのが好き。加藤が好き)
(あらすじ)
親から虐待され、学校に行くこともできず、青春期のほとんどを少年院で過ごしたサイケ、カズキ、タケオの3人。社会から見放された彼らは、裏稼業や悪徳業種の収益金を狙う「タタキ」(窃盗、強盗)稼業に手を染める。暴力団排除の機運を受けて裏社会のヒエラルキーが転換期を迎える中、3人は後戻りできない危険な領域に足を踏み入れていくが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




93点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

池袋シネマ・ロサ「SR サイタマノラッパー」を観て以来、入江悠監督作はすべて劇場に足を運んでいるのでね、そりゃあ本作も前売り券を購入して楽しみにしてまして。愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の週刊映画時評コーナー「ムービーウォッチメン」の12月7日の放送で「リスナーカプセル」に選ばれたのもあって、観に行きたかったものの、仕事が忙しかったり、他の「公開が終わりそうな作品」を優先して観ていたら、12月13日には都内上映がすべて終わっていたから、年内に鑑賞するのは無理かなぁと思いきや。28日からアップリンク渋谷で上映スタート→29日に中学時代の友人たちとの飲み会をすっぽかして観てきました。「ナイス、メッセージ!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


前売り特典は「オリジナル絆創膏」でございます。


劇場は8割埋まってましたよ。



あらすじをザッと書いておくと、主人公は社会から見放されて必死にサバイブしているサイケ、カズキ、タケオの3人。表社会で生きるための資金を稼ぐため、裏稼業や悪徳業種の収益金を狙う「タタキ」(窃盗、強盗)稼業をしているものの、なかなか上手くいかずに追い詰められてしまったということで!  半グレ集団「六龍天」のトップ・安達を「叩く」ことにする→大成功!(o^-')b ヤッタネ! オチを書いておくと、「せっかく大金をゲットするも、逃走中にトランクが空いてバラ撒いてしまった→お世話になった人にはお金を返せるけど、あまり儲かりませんでした」ってな感じでして。一般人の無理解をスルーした3人が牛丼屋でキャッキャするところで映画は終わってましたよ、たぶん。もうね、時間がなくて感想が駆け足気味になってしまうのが申し訳ないぐらいグッとくる青春犯罪映画でしてね。アウトローたちの世界を面白おかしく描くだけでなく、ちゃんと「なぜ彼らが犯罪に手を染めるのか?」という社会問題をわかりやすく見せていて、本当に素晴らしかったです。


この3人のチーム感は最高だったし、MIYABIさん演じる安達も凶悪で良かったけど…。



僕が一番好きだったのは金子ノブアキさん演じる「番頭の加藤」。この演説シーンは100点だッ!m9`Д´) ビシッ




世の中、中流家庭で育った人には想像できないレベルの貧困の現状があって、僕は「最初からストレートフラッシュが揃ってる奴が『配られたカードで勝負するしかないのさ』なんて言うなよ」派なのでね、ラスト、牛丼屋で醜悪な一般人に「生活環境のせいにするな」的な発言をさせたのは、あまりにわかりやすいとは思いましたけど(汗)、非常に良いメッセージだと感心いたしました。正直、クライマックスの倉庫での乱闘シーン、負傷した手下どもが自然にフェードアウトしちゃったあたりは心底ガッカリしたし(明らかにロジックが足らないと思う)、安達が逮捕されたニュースの説明台詞感はキツかったけど、悪役も含めて役者さんたちは全員輝いてたし、続編が観たいぐらいに好きな映画でしたよ (・∀・) ヨカッタ! まだあちらこちらで観られるみたいなので、気になる人はチェックしてみてくださいな。




鈴木大介さんのルポタージュを下敷きにした原作コミック。読みたいけどキツそうなんだよなぁ。



入江悠監督の前作。僕の感想はこんな感じ



何気に続編を作ってほしい入江悠監督作。僕の感想はこんな感じ