犯罪都市(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

犯罪都市(ネタバレ)

犯罪都市



原題: 범죄도시 The Outlaws
2017/韓国 上映時間121分
監督・脚本:カン・ユンソン
製作:チャン・ウォンソク
撮影:ジュ・スンリム
美術:キム・ソンギュ
編集:キム・サンミン
音楽:モグ
武術監督:ホ・ミョンヘン
出演:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン、チェ・グィファ、チン・ソンギュ、パク・ジファン、ホ・ソンテ、キム・ソンギュ、ホン・ギジュン、ホ・ドンウォン
パンフレット:★★★★(600円/ギンティ小林さんのレビューがストライクすぎる!)
(あらすじ)
ソウル南部・衿川(クムチョン)警察のコワモテ刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、人柄と腕っ節の強さでヤクザ同士の争いも解決してきた。しかし近頃、中国の犯罪集団「黒竜組」が進出してきたことから、街のパワーバランスが大きく揺らぎ始めていた。黒竜組は地元ヤクザのイス組の縄張りを次々と荒らし、マ・ソクト率いる警察の強力班は黒竜組の一掃を試みるが、復讐に燃えるイス組の介入によって事態は三つどもえの争いに発展していく。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




80点


※今回の記事は、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のネタバレに触れているので、気をつけて!

「マ・ドンソク主演の実録バイオレンス警察ムービー」なんて聞いちゃったら、観たいゲージが即満タンになって超必殺技が2回は繰り出せるレベルということで、ほとばしるほど楽しみにしていたんですが、しかし。他の「劇場公開が終わりそうな作品」を優先しているうちに、すっかり上映最終週になってしまったという、ありがちなパターン。結局、公開から1ヵ月と少し経った6月上旬、シネマート新宿で鑑賞いたしました。「好ミノタイプダ (`∀´)」とカタカナで思ったり。


シネマート新宿の6Fエレベータ前にはマ・ドンソクのスタンディがあったりして。


7Fには記事の切り抜きもありましたよ。


上映は狭めのスクリーン2。3分の2ぐらいは埋まってたような。


僕の気持ちを代弁するジャック・ハンマーを貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
好ミノタイプダ


「人の皮を被ったハルクバスター舞の海が突然グレて相撲部屋を脱走したようなガードの甘いルックス」「杉作J太郎さんとドウェイン・ジョンソンが合体したようなキャラクター」などなど、「映画秘宝2018年6月号」掲載の“信用できる映画ライター”ギンティ小林さんの紹介記事は愉快かつ的確なパンチラインが目白押しなのでぜひ読んでほしいんですが、それはそれとして。元格闘家&トレーナー(クライアントはマーク・コールマン!)という変わったバックボーンの俳優マ・ドンソクに関しては、「悪いやつら」“ヤクザになめられまくる元武道家”という残念なキャラで認知しましてね(その前に観た「生き残るための3つの取引」にも出てたけど、気付かなかった)。キム・ギドク監督作「殺されたミンジュ」で主役の1人を演じたりと、順調にキャリアを積んでいって、韓国では2016年に公開されたゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」“素手でゾンビをぶちのめす男”役で大ブレイク。現在、マ・ドンソク+ラブリー=マブリーなんて愛称で呼ばれるほどの国民的人気俳優になっている…というのは、パンフ掲載のギンティ小林さん情報でございます (ノ∀`) パクリ


「新感染」のマ・ドンソク。手にもガムテープを巻いておけば良かったのにね (´・ω・)(・ω・`) ネー
ゾンビに立ち向かう3人


マ・ドンソクのメッセージ映像を貼っておきますね↓ やだ、可愛い… (´Д`;) ハァハァ




で、そんなマ・ドンソクは実に“僕好みの男”であり(誤解を招きそうな表現)、そんな彼が暴力刑事(人情派兼情熱系)を演じるとなれば、そりゃあ面白くないワケがないと思っていたんですが、スゲー面白かった!ヽ(`Д´)ノ ウォォォォッ! 連想したのはファン・ジョンミン主演作の“はみだし刑事ムービー”「ベテラン」なんですが、ビンタ一発で悪漢を倒す重戦車のような姿には惚れ惚れさせられましたよ。上司と部下の間を取り持ったり、市民を思いやったりとか、情に厚いところもストライクだったし、他の強力班メンバーもコクのある俳優ばかりなのも良かったし…(しみじみ)。もうね、早く続編を作ってほしいと心から思いました。一応、オチを書いておくと、マ・ドンソク演じるマ・ソクトは、黒竜組のボスのチャン・チェン(ユン・ゲサン)をトイレでのタイマンで倒しまして。一時は辞めようとしていた若手刑事もすっかり一人前になって、終わってたような気がします (´∀`;) ウロオボエ


本作のマ・ドンソクはカッコイイとしか言いようがないのです。


強力班の部下たちもイイキャラ揃い。シリーズ化されたら永遠に観てられそう。


もうね、カン・ユンソン監督に蹴りを入れたいほど続編が見たい…って、怒られそうですな(「範馬刃牙」より)。



ヤクザ側もスゲー良くて。特に朝鮮族ヤクザ軍団が見せる容赦のなさ(ハンマーで指を潰したり、斧で手を切断したり、すぐナイフでサクサク刺したりする)は最高でした (o^-')b イイネ! 敵対する地元ヤクザたちもなかなかイヤなムードだったし、「韓国には絶対行きたくない」って心から思いましたよ(フィクションを真に受ける45歳)。な〜んてべた褒めなのに80点という評価なのは、実話ベースな上にヤクザ同士の抗争にも尺を割かなくてはならないせいか、僕が大好きな「ベテラン」と比べると、刑事たちのアクションが少なめだったんですよね…。あと、アクション演出にも不満があって、マ・ドンソクにはあまり苦戦してほしくなかったというか。チャン・チェンの凶悪さをキッチリ描いていた分、ラストのタイマンはもっとスティーブン・セガール主演作並に「一方的かつ容赦なくぶちのめす」って感じの方が良かったんじゃないかなぁ。まぁ、僕の好みでしかありませんがー。


チャン・チェンを演じたユン・ゲサン、「プンサンケ」の人だったとは気付かなんだ (゚⊿゚) ヘー


ヤクザ役の人たちもまたいいお顔。黒竜組のソンラクを演じたチン・ソンギュは青龍映画賞で助演男優賞を獲ったとか。


ただ、マ・ドンソクはもっともっと強くて良かったような。


正直、この松田鏡二さんぐらいに一方的な制裁が観たかったなぁ(「ブラック・エンジェルズより)。
理想の刑事・松田鏡二さん


その他、パンフによるとマ・ドンソクとカン・ユンソン監督は「リアルな警察を描きたい」と本作を作ったそうですけど、2000年代が舞台なのにここまで暴力的な警察が“韓国のリアル”ということにドン引きした…というのは置いとくとして。ちょっと文句も書きましたが、基本的には大好物でしたヨ (´∀`=) スキヨ 本作はR指定の割には韓国で大ヒットしたそうなので、続編に超期待しております。おしまい。




マ・ドンソクの人気が爆発したゾンビ映画。僕の感想はこんな感じ



非常に連想した韓国製はみだし刑事ムービー。僕の感想はこんな感じ