68キル(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

68キル(ネタバレ)

68キル



原題:68 Kill
2017/アメリカ 上映時間95分
監督・脚本:トレント・ハーガ
製作:デビッド・ローソン、ボブ・ポータル、トラビス・スティーブンス
製作総指揮:インデルパル・シン
原作:ブライアン・スミス
撮影:ニーダム・B・スミス
衣装:リン・ハーガ
編集:バレリー・クオルファイファー
音楽:フランク・イルフマン、ジェームズ・グリフィス
出演:マシュー・グレイ・ガブラー、アナリン・マッコード、アリーシャ・ボー、シェイラ・バンド、サム・イードソン、ジェームズ・モーゼス・ブラック、アジェイ・メータ、マイケル・ビーズリー、ダビ・マルドナード、ハイリー・グレイス・ブラッドリー
パンフレット:なし
(あらすじ)
気弱な配管工チップ(マシュー・グレイ・ガブラー)はガールフレンドのリザ(アナリン・マッコード)にそそのかされ、彼女の知人が金庫に隠しているという6万8000ドルを盗みに行くことに。ところが留守中のはずの家主と鉢合わせしてしまい、逆上したリザが家主を殺害。2人は金を奪って逃げ出そうとするが、屋敷内にはもう1人の目撃者がいた。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。
※本作は、先の展開を知らない方が絶対面白いので、暴力的だったり残酷だったりする映画が大丈夫な人は、このブログを読む前に観て!m9`Д´) ビシッ


毎月アップしている「観たい映画の覚え書き」では触れるのを忘れがちなんですが(汗)、毎年1月ぐらいからヒューマントラストシネマ渋谷で開催されるのが恒例の「未体験ゾーンの映画たち」でも結構観たい作品がありまして。その筆頭が本作であり、珍しく前売り券が販売されていたので、いそいそと購入して楽しみにしていたんですよね。で、何とか予定を合わせて数少ない上映日である1月下旬某日、17アイスを食べながら鑑賞してきました。超面白かったYO!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ 6万8千ドルという「人を殺しちゃうほどかなぁ…」と微妙に感じる額の大金を巡った“クズばかり出てくるバイオレンスコメディ”という文章を読んで、それとなく興味を持った好事家は即観に行ってほしいほどなのです(内容は全然違いますが、「キラー・スナイパー」とか好きな人にオススメ!)。


売店ではポスターが売ってたりして。劇場は満席だった記憶。


ちなみに前売り特典は、US版ポストカードでございます。



本当は観た直後にこの面白さを多くの人に伝えたかったのに、忙しさにかまけてしまって、すっかり遅くなってしまったアタシってほんとバカ (ノω・、) バカバカ まさに後悔先に立たずなワケですが、しかし。気を取り直して感想をサクッと書くと、予告編すら観ないで予備知識がゼロだったので、目まぐるしい展開に驚く主人公のヒモ野郎・チップに感情移入してビックリしまくったというか。恋人ライザの常軌を逸した行動や主人公自身の運の悪さで、状況がドンドン悪化していく様子は、口がアングリながらもスゲー楽しかったです。鑑賞後、映画仲間の下手の縦好きさんとたまたま会って、「『ホステル』っぽいですな」なんて話になったんですが、散々な地獄巡りをさせられて男が成長する物語としては、確かにそんな感じだなぁと(最後、女性を救いに行くあたりも似てる…射殺しちゃうけど)。僕的に一番好きなのは、クズ集団に捕まって拷問を受けるチップをライザ&その兄貴ドウェインが助けに来る場面で、その後の一方的な殺戮振りも合わせて、とても愉快でしたねぇ…(しみじみ)。


鑑賞中はこのミニヴァ先生チップのように、僕も口がアングリしまくってました。


決してお近づきになりたくないタイプのドウェインですが、終盤はとても頼もしくてありがたいという奇跡。



一応、オチを書いておくと、チップは精神的支配を乗り越えてライザを射殺→ドウェインも射殺→助けたかと思ったクズなゴス女モニカも“殺されたバイオレットの仇”として射殺して、「もう女には誘惑されないぞ!(`・ω・´) キリッ」って感じで終わってましたよ、たぶん。暴力的なシーンばかりながらも作品全体がカラッとしているのも良くて、マジで面白かったです。映画フェスで観客賞を受賞したのも頷けるというか、トレント・ハーガ監督、なかなか才能があるんじゃないでしょうか(「悪魔の毒々モンスター 新世紀絶叫バトル」で脚本家デビューしたという経歴も好感が持てる)。現在、劇場で観るのはなかなか厳しいかと思いますが、機会があったらぜひ観てみてくださいな。




デジタル盤のサントラがありました。



なんとなく連想した映画。実に暴力的で超残酷なので気をつけて!