キンダガートン・コップ2(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

キンダガートン・コップ2(ネタバレ)

キンダガートン・コップ2



原題:Kindergarten Cop 2
2015/アメリカ 上映時間100分
監督:ドン・マイケル・ポール
製作:マイク・エリオット
製作総指揮:ドルフ・ラングレン
脚本:デヴィッド・H・ステインバーグ
撮影:カマル・ダーカウイ
音楽:ジェイク・モナコ
出演:ドルフ・ラングレン、ダリア・テイラー、ビル・ベラミー、アレクス・ポーノヴィッチ
パンフレット:なし
(あらすじ)
マフィアが狙う連邦証人保護プログラムの機密情報入りフラッシュドライブが幼稚園に隠された。タフなFBI捜査官リード(ドルフ・ラングレン)は、その幼稚園に先生として潜入捜査をする事に。しかし、園児はリードのいう事を聞かず四苦八苦。そんな中マフィアの魔の手がその幼稚園迫っていた。リードは絶体絶命のピンチをどう乗り切るのか??(以上、メーカー公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、驚くほど映画とはまったく関係のない文章がダラダラと書かれているので、破壊屋さんのレビューを読んだ方が良いです。というか、1作目との比較とか、スゲーわかりやすいですぞ。

ここ数年、DVDの感想はまとめて書いているんですが、ドルフ・ラングレン主演作ということで、単独の記事を残しておきますね(ここまで定型文)。2月下旬にやっと鑑賞したんですけど、DVDスルーの本作が日本でリリースされたのは昨年の8月なのに、なぜここまで時間が掛かったのか? それは、僕はアメリカ人ではありませんが“体験主義者”ではあるのでね(苦笑)、“保育士の現場”を体験してから観るつもりだったのだッ!m9`Д´) ビシッ


この場面を見て以来、アメリカ人=体験主義者のイメージでございます(「バキ」より)。
体験主義者なオリバ


1作目にあたるアーノルド・シュワルツェネッガー主演作「キンダガートン・コップ」が日本公開されたのは1991年のことですが、僕はシュワルツェネッガーがコメディに出演するのが気に食わなくて。地上波かレンタルか、何で観たかは定かじゃないんですけど、「世間に媚びてないで、もっと強い敵と戦うゴリゴリのアクションをやれよ!( ゚д゚) クソガ!」なんて感じの心&視野の狭いファンだったりしてね…(だから「ツインズ」「ジュニア」も嫌いだった)。もちろん今ではそんなこともなく、26年振りの続編のリリースを記念して「1」と「2」を2本立てで鑑賞しようなんて考えていたところ、ふと「そういえば、娘の保育園では『保育士体験』ができるんだっけ!Σ(゚д゚)」と思い出したんですよ。


「日曜洋画劇場」での淀川長治先生の紹介動画を貼っておきますね↓




「保育士体験」とは、保護者が「一日保育士」として子どもたちと過ごす…というもの。これをキッカケに、子育ての楽しさや保育士の大変さをわかってもらえればとさまざまな自治体で実施されていて、僕の娘のマナ子(仮名/5歳)が通う保育園でもおこなわれていて。ウチの奥さんはすでに何度か参加していたものの、僕は仕事やプライベートに忙しいのでね(苦笑)、そんなのはノーサンキューと思っていたんですが、しかし。そのまま本作を観るよりは、保育士の苦労を味わってから鑑賞した方が良い感想が書けるのではないか? そう考えた僕は、早速、保育士体験の予約をしようと思ったんですけど、仕事が忙しくて、なかなかスケジュールが調整できなくて…。やっと日にちが決まったのが今年の2月某日だったというね。

で、まずは保育士体験の感想を書いておくと、最高でした… (´Д`;) ハァハァ 何が素晴らしいって、娘の態度が違う。最近は僕への塩対応が増えているマナ子ですが、他の園児が寄って来ると対抗意識を燃やして「マナ子のパパなんだから!川`Д´)ノ」と普段以上にベタベタしてくるので、その“心”がスゲー気持ちイイのです。あと、近所の公園で会った時は生意気な態度だったので投げ殺そうかと思ったクソガキも(酷い文章)、先生として参加するとやたらと懐いてきたりして、「そうか、あの時は寂しさ&構ってほしいがゆえに、ああいう態度をとったのだな… (´・ω・`)」などとほだされたりしてね…。


保育士体験中の僕の気持ちを代弁するアントニオ猪狩を貼っておきますね(「グラップラー刃牙」より)。
いい気持ちだ......


それと「集団の中にいる娘」が見られたのも良かった。給食を食べるのが一番遅いのは心配になりましたが(汗)、誰とでもマイペースに優しく仲良くする姿は、我が子ながら「なんて良い子なのだろう…(ノω・、)」と、若干涙ぐむほどでしたよ。ある子どもにせがまれて抱っこをしたら、他の子どもたちがゾンビのように次々と群がってきた時は、「終わらない!Σ(°д°;)」と背筋が寒くなったりもしましたが、そうやって誰かに必要とされるのもうれしい話。「あなたたちを抱っこして、まわるまわる輪舞曲 (´∀`)」と、唐突な松任谷由実さん気分で腕がパンパンになるほどに抱っこしまくったのでした。


子どもたちが群がってきた時は「ぼくのエリ」のこの場面を連想いたしました (´∀`) コワーイ




とは言え、一日保育士なんて、所詮は「細かい仕事はやらない“お客さん”」でしかないし、こんなことを保護者からのプレッシャーに耐えながら毎日こなすなんてスゲー大変だなぁとも思って。わかっているつもりではありましたが、あらためて保育士さんたちを尊敬しましたよ。いろいろと問題がありますけど、改善されてほしいですな…。何はともあれ、保育士体験は本当にやって良かったというか、学年が変わったらもう1回参加出来るそうなのでね、ぜひまたやりたいなぁと思った次第。


保育士体験を終えた僕の気持ちを代弁する片岡輝夫を貼っておきますね(「餓狼伝」より)。
ステキな体験でした...


そして、この体験を踏まえて、「キンダガートン・コップ」を見直してから、「キンダガートン・コップ2」を鑑賞したんですが、それなりに愉快でしたヨ (・∀・) マァマァ 前作も本作も基本的には「マッチョが保育園で子ども相手に右往左往したら面白いだろ」的なカルチャーギャップコメディではあるものの、正直なところ、お話的には26年後にリリースされた本作の方が雑に感じたというか。いくらファミリー向けコメディだとしても、さすがにFBIがマフィアどもに好き勝手にやられすぎだし、いくらなんでもマフィアのボスが保育園に乗りこんでくるくだりは乱暴すぎるし…。一番ゲッソリしたのが、子どもたちが「突撃だー!ヽ(`Д´)ノ」とマフィアたちを襲撃するクライマックスで、途中で「戦争ゴッコ」の伏線があったけどさ、ごめんなさい、バカバカしかったです。


この場面、かなり萎えました…。
突撃だ!


ただ、破壊屋さんの記事と被りますが(汗)、「笛などで子どもたちを躾けるやり方を否定される」とか「幼稚園がやたらとリベラル」とか「ピーナッツアレルギー」といった「1作目から時代が変わったことを表す描写」があって、現代に続編を作る意味があると感心したりもしてね。特に「子どもを虐待する親」の問題を「暴力で倒してイェー!ヽ(`Д´)ノ」みたいな対応ではなく、相手の気持ちに寄り添って解決するくだりは、なんか「バトルフロント」のモンペ対応シーンを連想して、グッときましたよ。


親を一方的に責めないあたり、今どきだなぁと。
気持ちはわかる


一応、オチを書いておくと、探していたフラッシュドライブがタイムカプセルの中にあることを突き止める→それをマフィアに知られてしまって窮地に陥るも、子どもたちの活躍により、無事解決。ドルフ・ラングレンが潜入捜査官だと知って怒っていたヒロインと仲直りして、映画は終わってました。積極的にオススメはできないけど、久しぶりの堂々主演作というか、ここまでラングレンが出ずっぱりなのは「デス・リベンジ2」以来だし(たぶん)、ラングレンの魅力が堪能できるのは間違いないのでね、ファンは要チェックじゃないでしょうか。まぁ、結局のところ、この映画の感想自体に「保育士体験の有無」はまったく影響していないんですけど(苦笑)、本作がキッカケで保育士体験ができたのは非常にありがたいということで、とても思い出深い作品になりました (´∀`=) ウフフ 人間、何がキッカケになるかわかりませんな〜。




アイヴァン・ライトマン監督×アーノルド・シュワルツェネッガー主演作。今は嫌いじゃないです。



デジタル盤のサントラがありました。お好きな人はどうぞ。



ドン・マイケル・ポール監督作。僕の感想はこんな感じ



モンペ対応で連想したジェイソン・ステイサム主演作。僕の感想はこんな感じ