ルーム ROOM(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて

ルーム ROOM(ネタバレ)

ルーム ROOM※ムービーウォッチメンのリンクを追加しました(5/23)

ルーム ROOM

原題:Room
2015/アイルランド、カナダ 上映時間118分
監督:レニー・アブラハムソン
製作:エド・ギニー、デビッド・グロス
製作総指揮:アンドリュー・ロウ、エマ・ドナヒュー、ジェシー・シャピラ、ジェフ・アーカス、デビッド・コッシ、ローズ・ガーネット、テッサ・ロス
原作・脚本:エマ・ドナヒュー
撮影:ダニー・コーエン
美術:イーサン・トーマン
衣装:リー・カールソン
編集:ネイサン・ヌーゲント
音楽:スティーブン・レニックス
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン、ショーン・ブリジャース、ウィリアム・H・メイシー、トム・マッカムス
パンフレット:★★★★(720円/デザインと写真が素敵だし、大日向雅美先生のコラムも良かった!)
(あらすじ)
7年前から施錠された部屋に監禁されているジョイ(ブリー・ラーソン)と、彼女がそこで出産し、外の世界を知らずに育った5歳の息子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため、自らの奪われた人生を取り戻すため、ジョイは全てをかけて脱出するが……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




75点


※今回の記事は、ウソやどーでもいい文章がダラダラと書かれているので、気をつけて!
※今回の記事は、「ザ・ウーマン」「ワイルド・スピード MEGA MAX」のネタバレに触れているので、気をつけて!


ボンヤリと観た予告編が“爽やかな母子モノ”ってムードだったので、つい前売り券を買ってしまったものの、時間が経つに連れて“監禁モノ”という側面があることに気づいて観る気が減少していたんですが…(というか、町山智浩さんによる解説を聞いてたのを今さら思い出した)。今週のムービーウォッチメンの課題映画になったこともあって、いそいそとTOHOシネマズ新宿で観て来ました。具合が悪くなりましたヨ… ('A`) ゲッソリ


6番スクリーン、9割ぐらい入ってたような。
6番スクリーン


まず、若干のウソを交えながらストーリーを書いておくと、5歳になったばかりの男の子ジャックは、母親ジョイと狭い部屋で楽しく暮らしていたんですけど、実はジョイは高校生だったころに“オールド・ニック(本名不詳/ショーン・ブリジャース)”に犬が病気云々の理由で騙されて拉致→電子錠付きの納屋(a.k.a.“部屋”)に7年間監禁されている状態でして。ジャックを出産してからはそれなりに前向きになってサバイブしてきたものの、オールド・ニックが無職になったことでビタミン剤をケチったり、ムシャクシャして電気を止めたりと、リアルに生命の危機を感じるようになったため、ジャックに死んだふりをさせて脱出させる作戦を考案→実行→成功するのです (ノω・、) ヨカッタネー


仲良く暮らしていて、微笑ましいにもほどがある母子なんですけれども。
仲良し親子

実は電子錠付きの納屋に7年も閉じ込められてたからビックリですよ(子どもは5年)。
問題の納屋

意を決して「カーペットにくるまって死体の振りをする」という脱出計画を実行すると、見事成功して2人は助けられるのでした。
死んだふり作戦


で、7年振りに外に出たジョイは、「犯罪者にレイプされて出来た子ども」ということでジャックを父親(ウィリアム・H・メイシー)に受け入れてもらえなかったりとか、自分が失った青春時代を噛み締めてションボリしたりとか、テレビ出演時にインタビュアーから「子どもが生まれたばかりの時、施設に預けてもらおうとか思わなかったの?(・∀・し ネェネェ」なんて訊かれてゲンナリした挙げ句、自殺を図ったりしてね…。初めて世界を知ったジャックの方もいろいろと戸惑うものの、子どもらしくグングンと受け入れていきまして。サムソンゲイ雑誌の方じゃないヨ!(o^-')b ネンノタメ!)の影響でロン毛にしていた髪を愛する母のために切ったりすると、ジョイも見事復活!川`Д´)人(`Д´)ノ ウォォォッ! 2人で監禁されていた“部屋”に戻ると、あれほど広く感じた場所がジャックには縮んだように感じられてーー。そうやって、母子が“部屋”に別れを告げたころ、オールド・ニックはシルバーマンの“完璧・弐式奥義”アロガント・スパークを食らって全身の骨を砕かれながら絶命し、映画は終わってました。


落ち込んだりもしたけれど、やっぱり仲良しな母子なのでした… (ノДT) ガンバッテネー
やっぱり仲良し親子

そして、クソ野郎のオールド・ニックはアロガント・スパークで処刑! 貴様には地獄すら生ぬるい!
アロガント・スパークで処刑!


この映画、あらゆる角度からスゲー良く出来ている印象。「本年度アカデミー賞を貫いた愛」という“確かに間違ったことは言ってない上にそれとなくキレイなムードが漂うキャッチコピー”にはちょっと感心したんですが、いろいろな賞を受賞するのも頷けますよ。まず、主演のブリー・ラーソンとジェイコブ・トレンブレイの2人は100点で、どことなく顔も似てるし、ガチの親子かと思ったほど。特にジェイコブ・トレンブレイの演技が信じられないレベルであり、もうすぐ5歳になる自分の娘・マナ子(仮名/4歳)と比べると凄まじすぎて、「5歳の若さでもうそこに居るのかッッ (`Δ´;) ヌゥ」と焦りましたけど、調べてみれば彼は10歳→撮影は9歳のころだったので少し安心(って、それでも十分スゴいんですが)。それと、彼の足が少し扁平足っぽかったりするのもわざとそういう子を選んだのだとしたら、キャスティング力もスゴいなぁと思ったり。


ジェイコブ・トレンブレイったら、このシーンで涙をツーッと流したりとか、月影先生がアップを始める恐ろしさでして。
天才子役ジェイコブ・トレンブレイ

彼を観て、この愚地独歩のように焦った僕がいましたよ。
5歳の若さでもうそこにいるのか!


美術や撮影も素晴らしい。ごめんなさい、技術的なことはサッパリなんですけど(汗)、前半の舞台となる“部屋”は、最初は「それなりには魅力的で広く見える」んですが、終盤に再訪するとスゲー狭かったりして。子どもの脳内視点を映画ならではの見せ方で体感させてくれて、非常に感心いたしました。あと、脚本もしっかりしているというか、例えば、ジャックの「頭が良すぎない」ところとかバランスがとれてるし(母親の名前が言えなかったりとか)、彼が淡々と語る思い出がギョッとする内容だったりとか、上手いなぁと思うところばかりでしたよ。


「母親が陸上競技をやってた→筋トレやストレッチの大切さを知ってる」設定とかも好きでしたね。
ストレッチ


つーか、本作はフリッツル事件が元になっているそうですけど、性犯罪絡みの拉致監禁事件が明らかになると、「どうして逃げられなかったんですかねぇ?┐(´ー`)┌ ヤレヤレ」とか「逃げる方法なんていくらでもあるじゃん?(`∀´) ケケッ」とか心ない発言をする人が出てくるじゃないですか。でも、被害者に寄り添った本作を観ると、この手の犯罪被害者にあーだこーだ言う奴はバカってことがよくわかるというか。世の中、いろいろなことがありますが、酷い目に遭った人は強く生きてほしいなぁと。ジョイが母に投げかける「親切だったのが悪いのか?」問題も本当に難しいですよね。ただ、今の時代、“子どもに頼らないと問題解決できない大人”って時点で怪しさしかないワケで(「大人を探して聞けよ」としか思えない)、自分の娘にも声掛け事案の教育は徹底しようと思いました。


『大脱出』を観てれば電子錠も破れたじゃん?(`∀´) ケケッ」なんて書く奴もクズ…というマッチポンプな文章(大体、無理だし)。
電子錠を破るスタローン


それと、パンフに載っていた大日向雅美先生のコラムに激しく同意したんですが、監禁された状況は抑圧的な男と暮らす母子のメタファーでもあるんですよね…。まぁ、そこまで深読みしなくても、子どもがいる人ならなおさら“支え合う母子モノ”として胸を掴まれる作品であって(ある意味、子離れの話でもある感じ)。僕も自分の奥さんや娘を重ね合わせちゃって、「あの親子には幸せになってほしいなぁ…(iДi) ウェェェェェ」と泣きながら鑑賞した次第。


関係ありませんが、カーペットで巻く場面、マナ子と「ゴロンゴロン」という遊びをやってたのを思い出しました。
ゴロンゴロン


だがしかし。正直、ちょっと乗れなかったところはあって。これは僕自身にかなり問題があるんですけど(汗)、「母子が監禁されている」という舞台設定のあまりの理不尽さに、イライライライライライライライライライライライライライラしちゃったんですよ…。オールド・ニックが出てくる場面は、ずっと「アレハンドロさーん!ヽ(´Д`;)ノ タスケテー」と心の中で“嘆きの検察官”の名を呼んで召喚を試みまくってました(「ボーダーライン」の影響)。そりゃあ、そういう映画じゃないのはわかりつつも、あんな最低のクズが「逮捕されたそうです ( ´_ゝ`)」程度でフェードアウトしちゃうのが納得できない。できれば、アレハンドロによる「耳に指を入れる拷問」や「水の拷問」を経て、「完全なる報復」でジェラルド・バトラーが実施した「たっぷり時間を掛けて解体する処刑(その様子を本人に見せつけながら)」をやるか、食人族に美味しくいただかれてほしかった…というのは、無理な話でしょうか(間違いなく無理な話)。


今年の「苦しみ抜いて死んでほしいキャラ」筆頭のニック。ショーン・ブリジャース、「ザ・ウーマン」でも超クソ野郎を演じてましたな。
オールド・ニック(ショーン・ブリジャース)

中央にいるジョン・バーンサルのように、ボコボコにされるだけでも観たかったなぁ。
ボコボコにされたジョン・バーンサル

最悪、ロック様の射殺エンドでも良かった(「ワイルド・スピード MEGA MAX」より)。とにかくアイツは死んでほしかった…って、面倒くさいですな ( ゚д゚) アホカ
ロック様の射殺


ハッキリ言って、観ている間は「母子に涙→オールド・ニックに憤怒→母子に涙→オールド・ニックに憤怒→母子に涙→オールド・ニックに憤怒→母子に涙→オールド・ニックが逃げおおせたことに憤怒→女性制服警官の優しさに涙→使えない男性警察官に殺意→レオの『さて、美味しいものでも食べようかな』攻撃に涙→女性インタビュアーにクリティカルな憎悪」といった感じで、温冷浴のように心を振り回されたため、鑑賞後はすっかりグッタリ。なんか具合が悪くなったのでした… ('A`) イヤーン って、アホな文章を垂れ流しちゃいましたが(苦笑)、非常に良い映画なのは間違いないので、興味がある人はぜひ観に行ってくださいな。おしまい。

宇多丸師匠のタメになる時評がアップされているので、ぜひ読んで!




脚本も担当したエマ・ドナヒューによる原作本。下巻は「アウトサイド」なのね。kindle版で出せばいいのになぁ。



日本盤のサントラ。輸入盤もあります。



レニー・アブラハムソン監督作。町山さんが紹介されてて気になっているものの、未見だったり。



ショーン・ブリジャースが無惨に死ぬ映画。ただ、そこまでが胸糞悪いんだよなぁ…。僕の感想はこんな感じ



激怒しすぎて具合が悪くなった映画繋がりで。僕の感想はこんな感じ