NY心霊捜査官(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

NY心霊捜査官(ネタバレ)

NY心霊捜査官

NY心霊捜査官

原題:Deliver Us From Evil
2014/アメリカ 上映時間118分
監督・脚本:スコット・デリクソン
製作:ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮:マイク・ステンソン、チャド・オマン、ポール・ハリス・ボードマン、グレン・S・ゲイナー、ベン・ワイスブレン
原作:ラルフ・サーキ、リサ・コリアー・クール
脚本:ポール・ハリス・ボードマン
撮影:スコット・キーバン
美術:ボブ・ショウ
衣装:クリストファー・ピーターソン
編集:ジェイソン・ヘルマン
音楽:クリストファー・ヤング
出演:エリック・バナ、エドガー・ラミレス、オリビア・マン、クリス・コイ、ドリアン・ミシック、ショーン・ハリス、ジョエル・マクヘイル、オリヴィア・ホートン
パンフレット:★★★(720円/なかなか読み応えありました)
(あらすじ)
ニューヨーク市警の刑事ラルフ・サーキ(エリック・バナ)は、動物園で子どもをライオンの檻に投げ捨てた女を逮捕するが、女は何かにとり憑かれたように震えていた。また、別の夜に逮捕した、妻に暴力をふるった男も同じ様子で、ラルフは全く別のこれらの事件を通じて、自分にしか見聞きできない何かの存在を感じとる。ジョー・メンドーサ神父(エドガー・ラミレス)からは、霊を感じる能力を捜査に生かすべきだと助言されるが、ラルフ自身は悪霊や霊感といったものを信じ切れない。しかし、それぞれの事件現場に残された「INVOCAMUS」という謎の言葉を見つけたラルフは、より一層、悪霊の存在を強く感じるようになる。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




68点


※この映画に関しては、小覇王さんの記事がスゲー良いというか、お金を払って僕が書いたことにしたいほどだったので(アウトな文章)、ちゃんとした感想が読みたい方はそっちを読むべし!m9`Д´) ビシッ
※今回の記事は、いくつか残酷な画像へのリンクを張ってあるので、赤い文字のリンクを踏む時は気を付けて!


都内での上映はすっかり終わってしまったんですが、今さらながら感想をアップしておきますね。観たい映画が山ほどあるのに観る時間はないということで、本当はスルーするつもりだったんですが…。どうしても気になってしまって、10月中旬、急遽、新宿ピカデリーに行ってきました。「好みのタイプだったのにぃ!ヽ(´Д`;)ノアァン」って心境になりましたよ。


劇場内は意外と混んでましたぞ。
新宿ピカデリー


終盤まではスゲー面白かったのです。エリック・バナ演じる主人公ラルフ・サーキ(エリック・バナ)と、その相棒バトラー(ジョエル・マクヘイル)のバディ感は良かったし、警察のリアル寄りの描き方は大好きだったし、刑事vs元海兵隊員の格闘シーンも悪くなかったし、オカルト&残酷描写がそこそこハードだったのもグッときた(ただ、R18指定にするほどとは思えないけど)。

出てくる死体はとにかく気持ち悪いわ(なかなか良く出来てるし、体内から虫が湧いたりする)、悪魔に取り憑かれた人たちも超不気味だわ、それらを見せる演出もいい感じにヤな感じ (o^-')b ナイス! スコット・デリクソン監督、「フッテージ」の時も不穏な演出は良かっただけに(作品自体は合いませんでしたが…)、「実力がある人なんだなぁ」と感心いたしました。


例えば映画終盤、どうしようもない僕が運転する車に悪魔に取り憑かれた人が降ってきた場面(上手くない槙原敬之オマージュ)。
人が降ってきた!

この女性(オリヴィア・ホートン)が非常に無惨な死にザマを見せるのでした(別角度からの顔のアップもあるヨ)。
可哀相な母親ジェーン(オリヴィア・ホートン)

その他、「ニャンコあるある」を読むほどに猫好きな僕としては、マジで正視できない場面もありましたね…(※画像は川崎で撮った野良猫です)。
川崎で撮影した猫


若干のウソを交えながらあらすじを雑に書くと、「エクソシスト」ライクにイラクで兵士が遺跡を発見するところからスタート。場面代わって、NY市警の霊感刑事ラルフが相棒のバトラーと「バカが奧さんを殴りまくった事件」「動物園で母親がライオンの檻に赤子を放り投げた事件」といった怪事件を捜査しているうちに、イラクからの帰還兵が絡んでいることが判明しまして。そこに謎のイケメン神父メンドーサが登場して、「実は悪魔の仕業なのだ!m9`Д´) ビシッ」なんて言い出すから、ラルフが寝惚けた人が見間違えたのさ!ヽ(´Д`;)ノ アァン」なんてグダグダ反論しているうちに、悪魔に取り憑かれた男サンティノ(ショーン・ハリス)にバトラーがタイマンで負けて死んだり、ラルフの妻子がさらわれたりしてしまうのです。


他の人よりも第六感が優れている刑事ラルフが、DV事件やら児童虐待事件やらを扱っていたら…。
捜査するぜ!

いかにも変な奴が捜査線に浮上! 肌が痒そうですな。
いかにも変な奴がいたぜ!

捜査を進めると、“バビロンの霊への伝言”を発見したりして (・ε・) ナニソレ
変な文字が書かれた壁を見つけたぜ!

胡散臭い元ヤク中の神父メンドーサも登場。よーし、悪魔を逮捕だぜ!
神父が登場だぜ!


で、何とかサンティノを捕らえると、妻子の居場所を吐かせるべく、尋問&悪魔祓いを開始。ガラスが割れたり、「実はお前には子どもがいるんだぜ?」とか嫌なことを言われたりしつつ、悪魔の名前を何とか聞き出して祓うことに成功すると、妻子の居場所もスムースに判明しましてね。最後は、ラルフの2人目の子どもが洗礼を受ける中、「今は警察を辞めて悪魔祓い中心に活動してます (・∀・)」的なテロップが出て、映画は終わってましたよ。


クライマックスは悪魔祓い。サンティノ役の人、超頑張ってましたぞ。
レッツ悪魔祓いだぜ!


なんとなく劇中で使われていたドアーズ「ブレイク・オン・スルー」を貼っておきますね↓




非常に僕のツボに入ったのが、警察×オカルトという要素。このブログをよく読まれている方ならご存知かと思われますけど、僕は元警官でして(って、もう20年近く前の話ですがー)。当時のことについては、アシッドたんぱ大放送の出演回を聴いていただければと思うんですが、「こんなことがあったら、さぞイヤだったろうなぁ… (・ω・;)」とかドキドキしながら観てました。で、さっきも書きましたけど、とにかくラルフとバトラーの“バディ感”が大好きで、2人の活躍をずっと観たかったというか。終盤にバトラーが殺されてしまったのは本当に残念でした。


エリック・バナの現場刑事役、神経質でありつつもタフそうで良かったですな。
エリック・バナ

この人が死んだのはマジでガッカリ。拳銃、使えば良かったのに。
相棒バトラー(ジョエル・マクヘイル)


と言いながらも、テンションが下がったのがラスト。「NY心霊捜査官」なんてタイトルだから(原題は違うんですが)、てっきり「刑事と神父が手を組む→今後は警察組織をフル活用してオカルト事件を解決だッ!ヽ(`Д´)人(`Д´)ノ」的な展開になるのかと思ったら、ラルフが警察をアッサリ辞めちゃうんだもの。実際の話がモデルになっているから仕方ないのかもしれませんが、「警察に悪魔特捜課ができて… (´Д`;) ハァハァ」とか妄想していただけに、結構失望してしまった次第。

それと、これは本当に勝手な言いがかりなんですけど、終盤に明らかになるラルフのトラウマの件。“幼児に性的虐待を繰り返したクズ野郎マーヴィンをマウントパンチで撲殺していた過去”があったワケですが、確かに人としてそのことをずっと悩む気持ちはわかる。ただ、僕はすでに格闘アクション映画の傑作「導火線 FLASH POINT」で、“容疑者をマウントパンチで撲殺したにもかかわらず、「報告書を書け」と言われたら「逮捕しろ」と逆ギレする暴力刑事(しかもお咎めナシ)”を目の当たりにしてしまっているだけに、どうにも“雄度”が足らなく見えてしまったんですよね…(面倒くさい観客)。


「導火線」の1シーン、「容疑者を殺したんだから、せめて報告書ぐらい書け」と至極真っ当な指摘をされると…。
「容疑者を殺したのよ!」と責められて

ドニー・イェン兄貴ったら逆ギレ! なんていい気持ち、まるでアルデンテ!ヘ(゚∀゚*)ノ
「逮捕しろ」と逆ギレ


なんとなくKERVAさんの名曲「アグレッシ部」を貼っておきますね↓ 僕もそんな部に所属したいものです。




ということで、途中まではギンギンに“何か”を硬くしながら観ていたものの、最後にトーンダウンしちゃった感じ。まぁ、基本的に好きな映画ではあるんですが。僕が指摘した部分が気にならない人なら、もっと楽しめるんじゃないかしらん (・∀・) オシマイ




映画のモデルとなったラルフ・サーキ本人が書いた本。あまりの高騰振りにビックリ(11/3現在)。



昨年観たスコット・デリクソン監督作。僕の感想はこんな感じ



スコット・デリクソン監督による実録悪魔祓い映画。まだ観てないんだよなぁ。



一応、貼っておきます。未見の人は観ておいた方が良いと思いますよ、やっぱり。



監督が意識したというシドニー・ルメット監督作。これも観ておくと良いですぞ。



悪魔というか、鬼のような男たちが暴れる100点の映画。Blu-rayが出るって、買い直さなきゃダメかしら…。