ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国(ネタバレ)

ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国

三角絞めでつかまえて-ウルトラマンゼロ映画

2010/日本 上映時間100分
監督・脚本:アベユーイチ
出演:小柳友、濱田龍臣、土屋太鳳
(あらすじ)
ウルトラマンの故郷、M78星雲を攻撃した敵を追い、宇宙空間へと旅立ったウルトラマンゼロ。巨大なロボット兵団と戦う青年ラン(小柳友)に共感したウルトラマンゼロは、ランと一体化。そして、かつてウルトラ戦士に倒されたウルトラマンベリアルが“銀河皇帝カイザーベリアル”として復活し、宇宙制覇をたくらんでいることを知る。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事には、「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」の感想の前に、かなり関係ない長文が続くので、映画の感想を読みたくてこのブログに来た人は要注意です。

「瞬間の思いを、伝えたいんだ」というのは、僕が大好きな秋山奈々ちゃんが「わかってくれるともだちはひとりだっていい」をリリースした時のキャッチフレーズですが、このブログの基本理念もそんな感じだったりします。要は、映画の感想だけじゃなくて、その時のシチュエーションやそれについて思ったことなども書き残しておきたいワケですよ。宇多丸師匠もシネマハスラーで一緒に観たお客さんのことを語ったりしてますし、まぁ、そんな感じそんな感じ(心ない口調で)。

封切り初日、新宿ピカデリーに行きまして。昨年の作品かなり文句を書いてしまいましたが、あれはウルトラマンキングとウルトラウーマンマリー(a.k.a.ウルトラの母)の声優のせいによるところが大きかったし、僕が一番好きなウルトラマンであるレオの弟子・ウルトラマンゼロが主役の映画となれば、やっぱり応援せねばなるまいし、期待もしちゃうじゃないですか。ウルトラシリーズ45周年記念というお祭りにも、一応、乗っかりたいし。この日はあまり寝てなかったけど、気分は痛快ウキウキ通りだったワケですよ。


入場時にもらったカード。別に使わないけど、こういうのがもらえるのってやっぱりちょっとオトクな気分。
三角絞めでつかまえて-カードをもらいました


僕の席は中央のブロックの通路側(要は一番端)で、隣にはお母さんと子ども2人が座ってまして。僕の隣がたぶん小学校低学年くらいの長男で(菓子パンを食ってる)、その次がまだ幼稚園くらいの次男で、さらに隣がお母さんという順番。映画が始まるとキャラクターが登場するたび、長男がやたら「ミラーナイトだ!」「カイザーベリアル!」「あ、ダークロプス!」と名前を呟いていて、僕的には「ほほう、なかなか勉強熱心な少年ではないか」と感心(なぜか偉そう)。「子どもと観るのも良いものだな」と思ったりして。


ミラーナイトはこんな感じ。良いデザインだと思いますよ。
三角絞めでつかまえて-ミラーナイト


ところが! ランとナオ(濱田龍臣)の兄弟が出てきたあたりから、理由は不明なんですが次男の方がぐずり始めまして。その瞬間は「こんなうるさいガキを連れてくんな!」「ったく、だから子どもはイヤなんだよ!」と思ったりしましたが、その次の瞬間には「よくよく考えれば子ども向けの映画なんだから、仕方ないよな」「お母さんも小さい子を2人も面倒見なくちゃいけないなんて、大変そうだな…」と思い直しまして。さらにその次の瞬間には「ウルトラ映画を観に来ているのにお父さんがいないということは、もしかしたら母子家庭なのかもしれない」「『普段は遊園地とか連れて行ってあげられないけど、年に一度くらいは子どもたちが大好きなウルトラ映画を観せてあげたい…』と、パートで一生懸命稼いだなけなしのお金を使って来ているのかも」などと勝手な妄想&感情移入を開始。お母さんと次男が席を立ったので、「超時空要塞マクロス」バルキリー並みの速度で足を折りたたみ、恐縮しながら前を通るお母さんににこやかに“別に気にしないで良いですよオーラ”を放出しまくりました。

ランとナオが宇宙船ジャンバードに連れ込まれて、エメラナ姫と出会って、バラージの盾が必要云々の話をするくだりでは、隣の長男が「バラージか…」なんて呟いて。「さすがに初マンは観てないよな?」なんてドキッとしたりしつつ愉快に観てたんですが、グレンファイヤーと海賊船アバンギャルド号(なにこの名前)が出てくるあたりで、お母さんが次男を連れて戻ってきましてね(そしてまた全力で足を折りたたむ僕)。


グレンファイヤーはこんな感じ。僕は嫌いじゃないですよ。
三角絞めでつかまえて-グレンファイヤー


僕的には「今度は次男も大人しく観てくれるといいなぁ」なんて呑気に思っていたんですが、なんと席に戻る際、お母さんの体が長男の手にぶつかってしまい、彼が食べてたパンが床に落ちちゃったんですよ。「パン、落ちちゃったじゃん!」と文句を言う長男、周囲に迷惑をかけるのが申し訳なくて声を潜めながら子どもに謝る母親、そして「もしかしたら僕のせい?」とオロオロし始める次男…。正直、もう「お母さん、頑張って!」って感じで、僕も隣が気になって全然映画どころじゃなくて。結局、長男はあの年齢にしてはちょっと大人な感じで、ふくれっ面になりながらも映画に意識を戻し、母親はヤレヤレとホッとした感じになってました。

ただ、次男はまだ「お兄ちゃんを怒らせちゃったのかなぁ…」みたいな雰囲気なんですよ。僕的には「弟よ、そんなに気にするな」と思いつつ、映画に意識を戻すと、ウルトラマンゼロとグレンファイヤーのタイマンが開始。これが結構悪くなくてね。ベリアル軍が攻撃してきたりと、いろいろあった後、グレンファイヤーの特攻(ファイヤーダッシュっぽい!)があって大爆発が起きるワケですが…。その時、弟がヒソヒソ声で「死んじゃったの?」と心配そうな感じで長男に話しかけたんですよ。そしたら、長男の方は優しい声で「大丈夫だよ」って言って、次男の手を握りましてね…(しかも、劇中のランとナオの兄弟も同じような会話をするというシンクロニシティ!)。僕は「さっきまで菓子パンを失ってふくれっ面してたのに、もう弟を気遣えるのか!」「これが兄弟愛か!」と泣けて泣けて仕方がなかったです。

僕はこれこそがウルトラ映画だと思って。いや、見知らぬ子ども2人のどうでも良いエピソードであって、当然ながら全然映画でもなんでもないんですけど、ここにこそ光があって、僕たちはこういう光を大事にしなくちゃいけないんじゃないか。そんなことを泣きながら考えていたんですが、ふと気付くと隣の長男が「この人、なんで泣いてるんだろう…」的な非常に怪訝かつ怯えた目で僕をチラ見していたので、感情が一気にクールダウン。そこからは隣の兄弟を一切気にせず集中して映画を観ました。

最後は、時空超越能力を持つウルトラマンノアが出てきて(ネクサスファンは大喜びですな)、ウルトラマンゼロがウルティメイトイージスを装着してウルティメイトゼロに。ミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットと連携して(「最後の溜め攻撃を成功させるべく、仲間が時間を稼ぐ」という実に真っ当な展開!)、光の矢(a.k.a.アローレイ・シュトローム)を放ってアークベリアル(a.k.a.スペースゴジラ)を倒してました。ゼロは一体化していたランと分離して、宇宙に旅立ち、ミラーナイトたちと新しい宇宙警備隊「ウルティメイトフォースゼロ」(a.k.a.アベンジャーズ)を立ち上げることを勝手に宣言して、映画は終了。エンドロール後、ウルトラシリーズ45周年を記念した2作目の映画が来年公開予定という宣伝が出たりして…。


ウルティメイトゼロはこんな感じ。好きなデザイン…ではないかなぁ…。
三角絞めでつかまえて-ウルティメイトゼロ


好きなところはかなりあります。ウルトラ戦士の声優に対する配慮とか(80とユリアンが本人なのはビックリ!)、移動中の赤い玉状態とかバラージとかの目配りは丁寧だと思いましたね。ウルトラマンゼロに関しては、知人の息子のような存在なので、特に文句はなかったです(ただ、「『オヤジもいる』『仲間もいる』と言った時、師匠の名前を出さなかったのはどうかと思ったぞ?」と面倒くさい意見)。序盤のアイスラッガー&ウルトラ念力を使いまくりのウルトラセブンとの共闘シーンは結構好きだったし、人間体からの変身振りもかなりカッコ良かったなぁ(特に3回目!)。クライマックス、できれば光の国での集団戦闘シーンが観たかったけど、まぁ、それはお金とか時間の問題もあるから描写がなくても仕方ないですな(またキングが「お前、いたのかよ!」って感じで美味しいところを持っていってましたね…)。

ただ、僕が最もテンションが上がったのは、今回の目玉の1つであるミラーマン→ミラーナイト、ファイヤーマン→グレンファイヤー、ジャンボーグA→ジャンボットという昔のヒーローたちがニューデザイン&設定で再登場したところでして。乗れない人もいるのかもしれませんが、僕はかなり好きでした。もうね、当時観てた人なら、あの“本来のテーマソング風の音楽”が流れるだけで気分が高揚したのではないでしょうか。

まず、ミラーナイトが素敵でしたな。 あの“ゼロの涙”から出てくるところ、燃えましたよ~。体育座りでヤサぐれてるシーンも可愛かったし、最後、鏡を使ってベリアルを騙すシーンとか、「やるぅ~♪」ってノリノリ状態でした。グレンファイヤーも良かったねぇ…。頭を撫でつけるたびに火が出るのが小憎らしい! ファイヤーダッシュっぽい技が出た時はかなりグッときました。ただ、僕的に一番好きだったのがジャンボットでして。


ジャンボットはこんな感じ。変形できるフィギュアが出たら、妻に反対されても買う!
三角絞めでつかまえて-ジャンボット


「あのジャンボーグAがこんなに立派になって… (つД`)」というか。変形っぷりといい、デザインといい実に僕好みなんですよ。子どもが操縦してましたけど(旧作っぽい操縦システムがイイ!)、一応、拳法を習ってたという伏線は張ってたワケだから文句なし! まぁ、その後、ナオが操縦してる感が皆無になったのは残念でしたが…。

二次元の民の声を「ミラーマン」で主人公を演じた石田信之さんが担当してたりとか(全然気付かなかった…)、「ファイヤーマン」に出ていた平泉成さんが出演されていたりとか(これも気付かなかった…)、オマージュ的な小ネタはかなりあって。だから、エメラナ姫(土屋太鳳)がジャンボットのエネルギーになるべく、丸い扉の中に入っていくシーンとか、「恐竜大戦争アイゼンボーグ」のアイゼンボーっぽいと思ったりとか、「よく考えると海賊をわざわざ三兄弟にしたのはトリプルファイターか!?」「そういえばゼロとグレンファイヤーのプロレス技はアステカイザー!?」など、オマージュを勘ぐりすぎて疑心暗鬼になりましたが、こういうのがまた楽しいんですよネ (・∀・) ちなみにCGは基本的にスゲー頑張ってる感があって、お金がもう少しあれば、もっと良い映画になったような気がしました。


アイゼンボーはこんな感じのヒーロー↓ 酷評されることが多いのが可哀相…。




さて、文句ですが…実は結構あって。石坂浩二さんがナレーションなのはうれしいけど、すみません、基本的に不要だと思いました(世界観を理解しやすくはなったけど、グレンファイヤーが特攻する直前のご都合的な説明はさすがにキツイ)。というか、とにかく話がご都合すぎですよね。最後に大量に艦隊が出てきたけど、あんなにどこにいたんだよと。なんかクライマックス、突然、王家の人とかも出てきたけど、唐突すぎて「お前、誰?」って感じだったし。カイザーベリアルも顔の傷とコートはさらに悪役らしくなって良かったけど…最終形態は微妙だったかなぁ。あと、ウルトラ映画を観てる人にはお馴染みの「みんなの光」的な展開はちょっと飽きちゃったかも…。

ランがゼロと分離して記憶がないのは、なんか単なる凡人になっちゃったように見えて、寂しくなったり(ナオがランに「そっか、そこからか」と言ったのは笑ったけど)。せめて「共有してた」くらいの設定にしてほしかったです。あと、ジャンボットも旅立つ気マンマンだったけど、お前は王家に残れよと(っていうか、さすがに操縦者がいないのはイヤかも…)。エンドロール、製作する時間がなかったのかもしれないけど、最近は最後にいろいろあるから、子どもたちは帰らずにずっと待ってるワケで、普通にクレジットを流すだけじゃなく、総集編的な映像で良いから、もう少しサービスしてほしいと思ったり。最後に出た告知もちょっと安っぽいというか…。作る時間があまりなかったんだろうなぁ。

なんか文章がやたらダラダラしてしまって、すみません…。何はともあれ、“新キャラクターを出してあまりウルトラ戦士たちを出さない”ことで、新しい玩具を売る&「他のウルトラマンが出てるのにレオが出てないじゃないか!」的な“大きなお友だち”から面倒くさい文句を言われないようにしたのは大正解だったと思うし、ウルティメイトフォースゼロの4人は実に個性豊かであり(声優のことも含めて、良い意味で「電王」っぽい狙いを感じる)、「これからも彼らの活躍を観たいなぁ」的な気分にはさせられたので、円谷プロを支えるためにも特撮ファンは絶対観に行ってほしいですな!

ちなみに、隣に座っていた親子は、仲良さそうに手をつないで帰ってました。良かったYO!




坂本浩一監督作。今、振り返ってみると、僕の感想はちょっと大人げなかったカナー。
三角絞めでつかまえて-ウルトラ銀河伝説
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE メモリアルボックス [DVD]



前日譚となるオリジナル作品。30分しかないのは仕方ないんだよ!
三角絞めでつかまえて-ダークロプス1
ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGE I 衝突する宇宙 [DVD]


前日譚の続き。レオも出てきますゾ。
三角絞めでつかまえて-ダークロプス2
ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ STAGE II<最終巻> ゼロの決死圏 [DVD]