歯医者さんの豆知識:口呼吸は、美容にも健康にも悪影響!早期発見・早期治療で生活が変わるかも! | デンタルケア神谷町の独り言 φ(.. ) Deep breathing of dental care Kamiyacho

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2012年7月よりスタートしました当院ブログ!!これからも歯科の豆知識から雑学!!スタッフの小言などジャンルを問わず気まぐれに記載していきますのでどうぞよろしくお願いします(^ ^)/

あなたは、口で呼吸していますか? 鼻で呼吸していますか?多くの人は、知らず知らずのうちに口で呼吸をしていると言われています。特に日本は、欧米諸国に比べて口呼吸の割合が高いとされ、近年ではさまざまな医療機関や医師が口呼吸から鼻呼吸への転換を推奨するようになりました。なぜなら、口呼吸を続けていると歯並びが悪化したり虫歯になったりするリスクが高まるほか、風邪をひきやすくなったり、口臭を誘発したりするなど、口腔内のみならず体全体に大きな影響を与えることがわかってきたからです。今日は意外と知らない、口呼吸の影響について解説していきます。

 

【口呼吸?鼻呼吸?まずはセルフチェック!】

口呼吸か鼻呼吸かを知るために、まずは自分の呼吸法をチェックしてみましょう。
  1. 口が開きっぱなしになっていることが多い
  2. いつも鼻が詰まっている、慢性鼻炎である
  3. 口の中が乾きやすい
  4. 朝、起きたときに口の中が乾いている
  5. 朝、起きると口の中が粘ついている
  6. 風邪をひきやすい
  7. いびきをかく
  8. 口臭が気になる
上記の項目に当てはまるものが多ければ、無意識に口で呼吸している可能性が高いと言えます。

 

【こんなにある、口呼吸が体にもたらす悪影響!】

それでは、口呼吸が体にどんな悪影響をもたらすのか、具体的に見 てみましょう。

<虫歯や歯周病のリスクが高まる!>

口がぽかんと開いている時間が多ければ、当然口の中は乾燥します。乾燥は唾液を不足させて虫歯の遠因となるほか、歯茎の炎症や歯周病を引き起こすことも。唾液には殺菌作用があるので、口臭がきつくなることも考えられます。また、乾いた空気が喉や肺に入りやすいため、アレルギーを起こしたり、風邪をひきやすくなったりもします。

<表情や顔貌に変化が…!!>

口呼吸の原因が、アデノイド(鼻腔の奥にある咽頭扁桃)肥大である場合、「アデノイド顔貌」と呼ばれる独特の顔つきになってしまうことがあります。アデノイド顔貌とは、上あごより下あごが引っ込んでいて、出っ歯気味で、唇がめくれている、 といった特徴をもつ顔のこと。さらに、口呼吸によって顔の筋肉が緩むため、しまりのない表情に見えることが多いと言われています。
アデノイドが通常より大きい「アデノイド肥大」の場合には、早めの手術が望ましいでしょう。アデノイド肥大の多くは子どもに見られますが、まれに成人してから発症することもあります。空気の通り道が狭いので、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になることも少なくありません。

 

【口呼吸のくせを治すには!?】

口呼吸の人は、知らず知らずのうちにたくさんのデメリットを抱えてしまっている…ということがわかったところで、どうすれば口呼吸のクセを治すことができるのかを考えていきましょう。

<鼻呼吸できる医療用テープを使用>

ドラッグストアでも販売されている医療用テープは、手軽に試せてしっかり効果を感じることができます。口を閉じた状態でテープを貼って寝るだけ、と使用方法も簡単。寝ている間に鼻呼吸が習慣化してくれるのはうれしいですね

<歯並びが原因ならマウスピース矯正も有効>

歯並びが悪く出っ歯であることが原因で口が閉じにくい場合は、矯正治療が有効です。外見を気にせずマウスピースで矯正できる方法もあるので、矯正歯科で相談してみましょう

<口まわりの筋肉を鍛える口腔筋機能療法もおすすめ>

面に矯正歯科で行われている口腔筋機能療法(MFT:Myofunctional therapy)とは、口呼吸によって緩んだ筋肉を鍛え直してしっかり口を閉じられるようにするトレーニングです。口呼吸から鼻呼吸に転換できると、ぼんやりして見えた表情が引き締まる、二重あごやたるみが目立たなくなるなど外見に改善が見られるほか、長年悩んできたアレルギー症状が軽減されたり、安眠できるようになったりすることが期待できます。中には、日中の眠気が日中の眠気がなくなり集中力が向上して、仕事の高率が格段に上がったという人もいるとか。身についた日から人生が変わるかもしれない鼻呼吸。まずは生活の中で意識することから始めてみてはいかがでしょうか。