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06May
- 岡山帰省と笠岡ドライブ
  ＊＊＊5/3〜6の3泊4日間、妹家族4人が帰省するのでタイミングを合わせて岡山に帰省をして来た。今年のゴールデンウィークは最終日以外は行楽日和の快晴続き。せっかくなのでどこかに行こうと、広島県福山市と隣り合わせの岡山県西部にある笠岡市へ子供たちを連れて家族みんなでドライブ。笠岡市の恐竜公園とカブトガニ博物館へ。恐竜公園は博物館の隣にあって広い芝生の公園に巨大な恐竜のオブジェが点在している。5歳と3歳の甥っ子たちが興味津々で歩き回っていた。それからカブトガニ博物館は「生きた化石」と呼ばれるカブトガニに関する博物館で、ドーム型の室内で古代の生き物たちの骨の模型を見たり、生態を学ぶことができる。笠岡市はカブトガニが野生で生息しており博物館のなかでも飼育されているのを何匹か見ることができた。なかなかの迫力。本物のカブトガニが見れるなんてすごい。私も子供の時に家族で連れて来てもらったことがある。子供の頃に来ても面白かったけど、大人になってからもまた楽しめた。博物館の2階からの眺め。目の前は瀬戸内海に繋がる川。風は穏やかで、日差しはぽかぽかと温かい。すっかり初夏の風景。それから近くにある道の駅笠岡ベイファームへも。5月初旬のいまのシーズンはちょうど真っ赤なポピーが満開だった。道の駅では少し遅めのお昼ご飯。笠岡ラーメンを食す。楽しく遊んだ後の帰りの車の中でみんなうとうととまどろむ。あっという間のGWだった。＊＊＊
01May
- 休みの日は目覚ましをかけずに
  ＊＊＊翌日仕事が休みのときは目覚ましをかけずに寝る。7時とか8時に目が覚めるともっと寝ていいのに！と損した気持ちになり12時くらいに起きたときはこんなに寝過ぎてしまったわ、と呆れる。朝ごはんと昼ごはんが同時になって、パンと目玉焼きとウインナー。珈琲じゃなくて、最近は紅茶をよく飲む。もぐもぐ食べながら窓の外を見渡す。洗濯機を回して、掃除機をかける。台所まわりを整理整頓。せっかくなので出歩きたい気持ちが半分、家から出たくない気持ちが半分。友達のプレゼントを買うついでに久しぶりに服でも見にいくかと、自分をその気にさせて、出かける準備をする。5月が始まった。のんきに過ごしてたら、日常の繰り返しだけで終わってしまう。やりたいことをするのに優先順位つけなくちゃ。今日の下書き＊＊＊
30Apr
- リブログ記事【Book】4月に読み終わった8冊
  ＊＊＊4月に読み終わった本は合計8冊だった。1月からスタートしてようやく今月は8冊読破。◇岡本太郎　『壁を破る言葉』◇たけしげみゆき　『シカクはこうしてこうなった①』◆穂村弘　『もしもし、運命の人ですか。』◆くどうれいん　『虎のたましい人魚の涙』◇スズキナオ　『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』◇寺山修司　『家出のすすめ』◇丸山正樹　『デフ・ヴォイス』◇木下龍也　『きみを嫌いな奴はクズだよ』▽恋の妄想爆発エッセイ『【Book】穂村弘　『もしもし、運命の人ですか。』』＊＊＊　風邪の自覚の瞬間がそうであるように、恋も気づいたときには、もうすっかりやられている。＊＊＊嗚呼、穂村さんのような人が…ameblo.jp▽優しさは揺れている『【Book】くどうれいん　『虎のたましい人魚の涙』』＊＊＊（前略）わたしはたしかにずっと、特別になりたかった。特別になりたいとどこかで思っていたからこそ、様々なものがうらやましくて、妬まし…ameblo.jp2月と3月に岡山に帰省し古書店「ながいひる」とおかやま文学フェスティバルで買った本たちが多め。スズキナオさんの『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』は愛媛の「本の轍」さんで購入した本。このタイトルに惹かれて手に取る。読み終わってみて、ありふれた生活を面白くするのは自分なのだと気づく。ちょっとした冒険を日常に。まだ感想が書けていないけど丸山正樹さんの『デフ・ヴォイス』もよかった。夢中になってしまって1日で一気読み。音が聞こえないろう者とその家族をもつ人々の物語。最近なかなかブログの時間をゆっくりとれないがひとつひとつ、ぽつりぽつりと感想を書いていきたい。▽3月の投稿＊＊＊
28Apr
- ＊「またね」
  ＊＊＊「またね」って君が言う明日に続いていく関係＊＊＊＊＊＊言葉ことばコトバ……＊＊＊「またね」って応える笑顔で見送って
26Apr
- 【Book】くどうれいん　『虎のたましい人魚の涙』
  ＊＊＊（前略）わたしはたしかにずっと、特別になりたかった。特別になりたいとどこかで思っていたからこそ、様々なものがうらやましくて、妬ましくて、いろんな文句を言いながら日記を書き続けていた。でも、そのときのわたしだって、いや、むしろあの時の三角の目のわたしこそが十分に特別だったのだ。＊＊＊表紙とタイトルだけを見て、「この本読みたい」と思うことがある。その作家の本は読んだことないし、どんな内容の本かも知らない。それなのになぜか、初対面で気に入ってしまう本。文庫本なら背表紙にあらすじが載っていてどういう本なのか判断しやすいがハードカバーの本だとそうもいかない。目次や冒頭の数行をぱらぱらめくってどうやら小説らしい、とか、エッセイのようだとか、推測する。これが二千円や三千円もする本だとちょっと考えようか、となるが千円くらいの本であれば買っちゃおうか、となる。レコードやCDでいうところのいわゆる「ジャケ買い」というやつ。自分のフィーリングだけを頼りにした運試しのような買い方が、私はけっこう好きだったりする。くどうれいんさんの『虎のたましい人魚の涙』はまさにジャケ買いだった。本棚に平置きされた表紙を見て「unpis」さんのイラストだ、って惹きつけられたのが第一印象。ビーカーやコップに注がれた液体の中に、マッチやレモンやピアスがぷかぷかと浮遊している。なんだかちょっと不思議な絵にずっと眺めていたいキモチが湧く。『虎のたましい人魚の涙』という寓話のような題名も気に入った。いったいどういう意味だろうと思っていたら表題作のエッセイに答えが明かされていた。「虎のたましい」も「人魚の涙」も琥珀の呼び名なんだという。どちらの例えもこの世のものではなくて詩のように美しい響きだ。くどうれいんさんの作品は本屋さんで目にすることはあってもいままで手に取ってみたり読んでみようとしたことがなかった。わざと避けていたわけじゃない、ただただ偶然、きっかけがなかった。「くどうれいん」ってペンネームかな、「れいん」が「rain」を連想させてきれいな音のつづりだなと思っていたら「玲音」と書くのだと知った。漢字だと与える印象がまたちがう。「目分量の日々」「じゃがりこ心拍数」「竹馬とキートン山田」「バックスペースキーが取れた」「うどんオーケストラ」「あまりにきまじめな薪」「るん♪」エッセイのタイトルがどことなく風変わりで面白い。いったいどんなことが書いているのかタイトルだけでは見当がつかない。だから妙にそそられる。生まれ育った盛岡のこと、学生時代のエピソードの欠片、仙台で暮らした大学時代、就職して営業職だった4年間、そして作家になった出来事…。友人や、仕事仲間や、祖父母や両親に彼氏とのこと。どうってことのないような日常の風景のひとつひとつをさりげなく、かすかに愛おしく、記憶に留めるように綴っている。（前略）わたしの尊敬するうどん屋が「うどん」だけ名乗ってつべこべ言わず淡々とうまいうどんを出す。それならわたしは「作家」と名乗り、淡々と書けばいい。書くことが好きだということにだけは自信がある。それに、芥川賞の結果が出てしまったら、もう、結果が出る前のきもちのことは書けない。悩むより書こう。書きながら悩めばいい。「来週死ぬなら玲音さんは働きますか、書きますか」　と言った。わたしは言葉に詰まった。絶対に書く。でも、来週死ぬとしても書きながら働きたいし、そもそもわたしは来週死なない。と思ってしまったのだ。「書く、と、思います。書くことはやめられないと思います」　わたしは内心悩みながら、噛みしめるようにそう答えた。Aさんは不思議そうな顔をして、「そしたらもう、答えは出ているじゃないですか」　と言った。（中略） Aさんは通話を切る直前に「でもあんまり悩まなくていいんじゃないですか。作家だって仕事だし。どうせ玲音さんは働くのが大好きな人でしょう」と言ってくれた。はい、わたしは働くのが大好きなんです。鼻の奥がつんとした。くどうれいんさんの経歴を見たら1994年生まれと書いてあった。それなら私よりも7歳も若い。ありふれた日常の風景をこんなふうに鮮やかに切り取って描けるなんてずるすぎるじゃないかなんて、一方的に嫉妬してしまった。「書くことがすきだ」となんの衒いもなく語る潔さ。私はこの人の作品をほかにももっと読みたいと思う。虎のたましい人魚の涙 [ くどうれいん ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}▽くどうれいんさんの本に出会ったのは、岡山にある古書店『ながいひる』にて『【岡山巡り】喫茶店「ダンケ」と古書店「ながいひる」』＊＊＊柳家喬太郎師匠の独演会に行くために、2月中旬に岡山へ行った話の続き。独演会は2月14日の金曜夜ですなわち翌日は土曜日。本当…ameblo.jp＊＊＊
24Apr
- 描く
  ＊＊＊一日の終わりに、鉛筆でスケッチ一枚、ざっくり描くだけの時間と体力くらいは残しておきたい＊＊＊
19Apr
- 【Book】穂村弘　『もしもし、運命の人ですか。』
  ＊＊＊　風邪の自覚の瞬間がそうであるように、恋も気づいたときには、もうすっかりやられている。＊＊＊嗚呼、穂村さんのような人が身近な男友達だったらどんなに楽しいだろう。穂村弘のエッセイを読むと決まって必ずそう思う。見た目はいたってふつうの人。しかし真面目そうな外見とは裏腹に、内面は計り知れないほどの逞しすぎる恋愛妄想力を持っている。ロマンチックな思考回路を持つのは別に珍しいことではない。異性や恋愛にまつわる理想をみんな誰しも頭の中にこっそり抱き青春時代に悶々としただろう。穂村さんが特異なのはそのロマンチックさを青春時代を過ぎてもなお失わず、その妄想力はピュアというよりも周りに引かれるレベルに近いとこ。度を超えたロマンチストとでも言おうか。私もどちらかといえば「恋に恋する」タイプで恋に落ちると舞い上がりやすくそして突っ走りやすい性質だ。だから穂村さんの言動は決して他人事とは思えず、むしろシンパシーを感じるほど。それでもエッセイを読むたびに、穂村さんが日常的に繰り広げる、想像力豊かな思考回路には脱帽する。例えば傑作すぎたのは「次の恋人」。途中で端折ると魅力が半減するのであえて長めに引用したい。　喫茶店に入ると、必ずウエイトレスを目で追ってしまう。あるとき、後輩と一緒に入った店で、注文を取りに来たウエイトレスの足首に包帯が巻かれていた。どきっとする。この娘は本当は鹿なんじゃないか、と閃く。あの包帯の下は、猟師に鉄砲で撃たれた怪我に違いない。　後輩が呆れたように言う、後「鹿って、なんで、そんな話になるんですか」ほ「だって、包帯が……」後「普通に足を挫いたとか思わないんですか」ほ「思わない」後「どうして」ほ「ロマンチックな性格だから」後「誰が」ほ「僕」後「ほむらさん、彼女をみないで包帯ばっかみてるじゃないですか」　こいつは、と、私は思う。何もわかっちゃいない。僕はちゃあんとみているのだ。　そのとき、包帯のウエイトレスが珈琲を運んでくる。　私は彼女の名札を凝視する。「山内」　そうかあ、と思う。　鹿は山内っていうのかあ。う〜ん、ロマンチックの一言で済ませられるレベルじゃ…ないような気がする。…いや、ない！苦笑一方、読んでいて共感しちゃったのは「1％のラブレター」。　自分のPCのメール送信箱を改めてみて、気づくことがある。女性宛に送ったメールのどれもが、1％ほどラブレターなのだ。どういうことかというと穂村さんの場合、ニュートラルな相手やまだ会ったことのない人に対しても異性へのメールを送るときには必ずなんの変哲もない文章の中に紛れて、微妙に思わせぶりな一行が混ざっているという。　例えば「曖昧な疑問文」。「今日は寒いですね」に対して返した「え、今日はそんなに寒くないよ。寒がりなのかな。」この「寒がりなのかな。」がそれに当たる。「〜なのかな？」ではなく「〜なのかな。」で終わるところがポイントだ。断定でも質問でもなく、独り言のようなふわっとした文末。相手側が自分に好意がなければスルーするしもうすこし話したいと思ってくれたら次の言葉を返してくれるであろう、押し付けがましくない終わり方。無意識にそうしていると言うのだ。すると… 「ほむらさん、恋愛に対するセンサーが過敏っていうか、意識が過剰だよ」と、何年か前に友人の女性に云われたことがある。「そういう姿勢は、本当の出会いを逆に遠ざけるんじゃない？」　どきっとする。「『〜なのかな。』をばらまくなんて、人間のオーラを濁らせるよ。もっと清潔にリスクを負わないと」なあんてことを女性からビシッと言われてしまったり…。ところが穂村さんのすごいところはショックを受けるどころかこのあとの文章がこう続くところ。　でも、と私はつい考えてしまう。　そこまで云い難いことをはっきり云ってくれるあなたは、私のことが嫌いじゃないのでは。　私のことが嫌いじゃないあなたは、私のことが好きなのでは。ど、どうしよう…！予想を斜め上に超えた思考回路！この人のロマンチックっぷりは度を超えたホンモノだ！笑もし身近な友人に穂村さんがいたらさぞかし話題に事欠かないだろうし、恋に関する思考回路がずれている点でちょっと自分と同類の雰囲気がして、居酒屋で延々と恋愛トークを喋り続けられる自信がある。笑いいなぁ、この人のエッセイ。たとえ片思いでも失恋でも、ポジティブな謎の勇気がもらえる。▽“白馬に乗ったお姫様が現れるのを夢みていた“恋愛妄想をこんなに謳歌している人、他にいない。笑『【Book】穂村弘『もうおうちへかえりましょう』』＊＊＊　白馬に乗ったお姫様が現れるのを夢みていた。「お願いだ。俺も一緒に連れていってくれ」「どこへ？」「どこへでも、あなたのゆく所へ。…ameblo.jpもしもし、運命の人ですか。（角川文庫） [ 穂村　弘 ]楽天市場もうおうちへかえりましょう [ 穂村弘 ]楽天市場現実入門ほんとにみんなこんなことを？（光文社文庫） [ 穂村弘 ]楽天市場＊＊＊
17Apr
- おかやま文学フェスティバル2025
  ＊＊＊今更ながら先月の出来事3/15-16で岡山に帰省し、おかやま文学フェスティバルの企画のひとつ、「おかやま文芸小学校」へ行って来た。今年も開催場所は、廃校になった内山下小学校にて。この日の天気はあいにくの雨。岡山市は2023年10月に「ユネスコ創造都市ネットワーク」へ日本初の文学分野での加盟都市になっている。※ネットワークには7つの分野がある。（クラフト＆フォークアート、デザイン、映画、食文化、文学、メディアアート、音楽）おかやま文学フェスティバルは2023年に始まり今年で開催3回目。期間中は本にまつわるいろんなイベントが市内で開催され、「おかやま文芸小学校」はそのひとつ。全国から様々な出版社、個人書店が集い、中古、新刊、ZINE、雑貨など、いろいろな種類の本の販売イベント。小学校の教室や廊下や体育館に所狭しとブースが立ち並ぶ。今年も絶対行こう！と思っていたのに福岡からのんびりと移動したせいで岡山に着いた時間がそもそも遅く、初日は14:30から16:00くらいの一時間半くらいしか見て回れなかった。時間が足りな過ぎる…！自分の計画性のなさに呆れ果てる。それでも限られた時間の中でぐるっと会場を駆け足で回ったので買った本たちをダイジェストで。1店舗目　書肆侃侃房（福岡）短歌の歌集、海外文学などを中心に取り扱っている出版社。「本のあるところ　ajiro」というブックカフェも経営されている。自社で出版されている本の装丁がどれも凝っていて可愛い。目を引くカラーリングで思わず手に取ったのは、木下龍也さんの『きみを嫌いな奴はクズだよ』。（タイトルのインパクトよ…！）福岡に住んでいるけれどまだ実店舗には入ったことがないので今度足を運んでみたいと思う。2店舗目　スタブロブックス（兵庫）元ライターだった方が立ち上げた兵庫県加東市を拠点とするひとり出版社。社名の由来は陸上競技のスターティングブロックから。代表の方がブースにいらっしゃって本を見せてもらいながら制作話を聞かせていただいた。取材先に通って、時間をかけてひとつひとつの本を作り上げていく。その真剣な熱意が伝わってきて本を形にすることのすごさを思う。もっと知りたいと思ったし、読んでみたくてこちらの本を購入。3店舗目　シカク（大阪）さっきのスタブロブックスさんの真隣にブースを構えてあった店舗。並んでいる本の顔ぶれをちらとみただけでわかる、なんかちょっと面白いぞ、この本屋さんは、って。ZINEや同人誌などあまり他で見かけない品揃え。“知らない価値観に出会える書店”あまりに商品や店構えがユニークで売り場の女性についつい話しかけたらその方こそが店主さんだった。お店を立ち上げた頃のことを赤裸々に語ったエッセイ本を出版されておりその本がまた興味をそそる内容で思わず買ってしまった。笑それからかねてより気になっていたイラストレーター中村杏子さんのイラスト集もこんなところで発見どうやらシカクさんで出版されたイラスト集だったらしい！イラスト集は原画に忠実な色の再現で持っているだけで幸せになる作品集。ちょっと贅沢に奮発してしまった〜そのあとは体育館へ、まわって。4店舗目　つづきの絵本屋倉敷駅近くにある絵本専門の書店。かねてから言ってみたいと思っていたがこちらも実店舗にはまだ行ったことなし。羊毛フェルトで作られた看板がとっても可愛くて。会場の閉まる16時ぎりぎりにもかかわらずこちらも店主さんとお話しすることができた。せっかくだしなにか1冊買いたいと思い絵本ではなくこちらの一冊を。『中川李枝子　冒険のはじまり』を。先日中川李枝子さんのエッセイを読んでもう少しこの方の生き様と文章を読みたいと思って。…と、ここまでのところで儚くも1日目は終了。夕方のたった１時間半では全然時間が足りなさすぎた。そして友人を巻き込んで翌日もさらに足を運ぶ。以下は2日目に回ったお店。5店舗目　夜の猫（韓国）韓国から毎年参加されている女性オーナーの「夜の猫」さん。日本文学を韓国語に翻訳したミニブックや写真と映像を詰め込んだ飛行機チケットデザインの本など遊び心あふれる商品展開。日本の文豪の言葉を韓国語で印字された「文学えんぴつ」に目を奪われた。なにがどうというわけではないけれどただなんとなく好き。萩原朔太郎の緑の鉛筆を購入。もったいなくて絶対使えない。笑6店舗目　BOOK AGORA（岡山）以前は西大寺町のあたりに店を構えていたらしいが現在はネット店舗のみの個人書店さん。こうしてイベントには時々出店されているそう。本（本屋、図書館、本が読める場所、書評）などにまつわる本を取り揃えている。前から読んでみたいと思っていた小説を中古本でたまたまみつけたので購入。それから森岡書店の店主の書いたエッセイに偶然出会ってしまってこちらも。7店舗目　活版カムパネルラ（広島）尾道市にある活版印刷のお店。レターセットやポストカードなど活版印刷で作られた、素朴で優しいデザインの紙製品を扱う。イベント会場では実際に活版体験ができるワークショップも開かれていたけど時間の都合で参加は断念。代わりにレターセットやミニカードなど思いのままに買ってしまった。こういうのってすごく好きでついつい見かけると買っちゃうのだ。▽活版カンパネルラさんを訪れた時のこと『尾道 / レトロな坂の街、活字の旅』＊＊＊2019.07.29岡山から片道一時間半、在来線で尾道へ！正直、自分で言うのもなんだが7月の私は結構よく働いたと思う。土日の出勤日…ameblo.jp7店舗目　くらしと本のみせ　スウス（大阪）絵本や児童書、暮らしの本、アート系の本などを揃える無店舗の中古の書店さん。毎年テーマを決めて本を持ってくるらしく去年は「食・食べ物」を、今年は「自然科学」をテーマにして関連する本を並べられていた。去年出会った時に置いてある本のチョイスがとっても私好みで今年も絶対に見にきたいと思っていたので再び出会えてとっても嬉しかった。タイプの違う3つの本を購入。そのときにビビッとくるものを手に取ればだいたい間違いはない。そういうセレンディピティを私はけっこう嫌いじゃない。8店舗目　Phil books （徳島）実店舗にはまだ足を運んだことがないけれどいつか現地に行ってみたい個人書店のひとつ。2年前の文芸小学校では岡本仁さんや森岡督行さんのエッセイなどを買わせてもらった。相変わらずこちらのお店も置いている本のセレクトが素敵。じっくり見る時間があんまりなくもっといろいろ吟味したかったがなんとなく本と目があって佐藤友美さんの『本を出したい』を。9店舗目　本の轍（愛媛）去年愛媛に出張した際に店舗に訪れたことがある。本の上に猫の乗ったおしゃれで可愛いロゴが目印。こちらもお店はエッセイやアート系の本、一風変わった品揃えで探す楽しみがある本屋さんだ。ちょうど目線の高さに置いてあったZINEが気になった。もう閉店してしまった飲食店について語られた本だという。愛媛民でもない私が読んで果たして面白いのだろうか？とそんなことを想像して楽しむ。気になった装丁の本はなんでも読んでみたいと思う。▽「本の轍」さんを訪れた時のこと『本屋巡り / 本の轍 in 愛媛』＊＊＊いつもと違う場所へ訪れた時、有名な観光地や美味しいご飯屋さんをあちこち回るのもいいけれど美術館だったり、本屋さんだったりをゆったり巡るの…ameblo.jpさあさあ、買った本たちを並べてみた。全部で12冊。それでも去年訪れた時の16冊の記録には及ばない。からからだったスーツケースが帰りは満杯になってしまった。おかやま文学フェスティバルへ過去に訪れた時の記事はこちら。2024年『おかやま文学フェスティバル2024』＊＊＊去年始まった、1年に一度の『おかやま文学フェスティバル』。福岡へ引っ越ししたから今年は諦めようかと思ったけど去年行ったのがすご…ameblo.jp2023年　おかやま文学フェスティバルのはじまりの年『おかやま文学フェスティバル2023』＊＊＊2023年3月12日、『おかやま文学フェスティバル2023』に旧内山下小学校へ行ってきたすっかり春らしい、暖かな晴れの日…ameblo.jp＊＊＊
12Apr
- 【Book】柚木麻子『あまからカルテット』
  「私達がここまでできたのは、咲子がすごく好きだからだよ。あなたが動かしたんだよ。だから、友達の能力は自分の能力、くらい図々しくなりなよ。そうでなきゃ、友達と比べてばっかのつまんない人生だよ。＊＊＊会社の本好きの先輩に貸してもらって初めて柚木麻子さんの小説を読んだ。その名も『あまからカルテット』。表紙にはトッピング違いの稲荷寿司がお弁当箱にピッタリ4つ。まるでそう、この小説に登場する女性たち四人のようだ。『あまからカルテット』は見た目や性格がバラバラなのになぜか学生時代から自然に気が合い、大人になったいまも仲良しな四人の女性たちが主人公。稲荷寿司、甘食、ハイボール、ラー油、そしておせち。どの話も物語のキーとなる食べ物が登場し、各話で主人公役が入れ替わりながら5つの短編で構成されている。ピアノ講師の咲子は元彼と別れて以来、すっかり恋愛から遠のいていたがお花見で偶然出会った男性に久しぶりに心ときめく。しかし肝心の連絡先はおろか名前すら聞きそびれてしまう。たった一つの手がかりは男性がくれたお稲荷さんの味。咲子の恋を応援すべし！と薫子、満里子、由香子は幻の味を全力で探し始める。「恋する稲荷寿司」由香子は四人の中では最初に結婚し専業主婦だったが料理好きが高じて料理ブロガーとして人気が出る。ところが心無い世間のコメントに傷つきすっかり塞ぎ込んでしまう。由香子の自信を取り戻そうと彼女にとって大切な思い出の味である甘食と“ノンちゃん”探しを残り三人は始めて…「はにかむ甘食」美容部員の満里子は仕事熱心な美人。化粧品売り場では店長を務めるようになり、恋人の高須雄太とは交際してもうすぐ一年。仕事も恋も順風満帆…かと思いきや？「胸騒ぎのハイボール」出版社に勤める薫子は同じ職場の先輩、バキさんこと膳場恭一郎と結婚し2ヶ月。ついつい意地を張ってしまいがちでもおおらかなバキさんとなら笑いの絶えない家庭を築いていける…そう思っていたのに、新しく住み始めたマンションはご近所付き合いが何かと発生しただでさえ仕事で忙しいというのになかなか気が休まらない。「こんなはずじゃなかった」な毎日に仕事を辞めようかと悩み始めて…「てんてこ舞いにラー油」そして最後は、大晦日。お正月のおせちを作ろうと夕方から四人で集まるはずが、各々トラブルに巻き込まれてドタバタ劇からの大団円、「おせちでカルテット」。全然タイプが違う。それぞれ社会人になって仕事や恋愛や生活に忙しい。疎遠になってもおかしくないのになぜか関係が途切れない。女性同士の友情って、不思議とそういうことがある。自分と違う相手だから時に相容れないことがあったりお節介を焼きすぎてしまったりギクシャクしたりもする。けれど、なにかあったとき「全力で味方になるから！」ってそんなふうに言ってくれるのは決して上辺の付き合いではない、長年の女友達だからこそ、だ。女子中学校の頃から仲良し四人組の友情は、アラサーの現在も進行中。ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手な由香子は、それぞれ容姿も性格も違うけれど、恋に仕事に悩みは尽きず……稲荷寿司、甘食、ハイボール、ラー油、おせちなど美味しいものを手がかりに、無事に難題解決なるか⁉︎あまからカルテット（文春文庫） [ 柚木麻子 ]楽天市場
11Apr
- ＊寄るべなく
  ＊＊＊もっと優しくできたはずだとかうまく自分の気持ちをあやせないとかそんな不自由な感情に振り回されて、夜から夜へ寄るべなく＊＊＊＊＊＊言葉ことばコトバ……＊＊＊張り付いた笑顔がぎこちないまま愛なんて淘汰してしまって＊＊＊"愛想ばっかでごめんね"秋山黄色『Lonely cocoa』"いまは言葉しかない""いまは言葉しかない”＊＊＊
09Apr
- お花見ドライブ/ 名護屋城跡、虹の松原、呼子のイカ
  ＊＊＊春を探して。週末の天気は風吹く曇り、桜の花びらが散ってしまう前にお花見しておきたくて、佐賀県唐津市へ日帰りドライブ。最初に向かったのは佐賀県北部にある呼子。福岡からだと車で１時間半くらい。遠目だとわからなかったけど車から降り立ち、間近に寄って海を眺めれば水面がこんなにも透き通ってて。あまりの透明感に驚く。そしてその海水のきらめきに負けないくらいの透明感で、甘くて美味しいのが呼子名物のイカである。イカの活け造り定食。写真は一人前（お刺身だけで結構ある）。ついさっきまで泳いでいたイカを新鮮なうちに丸ごと食べれる。柔らかくってほんのり甘い。これで終わりじゃなくって、イカシュウマイがついてたり、刺身を食べ終わった後の残りの部分で天ぷらなども調理してくれるから、食べ終わる頃にはすっかり満腹。旅行先での食事をするときにご当地のものにこだわる性分ではそれほどない方だが、呼子といえば何はさておきまずはイカを食べねばね、と思って。それではドライブの続きを。呼子方面に行くならば、と会社の先輩にお勧めされて向かったのは「名護屋城跡」。愛知にある名古屋城とは一文字違い。肥前名護屋城とも呼び、豊臣秀吉が朝鮮出兵に際して拠点とするために作った城跡だ。信長の野望とコラボしてこんな真新しい看板が。今から約420年前、豊臣秀吉が朝鮮出兵を計画し、全国から160家の戦国武将たちが集まり名護屋城を中心にこの辺り一体にそれぞれ陣を張ったという。集まった兵士の数は約30万人…！日本史にそれほど詳しくない私でも名前のわかる戦国武将がわんさか。これほどの武将たちを統治していたなんて秀吉という人物の人を動かす凄さを思う。また、名護屋城は1年をかけず超短期間で作られた城だが築城当時、大阪城に次ぐ規模の城で江戸時代に破却されたあとの現代も石垣がその面影を残している。城跡内は自由に歩き回れて、天守閣のあったあたりまで登れば遠くの水平線もくっきり見えて手前に架かる呼子大橋が美しい。＊＊＊堅牢な石垣を背景にして淡いピンク色の桜が揺れる。名護屋城をひとしきり歩き回ったあとすぐ隣にある博物館にも寄り道。（なんと入館料が無料で驚いた！）ぜひとも訪れることをお勧めしたい。ちょうど3月に展示室がリニューアルされたばかりだったらしくわかりやすく見応えのある内容だった。展示室中央には名護屋城のミニチュア模型があって。どれほど立派な城がここに建てられていたかがわかる。それから展示室のなかでいちばんの目玉になっていたのはかつて秀吉が作ったという豪華絢爛な金の茶室の再現。茶室なので最低限の3畳の広さ。実行力と大胆さのある秀吉という人物の好みが存分に感じられる茶室だ。博物館で歴史と文化を学び「ほー」とか「へー」の連発。社会科見学みたいで興味津々で飽きなかった。博物館を見たあとに唐津に来たからには是非とも見たいと思っていた名所をもう一つ。巨大な赤い鳥居から鏡山へ登っていく。目指すのはそう、山の頂上、街を一望できる鏡山展望台。ここで何が見れるかというと日本三大松原のひとつ「虹の松原」が眺められる。スマホで撮った写真では到底このスケールは伝えられない…！画面に収まりきらないくらいのとにかく広大な松原が眼前に広がる。その昔、唐津藩初代藩主、寺沢志摩守広高が、防風・防潮林として植林したのが始まりらしい。虹が弧を描くように広がっているので「虹の松原」と呼ばれているのだとか。静岡の三保の松原、福井の気比の松原と佐賀県の虹の松原で三大松原。これはわざわざ訪れる価値がある…！天気のいい日だったら、もっと空に開放感があって松の緑色がくっきりしてより一層美しいに違いない。松原のあたりは車で通れるようになっていて、ひたすらまっすぐ道が続く。駐車場にほんの少し車を停めて海岸に出てみれば、奥に見えるは唐津城。海べで風に吹かれながら、波の音をひさしぶりに聴いた。＊＊＊
08Apr
- 【Book】北尾トロ『いきどまり鉄道の旅』
  ＊＊＊　線路は続かないよ、どこまでも。　時刻表をつぶさに見れば、終着駅がどこともつながらない鉄道があちこちに発見できるはずだ。　諸般の事情でそれ以上先へ延びることを許されず、レール止めによって行く手を阻まれた鉄道路線。錆の浮いた鉄の断面を悔しげに見せながら、オノレの置かれた立場や状況を悲しみとともに受け入れ、延々とつながってきたレールの最終地点を受け持つ最後の一本の姿をしっかりと見届ける。見届けずにおくものか。その精神で、どんどん鉄道旅をしたいのである。北尾トロさんは福岡出身長野県松本市在住の文筆家。なんだかんだで気がつけばこの方の本を読むのはこれで3冊目。いままで全く読まなかったのに去年初めて読んで以来、こざっぱりした内容とちょぴり皮肉なツッコミが痛快で読む機会が増えている作家だ。「いきどまり鉄道の旅」はその名の通り明確な終着地点のある旅だ。始発駅で電車に乗るところから始まり、ゴトゴト電車に揺られて終着駅へ到着。どこにも繋がらないレールの端っこの「行きどまりっぷり」を確認して再び帰ってくる、これがルール。この本では関東を中心にして、わたらせ渓谷鉄道、横須賀線〜久留里線、水郡線〜ひたちなか海浜鉄道湊線、などなど11の路線が旅の舞台。著者である北尾トロさんとトロさんより一回り年下の撮影役・宮坂さんが登場し、特に「テツ」でもない二人のああでもないこうでもないという四方山話をBGMに旅の様子を味わう。かつては街が栄えて賑わい、拡張されるはずだったのに計画が途中で立ち消えて中途半端になってしまった路線、時代とともに衰退するも町おこしに一役かって生き残る路線や、そこに住む住人の日常の移動手段としてごくごく限定的に走っている路線など「いきどまり」鉄道にもいろいろある。終着駅に訪れて、普段はなかなか足の向かないような資料館や博物館をじっくりと回ってはその土地の歴史に思いを馳せてしみじみと感じ入ったり学んだり…。とくに見るべき名所がみあたらなければ、その辺の河原や公園に行ってなにをするでもなくぼーっと地域住人の様子を眺めて、牧歌的な気持ちに耽ったり…。なにか旅の手応えは欲しいが観光が目当てではないのでどこかのんびりとした電車の旅なのである。食事に関してもご当地の美味しいものをたべるぞ！といったガッツはなく、腹も空いたし何か食べたいがはずれは引きたくないよな、というゆるいテンション。男二人の行き当たりばったり感があり微笑ましくて面白い。この本を読んだら電車に乗ってどこかへふらりといきどまりの旅でもしたくなる。＊＊＊時刻表をつぶさに見れば、終着駅がどこともつながらない鉄道が発見できる。ーーそれが“いきどまり”。アクセス不便、観光スポットなし、グルメとはかけ離れた飲食店。でも、そこには日本の「いま」がある。延々と続いてきたレールの最終地点をしっかりと見届ける、新感覚の鉄道“奇行”エッセイ！いきどまり鉄道の旅（河出文庫） [ 北尾トロ ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}＊＊＊いままでに読んだ、北尾トロさんの著書。▽本にまつわるわからないことを体当たりで調査したおもしろエッセイ。『【Book】北尾トロ　『ほんわか！』』＊＊＊ぼくは本という、なくても困らないものに関わって生きている。本という、なくても困らないものを好きでいられる幸福を、大切にしなきゃなら…ameblo.jp▽修学旅行の行き先を、大人になって巡ってみると…？『【Book】北尾トロ・中川カンゴロー　『もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ』』＊＊＊　あなたが修学旅行でいったのはどこですか？その旅のことを覚えてますか？　忘れかけているなら、もいちど修学旅行生になってみては？　い…ameblo.jp＊＊＊
03Apr
- リブログ記事陽の中で、好きな香りを纏って
  ＊＊＊先週末、岡山に帰っていた時のこと。曇り空で風が強く、気温がぐっと下がった週末だった。それでも周りを見渡せば、市内の桜は徐々に咲き始め、日差しはどこか柔らかい。春が訪れているのを感じた。岡山駅のさんすてをぷらりと通り過ぎていたらコスメブランドの新店舗が入っているのを見つける。OSAJI「OSAJI」の読み方は「オサジ」、つまり、「お匙」である。江戸時代、将軍や大名に仕える「お匙（おさじ）」と呼ばれる人々は、匙で薬を調合し体調を管理していた。その彼らにならってつけられた名前らしい。ブランド名は見かけたことがあったものの実際に商品を間近でみたことはなくショップに出くわしたがゆえについ気になって足が留まった。ちょうどこの春に発売されたばかりのオードトワレ5種が可愛らしく並んでいて。そういえば今使っているAUX PARADISの香水がそろそろなくなるころだし、新しい香水が欲しいなとふと思った。見た目のぽってりしたフォルムも魅力的であることは間違いない。が、それぞれの香水につけられた名前もうっとりするほど素敵で。オードトワレ5種の名前はat、of、 in、 for、 overすべて前置詞になっている。atgravity at midnight真夜中の引力ofend of rain雨が上がるinin the sun陽の中forlove for焦がれoverover the memories記憶の先最初に香りを嗅いだ時はoverの、ほうじ茶が忍ばされたダークな甘さとスモーキーな香りがいいなと思ったけれど、私が買ったのはこちら。in the sun“陽の中”白く柔らかなコットン、清潔感のあるラベンダーとチェリーの予想外の組み合わせ。ムスク、アンブレット、へリオトロープのまろやかな甘み。（公式より）実際に嗅いでみると、やわらかに包むような、桃のほんのりと甘みを帯びた春を感じさせる香りだ。それに、“陽の中”って名前もいい。なんだかぽかぽかと気分が温められそうで。季節が変われば、香りも変わる。香りが変われば、気分も変わる。OSAJI 【公式】オサジオードトワレオサジフレグランス香水【送料無料】楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}OSAJIの商品はデザインがシンプルで洗練されておりネーミングがどれも独創的でそういうところも素敵なところだ。ローソープのデザインが可愛くて友達へのちょっとしたプレゼントや母の日ギフトなんかにもぴったりそう。OSAJI 【公式】オサジローソープ Muku オサジスキンケア洗顔料・洗顔フォーム楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}OSAJI 【公式】オサジローソープ Urara＜ウララ＞オサジスキンケア洗顔料・洗顔フォーム楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}【公式】ローソープ&マルチクリームギフトセット | 半熟石けん石鹸洗顔フェイスウォッシュ保湿クリームフェイスクリームプレゼントホリデーギフトギフトボックス | OSAJI オサジ公式ショップ正規品楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}▽香水について書いた記事＊＊＊
01Apr
- 【Book】嶌田洋一『つなぐビール』
  「どこまでいきたいと思っている？」「そうだなぁ……」　木村はしばらく考えていたが、ゆっくりと自分自身の言葉を噛み締めるように言った。「日本中の人たちが俺たちの造るビールのことを知っていて、こだわりのプレミアムビールといえば、あのビールだよなと言われるようになるところまで行きたいな」岩手県盛岡市にあるクラフトビールのベアレン醸造所。木村剛、嶌田洋一、そしてドイツ人マイスターのイヴォ・オデンタールの3人によって2000年に創業開始した。共同経営者の二人の出会いは嶌田氏が協和発酵、木村氏がキリンビールで新米の営業マンとして働いてた頃に遡る。盛岡市内の得意先の店頭で出会い、打ち解けて、飲み友達になった。その後嶌田氏は東京本社へ転勤するも二人の交流は続いた。1994年に酒税法が改正され小規模事業者でもビール市場へ参入しやすくなると、地元岩手で開業予定だった銀河高原ビールへ木村氏は転職。やがて木村氏は自分でビール会社を起こす夢を抱き、32歳のときに仲間と共にベアレン醸造所を設立。木村氏の実家が経営していたレンガ工場の古い建物を改装し、ドイツから中古の醸造設備を移設し、3人の男たちの手によって盛岡で創業。その後、イヴォと一緒にビール造りをしていた佐々木陽一氏、営業担当をする高橋司氏が加わり、ベアレン醸造所は総勢5人となる。やがてベアレンビール第一号が誕生。「地ビールはおいしくない」という世間の固定観念を覆すべく、試行錯誤で活動を続ける。父の日ギフトでは販促手法が見事に当たり売り上げが過去最高記録を更新。一方、喜ばしい出来事ばかりではない。2008年に工場内でタンクが破裂し、不慮の事故によって仲間を失うという辛い出来事も起きている。遺族への配慮や2ヶ月間の休業を経てなんとか再開をする。同じ悲劇を繰り返してはいけない。そう考えた著者たちは、新しいスタートに際し社内改革の第一歩として大切にしたいと思っていることをきちんと言語化し、全員で共有するべく、経営理念を策定することにした。うまいビールで、世界中の食卓を幸せにしよう。環境に配慮し、永続可能な社会のために貢献しよう。職場の安全を守り、スタッフの夢がかなう会社にしよう。すべてに隠し事のない、いつでも胸を張れる仕事をしよう。経営理念というのは不変の企業価値を定めている。一方、近い将来の自分たちのありたい姿を表しているのはブランドビジョンだ。ビールはたくさん飲み、たくさん学ぼう。まず、やってみよう。そして作り上げよう。ハッピーな食卓は、笑顔のある職場から生まれる。岩手の誇れるビールになろう。ベアレンにかかわるすべての人は仲間。ビールを通して、ビール作りを通じて自分たちはなにを届けているのか、何を届けたいのかを今一度問う。そして答えに向かって、あとは努力するのみ。かつて、「日本中の人たちが俺たちの造るビールのことを知っていて、こだわりのプレミアムビールといえば、あのビールだよなと言われるようになるところまで行きたいな」その言葉の通りの夢を追いかけベアレン醸造所は成長を続けている。＊＊＊会社で他の先輩から教えてもらって1年以上前に読んだ本だったけれども、とても面白かったので遅ればせながら感想残しておこうと思って投稿。つなぐビール　地方の小さな会社が創るものAmazon（アマゾン）ベアレン定番クラフトビール 5種6本飲み比べ詰め合わせ瓶缶計6本セットAmazon（アマゾン）岩手県ベアレン醸造所ベアレンザ・デイ TGピルスナー＆ Nクラシック缶 2種6本飲み比べセットクラフトビールAmazon（アマゾン）
31Mar
- リブログ記事【Book】3月に読み終わった7冊
  ＊＊＊◇F 『いつか別れるでもそれは今日ではない』◇上坂あゆ美　『地球と書いてほしって読むな』◆堀井和子　『早起きのブレックファースト』◇宮沢賢治　『雨ニモマケズ』◇ヨシタケシンスケ　『メメンとモリ』◇北尾トロ　『いきどまり鉄道の旅』◇柚木麻子　『あまからカルテット』本の感想はちょこちょこと書いていっているけれどタイムリーに書くのはなかなか難しい…3月に4回ある週末のうち東京、岡山、福岡、岡山と3／4は出かけていたせいもあって移動中にもっと読めるかと思いきや案外そうでもなかった。旅先では何かとやりたいことがいろいろあって本をじっくり読む時間が取れそうで取れなかったりする。今月読んだ中では堀井和子さんのエッセイが初めて読んだ作者だけれども淡々として落ち着いた雰囲気を感じた。『【Book】堀井和子　『早起きのブレックファースト』』＊＊＊思い出してみると子供の頃からずーっと早起きだった。＊＊＊堀井和子さんによる、「早起き」や「朝食」にまつわるイラス…ameblo.jp対照的なのは上坂すみれさんのエッセイ。フィクションのような日常の出来事の数々。表紙デザインもやけに目を惹く真っ赤なデザインでよくわからないのに惹きつける魅力のある作品。地球と書いて〈ほし〉って読むな (文春e-book)Amazon（アマゾン）先月に比べれば少しだけまともに読めた数冊。＊＊＊
26Mar
- 【Book】王谷晶　『どうせカラダが目当てでしょ』
  　人生に意味などない。みんななんかの拍子でこの世に生まれちゃったからなんとか生きてるだけだ。生産性なんて後付けのおまけ要素である。その方面を頑張ってる人は偉いけど、頑張ってない人だって生きてる。世に生産性をもたらさない方面で頑張ってる人だって生きてる。生命に貴賎はない。頑張りマンも頑張らないマンも、生き物として同じ土俵に立っている。　ただ生きてる。そういうカラダを肯定したい。　大げさに言うとこれはそんな本である。＊＊＊投げ出された下着やメイク用品、一糸纏わぬ無防備な素肌、振り向きながらじっと見つめる瞳、ちょっぴり恥じらうポーズの彼女。その両脇にはしかし『どうせカラダが目当てでしょ』とインパクトのある言葉が挟みうち。思わず目が釘付けになる。『【岡山巡り】喫茶店「ダンケ」と古書店「ながいひる」』＊＊＊柳家喬太郎師匠の独演会に行くために、2月中旬に岡山へ行った話の続き。独演会は2月14日の金曜夜ですなわち翌日は土曜日。本当…ameblo.jp2月に岡山に戻った時、個人書店「ながいひる」にて入店して真っ先に視界に飛び込んできた本。『どうせカラダが目当てでしょ』だなんて、ドキッとする題名だ。なんだかこちら側の助平心を見透かされているかのようで手を伸ばすには勇気がいる。とかまぁ、そんなこと言いつつも、「いったいどんな内容の本なんだ？」と中身を覗きたい欲求に抗えずついつい買ってしまったのだが。笑この本は王谷晶さんが2018年7月〜2019年3月にかけWEBメディアで週刊連載していた「女のカラダ」にまつわる同タイトルのコラムを書籍化したもの。　本書はカラダ、それも「女のカラダ」にまつわるヨタ話を集めたコラム本である。ヨタ話なので、本文にも書いたが美容や健康、はたまたエロス方面の役に立つことは何にも書いていない。女のカラダを持っていること、または女としてカラダを運営していること、社会から女とみなされることのめんどくささについて、ただひたすらボヤいたり怒ったりしている。こうして「はじめに」を読んでいると、わざと不真面目ぶった雰囲気を出してるものの少々過激なタイトルからしてみれば意外とおとなしめなトーンに感じる。女性の容姿やカラダについてのコンプレックスや悩みについて案外真面目に語った本かも？と思ったのも束の間…「乳、帰る」「髪のみぞ知る」「足をナメる人生」「肌は見せるか見せざるべきか」「君の地声で僕を呼んで」「無理、無茶、無駄毛」etc etc…目次に目線をやれば、やけにクセつよな見出しが並んでいる。笑コラム1つにつき体の部位を1つ取り上げタメになるかと思いきやそうでもないような話が繰り広げられている。まるで深夜のラジオのテンションで。笑タイトルから想像していたちょっとお色気な雰囲気の体験談などではななかったけど女同士でもなかなか話題にしづらい女性のカラダにまつわるあれこれが率直に書かれていて。「社会から女とみなされることのめんどくささについて」と書いてあるように世の中に蔓延るジェンダーバイアスに関して真っ向から切り込んだ、問題提起型の本にもなっている。　自分の満足のためじゃなく、Sサイズが入らないと周囲にバカにされぞんざいに扱われるからと思って必死にダイエットする女性はたくさんいると思う。「自分の理想の姿になりたい」も「バカにされたくない、暴言吐かれたくない」も両方切実な想いだけど、やっぱり誰かの評価のために自分を変えるのは「減る」。何が減るかというと、「それくらいイイじゃない減るもんじゃないし〜」ってフレーズを投げつけられたとき勝手に減らないとみなされた「何か」です。しっかり減るんだ、それは。私は減ることに抵抗したい。まぁ、作者自身が言っているように有益な内容かと言えば知っても知らなくても…なこともどんどこ出てはくるのだけど、時折真剣味のある言葉が、切実に響く。言いたいことを言っちゃう作者のスタンスが面白い。どうせカラダが目当てでしょAmazon（アマゾン）
21Mar
- 【気になる可愛さ！】いといゆき展 in 博多阪急
  イラストレーターのいといゆきさんが博多阪急8Fユトリエで個展をすると知り、「これは絶対行かねば‼︎」と駆けつけてきたいといゆきさんのことを知ったのは文具や雑貨を手がける「AIUEO」というブランドの、小さくて可愛い商品たちを見たのが最初のきっかけHome | AIUEOかわいい雑貨のことならAIUEOwww.hello-aiueo.com「AIUEO」は京都のいろは出版の雑貨チームから誕生し、複数人のデザイナーやショップスタッフから成るプロジェクトチームLoftや東急ハンズの文具売り場へよく行く人ならきっとなにかしら見かけたことがあるだろう。ノートとかシールとかポストカードとか…色々展開してあって買いたくなってしまう可愛さ。去年博多阪急で雑貨のイベントがあった時にちょうどいといゆきさんのグッズがいくつか置いてあってとってもキュンとしてしまったその時に買ったのはOBAKEちゃんのミニポスター。（Standard Productsのガラスのフレームに入れたらちょうどいい感じに）今回は福岡での初の個展ということで福岡の大濠公園をテーマにした新作のイラストも飾ってあって大濠公園は何度か訪れたことがあって自分も見たことのある景色なのに、いといゆきさんの手にかかるとこんなにも鮮やかに、違った表情を見せるのか。色使いが鮮やかなのにどこか優しいのは作者のお人柄が滲み出ているからだろうか。会場は撮影OKだったのでほかのお客さんの邪魔にならない程度にお写真を収めさせてもらったそれにしても付箋まで鮮やかなイエローで、おまけにラクガキが添えてあるのがなんともいいご本人が在廊されていて似顔絵イベントをしているのは3月20日（木）〜22日（土）まで。その後も展示自体は4月1日まで開催中。以下、ダイジェストで掲載。この真ん中のポスターが遠くからでもすっごく目を惹いてて黄色のフレームもチャーミングだし欲しくなった作品のひとつ。別の個展「Home.」での作品も飾ってあって。一つの風景に、生き物がひとり。絵の向こうに物語が広がってどこかへ続いているような世界。絵本の原画が展示してあったりガチャがあったりポストカードの種類も豊富ちなみに写真の左端にちらっと背中が写っているのが似顔絵イベント中のいといゆきさんご本人。アートスペースの中だけでなく外側の壁面にまでも販売中の複製原画がずらりと飾られていてこれだけの作品が一度に見られるなんて眼福と言わずしてなんと言う贅沢すぎる…この「きぐる〜ズ」の複製原画が、黄色のナミナミの額縁が特徴的で可愛くてお持ち帰りしたいってまっさきに思った。ところがすんでのところで、ほかのお客さんがお買い上げ〜ああ、あともう30分、早くきてれば…らくがきイベントは人気すぎて完売かなと思っていたら夕方の遅めの時間に行ったおかげか少し並べば参加できることが判明ご本人にその場で描いてもらえるなんてこんなチャンス滅多にないよ〜と1人で大興奮これは絶対申し込むしかないこれが似顔絵落書きのチケット。このチケット自体がすでに可愛いのだが…らくがきの時間はおひとり様につき1分という目安で即興でさらさらっと描いてくれる。ドキドキしながら目の前のらくがきを見せてもらうと…わ〜とっても可愛すぎる髪がストレートなとことか目元のまつげとか洋服にお花柄が入っているとことかシンプルなんだけどちゃんと特徴を出してくれていてとっても嬉しい絶対大事にしますと受け取り行ってよかったなと噛み締める。絵を描いてもらったあとはようやくグッズをゆっくりみようかなと売り場を歩く。どのグッズも欲しくなるな〜って見ていたら…ふと、下の台のところになにやら「FUKUOKA」の文字。ポスターの左上にSAMPLEとあり、マジックで絵が描き込んでる。その絵のテイストがとっても可愛くて「これって買える商品ですか？」と売り場のスタッフさんにお尋ねすると、これはらくがきチケットがついていてその場でポスターに絵を描き込んでくれると言う…な、ナンダッテーーー真ん中に博多ラーメンが載ったいかにもFUKUOKA限定っぽいポスタービジュアル。それにイラストを描き込んでプレゼントしてもらえるなんて豪華すぎるちょうどそのとき似顔絵イベントに並んでいるお客さんの波が一瞬途切れて、ほんとうにラッキーなことにすぐに描いてもらえるタイミングが訪れて…ついさっき似顔絵を描いてもらったばかりなのにどうしても誘惑に勝てなかった。笑というわけでポスターにも描いてもらう。ふふふっふふ〜美味しいラーメンをみんなで狙っている図だって笑左下はわたし的存在。笑舌をぺろりしているのがいいよね右下のちょうちょみたいなキャラクターまで入って賑やかとっても素敵な記念になった嬉しくて飛び跳ねたい気分、大事に家に持って帰ったおまけ個展で買ったものたち。売り場で見た時からこれは絶対買おうと決めてた。“貼ってはがせるステッカーアソート”柄違いでマスキングテープそしてポストカードたち。柔らかくて絵本風のタッチもPOPでビビッドな原色使いも淡くてレトロな色味もどれも明るく優しくて可愛い。どれも可愛過ぎて全種類欲しくなった少しに絞り込むのが難しすぎるくらい。これからもご活躍を応援したい眺めているだけでうきうきする公式サイトイラストいといゆき / illustration ITOI YUKIいといゆきのホームページ。イラストを中心に雑貨、絵本、テキスタイルなど、アイデアから商品までいろいろなものづくりから毎日を楽しくするうきうきを届けていきます。illustration / ZAKKA design / picture book / textile www.itoiyuki.comいといゆきさんのインスタLogin • InstagramWelcome back to Instagram. Sign in to check out what your friends, family & interests have been capturing & sharing around the world.www.instagram.com
20Mar
- 【間に合った！】柚木沙弥郎『永遠のいま』展 in 岡山県立美術館
  ＊＊＊先週、岡山市内で年に一度の「おかやま文学フェスティバル」があり父親の誕生月祝いもかねて岡山の実家に帰省していた。すると両親から、せっかくなら岡山県立美術館で開催中の柚木沙弥郎さんの『永遠のいま』展に絶対行ったほうがいいよ！とお勧めされた。両親はすでに同美術展へ足を運んでおり母は図録を、父は柚木さんが手がけた宮沢賢治の絵本を購入していていて、私にも見せてくれたのだった。その時々の興味で美術展に行くことはあっても両親がわざわざ作品集を買うなんて珍しい。よほど柚木さんの作品が素敵で心底気に入ったに違いない。特に私は母から多分に影響を受けて好きなものの好みが似通っているので母が太鼓判を押すならばきっと私もすごくはまるだろうと確信する。日曜日、一緒にランチをする予定だった友人をお誘いして、岡山県立美術館へ。この日、岡山はあいにくの雨模様だったが、その分お客さんが混み過ぎてなくてラッキーと思いながらいざ入館。朝一から美術館へ行くなんて普段朝寝坊型でスロースタートの私にしてはやけに行動的な1日のはじまりだ。これも地元を離れたからこそ、だ。たまに帰省すると目一杯堪能したくなる。柚木沙弥郎　『永遠のいま』展2025年2月14日（金）〜3月23日（日）岡山県立美術館にて。ポスターのビジュュアルがすでに素敵すぎる。あまりご存じでない方のために紹介すると柚木沙弥郎さんは染色家で1922年（大正11年）東京生まれ、2024年の1月31日に亡くなられている。父方の実家が岡山県倉敷市玉島で祖父は実業家、父親は南画家だった。柚木さんは1942年に東京帝国大学の文学部美学美術史科に入学するが、太平洋戦争により戦地へ動員され終戦後、ようやく玉島に復員した。1946年には倉敷の大原美術館で職を得て当時の館長だった武内潔真との交流が生まれる。美術館の創設者である大原孫三郎は柳宗悦の提唱する民芸運動を支援しており倉敷という街は民藝にゆかりがあるのだが、あるとき柚木さんは、芹沢銈介の手がけた型染カレンダーに出会いその美しさに強く惹かれて、染色家としての道を志すようになったと言う。大原美術館を退職後、静岡県の染物屋で染色の勉強をした後再び倉敷に居を構え、自身の活動を始める。49年から2022年までは毎年国画会展覧会へ毎年作品を出品するかたわら、女子美術大学工芸科専任講師を務めるなど多方面で活躍されていた。今回の「永遠のいま」展は柚木さんにゆかりのあった地を巡る展示で2024年10月の岩手を皮切りに、岡山、島根、静岡、東京と5会場で開催される。展示会場は撮影不可だったのでここで掲載できる写真はない。その代わり、あまりに作品が素敵で母同様に、私も図録を買ってしまった。何がって装丁がかっこいい。表紙に採用されている黒い丸は晩年に柚木さんが紙を切って作ったコラージュ作品の一つ。愛用の小刀を使って、フリーハンドでざくざくと切り取られた黒い丸。この潔さ、偶然の美しさ。これを表紙に選んだ人のセンスに惚れ惚れしてしまう。家に持って帰ってから再び図録を開いて眺める。展示会場の実寸大の作品の本物の迫力には及ばないけれど、ゆっくりとじっくりと手元で眺めながら味わう楽しみ。母が図録を買っていなかったら私も買っていなかったかもなぁと思う。人からそのまんま影響されるというのもいいもんだな〜と思う。＊おまけ＊展示会場の横の物販にて。柚木さんの図案がとても素敵でオリジナルグッズを見るのも今回の企画展の楽しみの一つだった。柚木さんが手がけた絵本が手にとって読めるように子供向けに並べてあったり…ポストカードやクリアファイル、一筆箋やマスキングテープなどどれも目移りしてしまうほど色とりどりで可愛らしい。会場に貼ってあったポスターがモダンでカッコよかったなぁ。＊美術展で買ったものたち＊昔から美術展に行くたびに私は必ずポストカードを買うことにしていてここでもやはり、好きなものを購入。ブルーやグリーンの色使いの図案の作品がすごく好きなのだけど残念ながらあんまり置いていなかった。もしかして売り切れたのかな。右下のポストカードの暖簾の図案は赤と白との背景に浮かぶ、丸みを帯びた黒色のびっくりマークが、柚木さん流にモダンに表現されていて目を引く強烈なかっこよさ。それからクリアファイルも。表面はこんな感じで…裏面はこう…。色使いがとってもビビッドで和風のようでありながら古臭くならないのがすごい。洗練されたデザインだからこそ、長く愛されるのだろう。岡山県立美術館での会期は3月23日（日）まで。お近くの方はお見逃しなく…！＊＊＊
18Mar
- リブログ記事【Book】花田菜々子　『シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた〜』
  ＊＊＊　でも関係ない。知らないよ一般のルールは。もう時間ないし、自分の道行かなきゃ。＊＊＊花田菜々子さんの本を読んだ。『シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと』という、長い長いタイトルの本だ。前作の『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった一年間のこと』がグイグイと引き込む書きっぷりで面白かったのだが、こちらもまた。　何かに執着したくない。執着したら醜くなるから。どこまでも自由でいたい。いつも想定外のことが起きて欲しい。旅みたいなのがいい。そう思って生きるようになっていた。ヴィレッジヴァンガードで12年働き、その頃に自然と自分の中に溜まっていった膨大な本のデータベースを駆使して、出会い系サイトで誰かと会ってはその人に合いそうな本を勧めまくっていたという体験。その後日談に当たるのが本作だ。ヴィレッジヴァンガードを辞めた後、すっかり放浪癖がついた作者は本屋から本屋へと転々とする日々。そして離婚を経験してから奥さんや子供をもつ男性と恋愛をしたことがあったものの長くは続かなかったと語る。　さびしさってなんだろう？　離婚してから、そもそも、自分はつくづく結婚というものに興味がなく、適性もなかったのだなあという思いを時々噛み締めた。　20代の頃、恋愛とセックスは自分にとってかなり重要なトピックスだった。それは幸福感や生きている実感、あるいは自分の存在価値ともダイレクトにつながっていたし、それゆえに振り回されて苦しく感じることも多かった。　それどもしかしたら、恋愛のない世界の方が、私にとって生きやすいお世界なのかもしれない。そんなことは今まで考えたこともなかったけれど（だって恋愛はいつだってしてしまうものだったから）、不思議としっくりきた。　これが自分本来の姿であるようにも思えた。　そんなふうにして、わたしはさびしさのない世界を生きていた。誰かと結婚するという形にこだわらなかった花田さん。ある時、勤めていた本屋の常連客のTさん（トンさん）から「付き合ってください」と告白される。トンさんはシングルファーザーで小学5年生と2年生の男の子を2人を育てていた。奥さんとは子供が5歳と2歳の時に離婚をしたのだという。恋愛にもそれほど興味がないしさびしいかといわれるとよくわからず、結婚をしたいわけでもなく、孤独や自由が自分の本来の性分であるような気がするということを、彼女はトンさんへそのまま打ち明ける。するとトンさんは付き合うからには結婚したいとか必ずしもそういうことではなくて、ご飯に行ったり互いの家に遊びにいったり一緒の時間が当たり前になったらいいなとそういうふうに答えるのだった。それなら付き合うってことでいいかもしれないなぁ、と思い、承諾する花田さん。実際にはお互い働いておりましてやトンさんには子供がいるのでしょっちゅう会えるわけではない。最初は2人だけであっていたものの、そのうち、トンさんの家に招かれ、花田さんはトンさんの子供達であるミナトとマルちゃんに対面し、以後4人でも会うようになる。育児をしたことがなかった花田さんにとって子供たちとは「子供だ、かっわいい！」と手放しで可愛がれる存在ではなく完全に「未知との遭遇」レベルだった。　とにかく彼らをおびやかしたくはない。まっさきに花田さんが考えたのは父親の彼女という自分の存在がそれまで調和が取れていた彼らの生活を突然乱してしまわないかということ。もちろん子供たちに興味は湧くし、いつか仲良くなれたらいいなとは思う。けれど、赤の他人の自分が関わることは子供達にとって嫌がられないのか？しかもトンさんとは結婚を前提にお付き合いしているわけでもないのに…と、彼女は真剣に頭を抱えて考える。良かれと思ってしたことが繊細な子供の気持ちを傷つけてしまっていないかだとか、母親でもない自分が子供達に何かを教えることがでしゃばりになってしまわないかとか、それでも子供が羽目を外し過ぎてたら母親とか関係なく大人の役目として注意しなくてはいけないとか、子供たちと接しながら常に「本当にこれでいいのか？」と葛藤する。それでもトンさんの家を訪れ子供たちと過ごす時間が少しずつ増えていくにつれて、花田さんも子供たちの方も徐々に心のガードが溶けて関係性や距離感が次第に変わっていく。決して最初からうまくいったわけではない。会話ひとつとっても、思ったようなリアクションが返ってこなかったり、距離の取り方が掴めなくて、こういう返しはまずかったか…と試行錯誤を繰り返すこともしばしば。ゆるやかに、ちょっとずつ、じわじわと。やがて子供たちだけに対してではくトンさんと花田さんの関係も、よくわからないけど付き合ってみようかなという曖昧な出発点だったのがこの人となら自分たちらしいやり方で家族という形を作っていけるかもしれないとそういうふうに感じられるようになる。　でも正しく巻き込み合って迷惑をかけ合いまくるのが恋人とか家族なのかもしれない。それは私がいちばん苦手なことだ。一歩を踏み出せた気がする。誰かの真似ではなく、私らしい構造の迷惑のかけ方で。　私はこの人と、ちゃんと自分を生きてみようと思う。それは一生の約束ですらない。けれどこの約束は、恋人たちの約束事に嫌悪を感じていた私の心を少し明るく照らしてくれた。本書にはトンさんと子供たちのことだけでなく、花田さんが「パン屋の本屋」という街の小さな本屋さんで店長をしていたころのことや、“女性のための本屋”というコンセプトのHMVの新店舗の店長として誘われてこわいけれどもやってみようと新しいことに挑戦する姿も描かれている。孤独と自由こそが自分の本来の性分だと語った彼女が様々な人と出会い、相互に影響を受けながらそのときそのときで決断して、自分が納得できる道を選んでいく。ご自身でも書いているように、花田さんの恋愛や結婚に対する考え方は世間一般で受け入れられやすい価値観にはあてはまらないのかもしれない。でも、少数派だからと言ってその価値観を手放さなきゃいけない理由にはならないと思う。結局、誰にも正解なんてわからない。途中で迷っても悩んでもその人の人生はその人のもの。自分が納得できるならそれでいいんだってそんなふうに思える。＊＊＊▽他のブロガーさんの記事で知り、　最初に読んだ花田さんの本は『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった一年間のこと』もっとふわふわと浮世離れした破天荒なエッセイかと思いきや好奇心と行動力に溢れた作者のゴリゴリとたくましく生きる姿が想像以上に骨太で面白かった。出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと（河出文庫） [ 花田菜々子 ]楽天市場シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと [ 花田菜々子 ]楽天市場＊＊＊＊
15Mar
- ＊その先にきっとある
  ＊＊＊いまはわからなくても、その先にきっとあるでしょう＊＊＊＊＊＊言葉ことばコトバ……＊＊＊まるで悪夢のような現実があったとしても、いつかその先に希望があると信じて＊＊＊