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今年こそ…、
今年こそはと勢い込んで
行って来たのは落語会。
 
 
 
一体誰の会かって?
 
 
 
柳家喬太郎師匠と
そのお仲間たちによる
なんとも贅沢な4公演の3日間、
その名も『喬太郎まつり』。
 
 

 

 
 
 
 
喬太郎師匠の落語を
生で聞けるだけでも嬉しいのに
それが4公演3日間連続だなんて
なんて贅沢なんだろうか。
しかも、寄席のある東京でなく
福岡で味わえるとは…。
 
 
 
ポスターを見る限りでは
『喬太郎まつり」と名のつく企画は
どうやら今年で6回目らしい。
普段、落語の情報はチケットぴあの
メルマガでチェックしているんだけども
岡山に住んでいたときはノーマークだった。
 
 
 
それが福岡に住み始めて
街中のポスターでこの会の存在を知ったのが
ちょうど一年前で。
「ナ、ナンダッテー⁉︎喬太郎まつりだと?」
と、私は飛び上がらんばかりに喜んだ。
 
 
 
当然、去年の私はチケットを申し込んだ。
2024年4月28日(日)の回だった。
福岡で喬太郎師匠が見れるのを
るんるん楽しみにしていた。
 
 
 
…当日までは。
 
 
 
いまではうろ覚えだけれど、
その日、なんだか体調が悪くなって
ベッドからもろくに起き上がれなかった。
楽しみにしていた落語会すらも
行くのが億劫になってしまい、
結局チケットを無駄にしてしまった。
 
 
 
自分のコンディションというか
心の中のなにかが乱れていたんだと思う。
その時はもったいなかったけれど
でも、それ以上どうにもできなかった。
 
 
 
その時からようやく約1年。
念願の「今年こそは」なのである。
 
 
 

 

 
 
 
 
今回わたしが申し込んだのは、
5月24日(土)の夜公演で、
共演相手は隅田川馬石さん、
演目は古典縛りの二人会。
 
 
 
隅田川馬石さんは
喬太郎師匠の弟弟子である
喬之助さんと同期らしい。
喬太郎師匠が登場して言うには、
「弟の友達のようなかんじ」だとか。笑
 
 
 
私が馬石さんの落語を聞くのは
実は人生二度目だったりする。
 
 
 
ブログにすっかり書きそびれているが
3月に東京へ行った時に聴く機会があり
その時の噺がすこぶる面白くって
また聞きたいなぁと思っていた。
 
 
 
まさかこんなにも早く
聞けるチャンスが再来するとは。

 

 

 

 

 
 
 
当日の演目はこちら。
 
 
 
いったいどういう演目が
並ぶんだろうなと思っていたら
前3つはいずれも愉快な滑稽話。
そしてトリはずしりと聞き応えのある
円朝師匠による長編創作落語のなかから
「お若伊之助」というシリアスな一編を。
 
 
 
ところで今回、何が一番驚いたかって
喬太郎師匠がいつもの白髪頭じゃなく
髪全体をダークブラウンに染めていたこと。
(そこ?笑)
 
 
 
まかしょが流れて舞台に出てきた時
一瞬「え、違うひと?」って
見間違えるほどに印象がちがった。
ま、それも直に見慣れるのだが。笑
 
 
 
昼の部のきく麿さんとの会が終わり
3日公演もちょうど折り返し。
ちょっとほっとしているのか
口をほぐすような軽快なまくらの師匠。
 
 
 
どうやら今年の喬太郎まつりでは、
4公演3日間の通し券を買ったお客さんが
200人もいるとスタッフさんに聞いたと
喬太郎師匠がおもむろに語る。
 
 
 
ところがその話を聞いてしばらくすると
スタッフさんが再びやってきて
「すみません師匠、200人じゃなくて
80人でした」ってわざわざ訂正をしてきたとか。笑
 
 
 
いやいや、300人程度のホールで
その1/3にあたるほどの人数なんて
十分すごいわ、と心の中で突っ込みたくなる。
というか、通し券という買い方があるのか!
そんなことができるお客さんたちが
心底羨ましいって思う。
 
 
 
まさに、ポスターの
喬太郎師匠のこの顔の心境になる。笑
↓私もそんな買い方がしてみたいよ‼︎
 

 

 

 
 
 
それにしてもいったいどういう噺での
一コマの写真なんだろう?笑
師匠が好きな古き良き日本語の
「キーッ泥棒猫!」みたいな顔してるな。笑

 

 
 
馬石さんの落語はというと
「船徳」も「元犬」も
どちらも気を使わずに笑える
ちょっとお騒がせ&愉快な噺。
 
 
 
まくらでの語りによれば
あまり九州へ来たことはないようで
西鉄ホールも初めてだったみたい。
往きの飛行機の中で
「船徳」のおさらいをしていたら
ついつい身振り手振りがついてしまって
飛行機で揺られているみたいに
なってしまったと茶目っけをだす。
 
 
 
噺の見せ場に差し掛かってくると
本人も落語に熱がはいるのか
顔の表情全体で、体全体で、
表現をするのが伝わってくる。
リズミカルで、明るくって、
見ていてとっても気持ちいい。
 
 
 
そして喬太郎師匠のトリ。
「お若と伊之助」は恋愛話かと思っていたら
話が進むにつれてなんだか剣呑な雰囲気になり
奇妙で不思議な物語に変わっていく…。
「その先どうなるの?!」と固唾を飲んで
すっかり惹きつけられたところで、
今日のところはお開きとなる。
ああ、その続き、いつか聴けるだろうか…
 
 
 
 
2月にも喬太郎師匠の独演会に行ったけど
やっぱり今回も素晴らしく面白かった。
…いつか、通し券なるものを
手にしてみたいが夢のまた夢。
 
 
 
▽今年の2月の独演会 in 岡山
 
 
 
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