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8月某日、

福岡市美術館で開催中の

『キース・ヘリング』展へ

(会期は9月8日(日)まで)

 

 

 

 
 
 
まことに真夏らしい、
青々とした晴天だった。

 

 

 

 
 
 
企画展のメインビジュアル。
 
 
 
上半分はヘリング本人、
下半分はポップな水色の背景に
真オレンジの人型。
この絵の雰囲気、
なんとなくどこかしらで
見たことのある人も多いのでは?
 
 
 
これは《イコンズ》という
5枚組の版画作品の一つで
「ラディアント・ベイビー」(No.122)
光り輝く赤ちゃんの姿。
ヘリングの最も代表的な
モチーフのひとつである。
 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 
 
 
 
キース・ヘリングは1958年生まれ、
アメリカ北東部ペンシルベニア州出身。
1980年代にニューヨークの地下構内で
使用されていない広告版を使い
ドローイングを始め、次第に注目されだす。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピクトグラムのような

顔のない人間のシルエット。

無造作なラクガキのようで、

よく見ると風刺が効いている。

 

 

 

単純な線と色遣いの絵だから
一見真似できちゃいそうなんだけど
ヘリングじゃないと描けない、
そんなデザインとしての
「らしさ」を確立している。

 

 

 
 
 
 
 
今回の美術展に行って
始めて知ったのだが、
ヘリングが亡くなったのは
1990年、まだ31歳という若さだった。
 
 
 
なんとなく感覚的に
もっと長い期間活動した
大御所的なアーティストかと
勝手に勘違いしていた。
 
 
 
 
こんなに作品が沢山残っているのに
それを描いた作者は
30年以上も前に亡くなって
もうこの世にいないなんて嘘みたいだ。
 
 

 

 

 
 
 
モノトーンだけでなく
カラフルな作品も多数ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしべとめしべを連想させ、

どこか謎の生命体のようにも見える

《フラワーズ》のシリーズは、

エイズによる合併症で

亡くなる直前に制作されたもの。

 

 

 

だらりと滴るインク、

絵が泣いているようだ。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
踊るように、
飛び回るように。
 

 

 

 
 
《ドッグ》
壁画のようなアート。

 

 

 
 
 
 
会場に置かれたなかでも
最も巨大なモノクロのアートは

《『スウィート・サタデー・ナイト』

のための舞台セット。

 

 

 

 
 
 
簡単に描けそうで
きっと誰にも描けない
そんな発想に溢れた作品たち。

 

 

 
 
 
幾何学模様のような
迷路のような。
 

 

 

 
 
 
 
わかりやすいものだけが
多くの人に愛されるわけじゃない。
絵の中に込められた問いに、
鑑賞者は何を感じ、何を見つけるか。
 
 

 

 

 
 
 
 
たくさんの絵の中から
自分の好きな1枚を見つけてみる。
ただなんとなくで構わない、
理由は答えられなくてもいい。
 

 

 

 

 

 
 
 
聞こえてきそうなビート、
エネルギッシュなアート。
 

 

 

 
 
 
こういう作品もあるのか。
“平和がいいに決まってる‼︎”

 

 

 

 
 
 
昔この絵の載った
白いTシャツを持っていた。
フリーマーケットで買った。
キース・ヘリングだったのか。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
シンプルなものの中にこそ
飽きさせない魅力が
あるのかもしれない。
“アートは不滅だ”
 
 

 

 

 
 
 
グッズコーナーの展示の仕方が
ユニークで遊び心があって素敵。

 

 

 

 

 

 
 
 
美術展に行った記念に。
自分用のポストカードコレクション。
 

 

 

 
 
 
美術館を出た後、
大濠公園の水辺にて。
長閑な夏の午後の出来事。

 

 

 

▽前回訪れたKYNE展

 

 

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