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▽佐賀と長崎の旅、
1つ前に投稿したこちらの記事の続き。
長崎の波佐見町で
焼き物巡りをしたあと、
17時過ぎにホテルへ到着。
こちら、嬉野温泉にある
和多屋別荘というホテル。
嬉野温泉は江戸時代に宿場街として栄え、
1300年もの歴史をもつ温泉地。
1つ前の記事でも書いたように
「日本三大美肌の湯」の地であり、
嬉野のお湯はすこしとろりとして、
湯上がりの肌がしっとりする。
そして嬉野に数ある温泉旅館のなかでも
ひときわ魅力的なのが和多屋別荘だ。
普段、旅行では泊まる場所には
それほどこだわらない私だが、
今回の旅ではホテルでの滞在自体も
ゆっくり楽しめる場所にした。
玄関を入ると生花が飾ってあり
一足早く春を感じる演出。
また玄関左手には、
佐賀の焼き物を描いた大きな屏風と、
その手前には節分のお飾り。
(訪れたのは1月中旬以降だったので
季節に合わせた飾りになっていた)
そしてチェックインを済ませ
ホテルの方の案内に沿って
ワクワクしながら
お部屋に向かうと…
わ〜お、ホテルの最上階
窓からは嬉野温泉を一望でき、
和モダンで広々したお部屋。
何がいいって、
お部屋にある家具や雑貨の一つずつが
こだわりを持ってセレクトされていて…
こういった急須やコップなどの
食器もデザインがおしゃれで、
おもわず自分も買いたくなるものばかり。
バスルームもシックな色合いで
とっても落ち着く雰囲気。
到着後3秒で、
もうお部屋から出たくない
って思った(笑)
そうは言っても、
ホテルに来たからには
夕食を食べなければ…
ホテル内にある
日本料理「利休」へ
予約した時間に向かう。
ここもエントランスが素敵。
だが、お料理はもっと素敵。
以下、ダイジェストでお送り。
言葉はいらない、
どの料理も美味しすぎて
舌がとろける逸品ばかり。
特に黄身のソースのかかった
佐賀牛のすき焼きが美味過ぎた…。
せっかくなのでと
日本酒も少しいただいたが、
食前、食中、食後に
日本茶が付いてくるコースで
料理を食べながらお茶も味わえて
お茶好きの私には
たまらない組み合わせだった。
お茶が有名な嬉野温泉ならでは!
締めのデザートもペロリといただく。
食事の後は満腹なので
すこし腹ごなしに館内を散歩。
この和多屋別荘には
もうひとつ魅力があって…
ホテル内1階に
BOOK&TEA 「三服」という
書店があるということ
(これが宿泊の決め手)
入場料が有料の書店だが
ホテルの宿泊者は利用が無料。
この場所でゆったり本を閲覧したり
気に入った本は購入することが可能。
黒を基調とした空間、
ジャンルごとに分けて
仲良く並べられた本たち。
棚をさあっと見ただけで、
センスの良い選書だ、とわかる。
たくさんあればいいのではなく、
厳選されているからこそ
一つ一つの価値が際立つ。
この場所に合った
世界観を作っている。
こうやって眺めているだけで
眼福、眼福…
例えば「住」と書かれた本棚には
「家や暮らしに関することは
興味も悩みもつきません。」
ちょっとしたコピーのユニークさ。
さらに面白いことに和多屋別荘は
書店の経営をしているだけではなく
「三服文学賞」なる賞まで
年に1回開催しているようだ。
これは興味深い。
応募してみたくなる。
本がある場所というのは
例えそれが旅先でも
はじめての場所であろうとも
しっとりと落ち着く。
私にとって
羽を休める水辺のような、
居心地の良い場所、
いくらでも滞在したくなる。
この日、
おもわず買ってしまった本達。
POPEYEのバックナンバー
『僕らのニッポン小旅行案内』と
三宅貴男氏の
『「うちでお茶する?」のコツ100』。
旅の本、お茶の本。
この旅行に似つかわしい。
旅行の記事を2回で
書き切るつもりだったが
思いの外長くなったので
さらに次回へ。
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