浜名湖ガーデンパークを満喫した私は同じ浜松市内の北部に移動しました。
そこは「立須(たちす)」と呼ばれ、普通の山のてっぺんに石灰岩でできた岩峯が飛び出していて、そこから浜松市内〜浜名湖を見下ろせばまさに絶景が楽しめる、、、ということを登山名人のお客様から聞いて前々から一度行ってみたかったのです。
数千メートル級の山では最初から諦めますが、所詮浜松市内の山だし、登山素人の私でもちょこっと登れるら〜と甘い考えで向かったのが間違いのもとでした。。。
ガーデンパークから立須に向かったルートはこんな感じです
3〜40分で到着しました。
メインの道から右手の側道(車一台分くらいの細い道)に入り、しばらく走ると脇にクルマ数台が停めれるスペースがあるので、そこにエスロクを停車。
反対側には看板が
いよいよです
登山道は、道といえば道なんですけどかなり細くて数日前の雨のためツルツルと滑ります。
どんどん登ると岩が見え始めてきて、ここがただの山ではないことを物語っています。
そしてパッと景色が開け、頂が目に飛び込んできました
これが立須
ついに来ました
すごい眺めです
しかし怖くて手が離せません(笑)
足場は非常に悪く、平らな場所はありません。
そりゃそうです、岩の上なんですから。。。
何枚も写真を撮り、しばらく眺めを楽しんだあと山を降るとします。
しかし途中まで降ると、、、
ん?
こんなとこ通ったっけ??
じゃあ横に進めば元に戻るだろう。
あれ?道が見当たらないぞ。
などとやっているうちに
完全に遭難しました
あたりは360度木と草ばかりでまったく方向がわかりません。スマホのGPSも山の中の何もない場所をグルグル示すだけで何の役にも立たちません。
このまま戻れなかったらどうしようと不安な反面、まだ日は高いし、気候もいい時期だし、そして何よりここは静岡県!という変な気楽さが入り混じり、だんだんおかしなテンションへと変わっていきました。
1時間ほど山中を徘徊した結果、ようやく見つけた民家に助けを求めました。その間、滑って尻餅をついてズボンは泥だらけ、手をついた拍子に親指を打撲するし、携帯の裏側が割れてしまうしと、ささほうさでした。
最初住人の方は私のことを訝しそうに見ていましたが、事の次第がわかると近所のおじさんまで呼んできてくれて親切に立須までの戻り方を教えてくれました。
どうやら私は1時間もの間山の中を歩き、車を停めた場所から2、5キロも下まで降ってきてしまったらしく、「多分こっちだろう」という勘は山の中ではまったくアテにならないことがよくわかりました。
住人の方には何度もお礼を言い(心の中では車で上まで乗せてってくれよと思いながら)、再び来るとき登ったメインの道をフラフラと30分くらいかけて歩いて登り、エスロクのバンパーに太陽が反射してキラキラ光ってるのが目に入った時には涙が溢れてきました(嘘)
こんな具合で半分不真面目に書いてみましたが、あのまま民家が見つからずにいれば確実に私の死亡記事が新聞に載っていたでしょう。軽い気持ちでの登山は本当に控えるべきですね。
前半の浜名湖ガーデンパークまでは楽しかったのに、サイテーな午後となってしまいました。。。
帰りはどこにも寄る気にもならず、浜松西インターから家に直行。
三方原SAで遅めの昼食をとり、生きていることを実感したのでした。
それにしてもよく歩いた一日だった。