3.11に寄せて 4 | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

やっと悲しみを扱います。

前回までで
罪悪感を扱ってきました。

人や国や地震や
自分じゃない何かに怒りを抱えている人も
罪悪感を抱えた人も
心の底にあるのは失った悲しみです。

当たり前の生活
仕事
人間関係
家族
友人
などなどが
なくなってしまった
壊れてしまった
そこにある感情を悲しみと言います。

胸が潰れるような
苦しいような
その感情を悲しみと言います。

失う原因に怒りを向けてみてください。
少し楽になりませんか。
でも、少し楽になったように思っても
悲しみは減りません。
少し経つとまた戻ってきます。
悲しみは、悲しまないと減らないように
できているようです。
悲しみをちゃんと悲しむと、
少しずつ減っていきます。
悲しまないと、残り続けます。

だから
恨み憎み続けることができるのです。
悲しみを怒りに替えると
悲しみが減らないので
いつまでも怒り続けることができます。

健全ではありません。

悲しみをきちんと悲しみましょう。

あの生活を続けたかったな
仕事を続けていたかった
家族バラバラになんかなりたくなかった
いつまでもそばにいてほしかった
失いたくなかった
悲しい…

ひとりでも
安心できる誰かとでも
悲しむ時間を持ってください。

悲しみがきたら、悲しむ。
これを繰り返すうち
少しずつ
悲しみが減っていきます。

発散させようとせず
感じて味わい切ります。

勇気がいりますよね。

そんなとき
一緒にいるのもカウンセラーの仕事です。
カウンセラーがこらえられずに
感情をそらしたりするのは
絶対にしてはいけないこと。
カウンセラーにそれをやられたら
即座にお金返してもらって中断でOK。

安心して
悲しみ尽くす場を作ってあげるのも
カウンセラーの仕事です。
依存や怒りにそれないように
悲しみと思い出だけに向き合わせるように
手伝うのも仕事よ。

そろそろ
悲しみを出してきて
味わい尽くす時ではないでしょうか。

もし場がなければ
プロに依頼するのも良いと思いますよ。

悲しみ尽くした後に残るのは
思い出です。
思い出は心の大事なところにしまって
初めて前進にエネルギーを注げます。
いつでも出してきて眺めて
よし、がんばろうと思える
お守りのようにできます。

そうなってやっと
回復したと言えるのですよ。

まだまだ回復とはいえない
心が悲鳴をあげながら
がんばっている人が
どんなにいらっしゃることでしょう。

どうか
正しく心が扱われますように。
幸せになっていいよと
自分に思えますように。
もし必要なら
お力になれますように。