3.11に寄せて 3 | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

罪悪感を扱っています。

罪悪感には
役に立つ罪悪感と
役に立たない罪悪感があります。

役に立つ罪悪感は
例えば物を盗んだとき
「そんなことしてはいけない。
ちゃんと返して謝ろう」
と自分の心に働きかける罪悪感です。
罪悪感に動かされて
自分の行動を正すことができるなら
役に立ちますね。

役に立たない罪悪感もあります。

あのとき自分がああしていれば
あの人は助かったかもしれない。

自分が生き残るより他の人が生き残った方が
社会のためになるのに
自分が生き残ってしまった。

謝って償うことができるなら
その罪悪感は役に立つものです。

しかし
償うこともできない
時間を戻してやり直すこともできない
自分をただ責め続ける
そんな罪悪感は
役に立たない罪悪感です。

亡くなった人たちにとって
生きたかった人生を生きるのに
責めを負って
エネルギーと時間を浪費するのは
強い言葉を使いますが
「無駄」です。

8年、自分を責め続けたでしょう。
そろそろ、
罪悪感を手放して
その後ろ側の悲しみに目を向けませんか。
今までの記事で
罪悪感は悲しみのカモフラージュだと
書いてきました。

失ったものが大きすぎて
正面から受け止めては潰れてしまう
だから
他の何かや自分を責めることで
なんとかやり過ごしてきました。

でも、そろそろ。
時間が薄めてくれた悲しみを
きちんと受け止めて
心が癒されることを
ご自分に許してあげませんか。

自分を責めるのはもうやめます。

そう、口に出してみてください。
それから
悲しみのケアです。

自分を責めるのをやめたら
悲しみが襲ってくるかもしれません。
ああ
こんなに悲しかったんだね
とご自分を慰めてあげてください。
泣いて悲しんで良いのですよ。
むしろ泣いて悲しむべき。

もし今悲しむ時間や余裕がないなら
保留してください。
少し待ってね
時間を作るからねと自分と約束します。

次回は悲しみを扱いましょう。