相手の思考の枠組みに働きかけるフレーミング | トラウマから自由にするRCメソッド (株)RCM社長 高橋万紀子のブログ

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心の整理と心の外科手術専門のカウンセラー
養成もしています。

新しいテーマを作りました。
「カウンセリング技術」です。

カウンセリングでは心についての知識、大枠の技術の他に、ちょっとしたテクニックもたくさん使っています。
それらも少しずつシェアしていこうと思います。

養成するようになったら、これは理解できている前提で、実際にやってみて腕を磨く方に労力を割きたいのでね。
知っているのとできるのは、全然違いますので。

さて、フレーミング。
心理学で用語になってしまっていないものを探しましたわ。
フォーカシングとは違います。

これはカメラで撮影するときにファインダーを通して見える範囲のことです。

人の心も、物事を見るときに独自のファインダーを通して見ています。
ということは、フレームの外は見えていないのです。

クライアントさんは、お悩みに心がフォーカスしています。
フレームの中はお悩みでいっぱい。
そのフレームを移動させて、目を向けるべき対象にフォーカスさせるのが、カウンセラーになくてはならない技術です。

そのためには、クライアントさんが見えているものが、カウンセラーにも見えていなくてはいけません。
そしてさらに広く見えている必要もあります。
多面的に物事を捉えることになりますね。

これは、指摘したり教え込もうとするとなかなかうまくいきません。
それよりは、ファインダーの隅に見えている端っこに意識を向けさせ、自分でフレームを動かすように誘導します。

何のことやら?
でしょうか。

例えば、1つの場面を設定しましょう。
女性のクライアントさんとカウンセラー。

「彼は私のことを理解してくれたんです」

他の人は理解してくれなかった、ということですか?

「あ、同性にはわかってくれる人もいますが」

彼女のフレームに、彼しか写っていなかったところから、複数の友人も写り込み、目線が少し引いたのが伝わるでしょうか。
そして、彼女が異性からの理解を望んでいたこと、理解を示してくれる異性に執着してしまうことなどが見えてきます。

このように、意識の方向を変えたり、視野に入っていなかったものを見つけるように導くのに、とても大切な技術です。
あるいは、フレーミングのくせからも多くの情報を得ることができます。

視野、焦点、視点といった要素が入ったフレーミング。
カウンセラー、あるいは目指している方は、意識して過ごしてみてくださいね。

カウンセラーサポートをご希望の方は、その旨を明記の上、まずはご予約くださいませ。

生きやすさを手に入れたい、心を整理したいカウンセリングご希望の方も。




6月のセミナー予定も加えました。
今の所午前開催です。
あとはリクエスト開催にしようと思います。



5月19日の神奈川県藤沢市でのグループセッション
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