赤毛のアンの島から、おはようございます。
さて、本日から、『空の上のおともだち』がどのようにして我が家に登場してきたかの具体的なエピソードに入ろうと思っていたのですが、何と、2日前、新しい『空の上のおともだち』が我が家にやって来ました!
これはリアルタイムで記事にしておいた方が良いと思い、先にこちらの顛末について投稿させていただきます。
我が家には、現在まで8匹の『空の上のおともだち』が登場し、一緒に暮らしていることは既にお話していましたが、一緒に暮らし始めた順番に、
初代ボンちゃん(雑種犬・女の子)
茶々(雑種犬・女の子)
ハル(ミニチュアダックス・男の子)
2代目ボン(雑種犬・男の子)
キウイ(セキセイインコ・女の子)
もっくん(マルチーズの赤ちゃん・男の子)
くぅちゃん(熊・女の子)
ムールじぃ(ムール貝・お爺さん)
・・となります。
この内、我が家で飼っていた子たちが最初の4匹です。
そして最後の2匹は、ここカナダに来てから出逢いました。
カナダに来るときは6匹(もっくんまで)だったんですね!
そして6月18日、9匹目のお友達がやって来たのです。
カナダに来てからは3匹目です(色々ややこしくてすみません)。
名前はりなちゃん(ポメラニアン・女の子)、何と、もっくんが連れて来てくれました。
自分でも、どこまで『空の上のおともだち』が増えて行くのか、更に増えて行く展開があるのか、怖いような、でもそれを受け入れて世間に知ってもらうことが自分の役目だと思ったり、こんなに狭い家で彼らは大丈夫なんだろうか(肉体を持っているわけではないのですが、寝る時は場所の取り合いでギュウギュウなのです)・・とか、不安に思っていました。
そもそも、育児をしていても私のキャパはそこまで大きくなく(それは今でも悩みですが)、リアルな子供以外に、こんなに色んな存在を抱えてやって行けるんだろうか、そもそも霊魂なんだから、自分が飼っていたペット、本当にご縁があって触れ合った子だけにしておいた方が良いのではと考えたり。
でも生前会ったことのない『空の上のおともだち』でも、やはりご縁があるように感じています。
というのも、一緒に暮らし始めてからは家族であり、いなかった時が考えられないくらい、我が家に馴染んでいくのです。
そして毎回、新しい子を受け入れる際は他のメンバーの意向を確認してからにしていますが、聞く前から彼らの答えはいつも
Welcome!
で決まっているんですよね。
なので君たちが良いのなら✨
と、毎回受け入れることになっています。
さて、今回、りなちゃん(ポメラニアン・女の子)が来るきっかけになったのは、もっくん(マルチーズの赤ちゃん・男の子)との会話からでした。
2日前ですが、学校から帰宅した娘が、
「今日はいっぱい頑張って英語をしゃべったから、褒めて!!」
と言ってきたので、よしよしと褒めました。
するともっくんが便乗して、
「もっくんも褒めて!!」
と言ってきたのです。
私「もっくんは何を頑張ったのかな?」
娘「もっくんは、いつも遊んでるだけでしょ(笑)」
私「もっくんは赤ちゃんだから、赤ちゃんは遊ぶのが仕事なんだよ。だからそれでいいの、もっくん、偉いね!」
と褒めようとすると、もっくんはムキになって、
「違うもん!!もっくんは、遊びながら、みんなを守ってあげてるもん!!」
と言ってきました。
「そうなの?遊びながらみんなを守ってくれてるの?それは素晴らしいね!」
遊びながら守るというのが良く分からなかったのですが、とにかく褒めてあげようとしたその時です。
茶々が、
「もっくんはね、偉いんだよ。」
と、もっくんの、とある行動(活動)について話してくれました。
何ともっくんは普段から、一人でしばしば「助けが必要なおともだち」のところへ行って、慰めたり、励ましたり、一緒にお話をして楽しい時間を過ごしてあげているというのです!
子供が巣を荒らしたせいで親と離れ離れになったヒナ鳥だったり、
日本全国のペットショップで、元気をなくしている子や弱っている子だったり、
保健所で死を待つ子たち、
・・そんな子たちの元に行っては、
「大丈夫だよ!はいこれ食べて元気出して!」
と食べ物を運んであげたり、
「もっくんもね、死ぬ前は辛くて悲しかったけど、死んでから、こんなに元気に楽しく暮らしているから。だから、死んだらもっくんのところに遊びに来てもいいからね!」
などと言って励ましているんだとか。
私「ちょっと待って。それは、その子たちは、実際に生きている子たちなの?」
娘「そうだって。」
私「食べ物を運ぶっていうのはどういうこと?」
娘「もっくんがスーパーに行って食べ物を選んで持って行ってあげてるみたい。あと、ひな鳥には虫を運んであげたりしてるみたい。」
・・私はこれは実際の食べ物や虫ではなく、エネルギー的なやり取りをしているものと解釈しています。
一緒に暮らしている彼らは、我が家の食事を一緒に食べたり、好きな時にスーパーマーケットに出かけて好きなものを食べたりして過ごしていますが、もちろん、実際に食事が減ったりスーパーから食べ物がなくなるわけではないので、食物のエネルギーをいただいているのだと思います。
いいなぁ、私もそんな感じで食事を済ませたい(スーパーに行くだけで良いですもん)
「だってもっくん、ペットショップで死んで、悲しかったから。もっくんと同じ辛い思いは、他の子にはして欲しくないから。」
と話すもっくんに、私は涙が出そうになりました。
なんという子でしょう、何て純粋な愛なんだろう。
思えばもっくんは、仲間たちの中で一番の最年少(赤ちゃん)なのに、日ごろから、ぬいぐるみへのお世話や愛情が凄かったのです。
赤ちゃんだからなのかな?と思っていたのですが、もっくん自身の経験や性格から来ている行動だったのですね。
茶々が
「しょっちゅう、もっくんがいないことがあってね。そして『ただいま~!遅くなってごめんね!』って言ってふらっと帰ってくるの。」
と教えてくれました。
朝も、起きるともっくんがいないことが多かったそうです。
「もっくん、いつも早起きして、おともだちのところに行ってたの。」
そうだったんだ・・
みんな感動して聞いていました。
するともっくんが嬉しそうに、
「あのね、もっくんが凄く仲良くしてた子がいるんだよ!その子を呼んできてもいい?」
と聞いてきました。
その子は、保健所で殺処分を待っている子だったそうです。
もっくんは、一生懸命励ましていたとか。
茶々も、殺処分当日に我が家が引き取ることになった子だったので、本当にこういう話は身につまされます。
「もちろん!呼んでおいで!」
・・しばらくすると、とても可愛い女の子が現れました。
「初めまして!りなといいます。」
娘によると、とても礼儀正しい子だそうです。
色は少しグレーの混じった白で、毛がフサフサでチワワよりも丸っこいと。
ん?じゃあ、もっくんと同じマルチーズかな?
「ううん、もっくんとは違う。」
「プードル?」
「いやプードルとも違う。ちょっと待って。」
娘はネットで犬の種類を調べ始めました。
「あった!これだ、これがそっくりだよ!」
そう言って見せてくれたのは、ポメラニアンでした。
「おぉ~!なるほど、ポメラニアン!!ポメちゃんかぁ!!」
りなちゃん(ポメラニアン・女の子)は、自分が誰に飼われていたのか、そして保健所に行くことになった経緯などを詳しく話してくれました。
それが実際に本当に起きたことなのかは証明のしようもありませんが、飼い主のご夫婦のお名前も教えてくれました。
かいつまんでお話すると、ご夫婦(子供はおらず)の離婚によって、世話をしてくれない奥さんの方に残されてしまったそうです。
ご主人はとても可愛がってくれたらしいのですが、ご主人が家を出ていく形になったとか。
・・これって、書いていて気付きましたが、初代ボンちゃん(雑種犬・女の子)の境遇と全く同じです。
我が家の場合は、母と子供たちが家を出ていき、全く世話をしない私の父親の元に、ボンちゃんを残して行かざるを得なかったのです。
保健所にこそ行きませんでしたが、私の父のネグレクトのせいで、ボンちゃんは短い生涯を終えることになってしまいました。
りなちゃんは話しながら、
「もうこの話は辛いから思い出したくない・・。」
と言いました。
「そうだよね、ごめんね。」
まだこの時、私にはりなちゃんを新しく受け入れる覚悟ができていませんでした。
「いつでも来たい時はカナダの我が家に遊びにおいでね!」
と声をかけると、
「嬉しいです。じゃあ、夜は寝る場所がないから、寝る時だけここに来てもいいですか?」
と聞いてきましたので、
「もちろん!夜はうちで寝ていいからね!」
と答えると喜んでくれました。
遂にまた新しい展開になってしまった。
この子を受け入れるべきなのか、とても良い子だし受け入れたいけど、こんなに増えて行って大丈夫なんだろうか・・。
そして夕方、りなちゃんがやって来ました。
悶々としながらも私は覚悟を決め、思い切って聞きました。
「ねぇみんな!みんなさえOKなら、りなちゃんがここで暮らしても大丈夫かな?」
娘「女子組(ボンちゃん・茶々・キウイ・くぅちゃん)はもう、りなちゃんとかなり仲良くなってるよ!」
私「よ~し!じゃあ決まりだね!!りなちゃんが良かったら、うちで一緒に暮らさない?」
りなちゃん「いいんですか?やったぁ!!!」
みんな「わ~~~い!!!」
さぁどうなる我が家、9匹目の仲間が加わりました
もうこうなったら、行くところまで行ってみるか。
レスキュー活動に大活躍のもっくん。娘のイラスト。
新しい『空の上のおともだち』、りなちゃん(ポメラニアン・女の子)。娘のイラスト。