箕輪町の最終駆除 2

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主人の登っている場所に今朝


猪が掘り起こした場所があると無線が入りました。



そこら辺にまだいるのじゃないか?との言葉から


にわかに情報交換をする忙しい無線。



実は先程、主人と歩いていた道で私も異臭を嗅ぎ取っていました。



明らかな糞臭。




そんな匂いを出す糞をするのは猪か熊です。



目の前に、新鮮な糞があろうと鹿は、そこまで匂わないですから。



でも、踏んだら臭いますよ。



潰したら臭いが出る。



やや不思議ですね。






猪の足跡から大きさ、頭数、行き先を割り出します。



同じサイズの足跡が駆除隊の近くにあれば、今、いる方向が把握できます。




まだ囲いの中にはいるようです。




勢子が歩きながら、更に詳細な状況を把握していきます。





箕輪町は猪は少ないです。


レア…まではいきませんが、害獣被害額としては鹿の方が、ずっと多いです。



駆除したことにより猟友会に報奨金(活動費)が出るのですが、その額で、そこの地で被害を出している動物の比率が読めます。


鹿の方が高い。



でもハンターにしたら猪の方が人気です。


猪の肉の方が好む人がいるのだと思います。



 

お金のことに触れたので、少し補足しておきます。



駆除に参加した参加料は


使用ガソリン+お昼ご飯+夜にビールを一缶飲めば終わっちゃうくらい(笑)



犬探しに走り回らないといけない場合はビールも無しです。


私は自宅飲みはしないのですけどね。




だから、経費は万年赤字ですガーン



社会貢献の気持ちが無いと


有害鳥獣駆除は続かないと思います。






今日は猪がいるのか…。



と、猟犬達、気をつけてねと思いました。



小さな戦士たちですが、大きな役割を担う大事な仲間たちです。



気温はグングン上がってきます。


かと言って黙っていたら寒いはずの気温ですが

風が無いので、春を感じます。




寒い冬から目覚めた植物達が足元や木の枝から芽吹いて来ています。



最終日だなーと思います。



今日、駆除が終われば次は5月からのカラス、土鳩駆除になります。




8時から開始した駆除。


時計を見ると9時20分。


次に時計を見ると10時50分。


自分も満喫しているのでしょうね。


時間が全く気にならないということは。



遅れて来た先輩も合流しました。


「どこに行けばいい?」という無線で、配置を伝えていきます。



猟をしている人達は、さして目印など無くても


ローソンにいて。

セブンにいて。

その先の郵便局に行って。



そんな感覚で山の中を行き来します。



地元の山は地元民が強い。



当たり前ですがベテランになるほど強くなります。




私も一度タツマをした場所は、よく覚えています。


それが重なると、あそこには土管があった。倒れてる木がある。左側に登る小道がある…などなど、情報量が無限に増えます。



何十年か先には山に詳しい老婆になっているだろう。




オニババとなり、意味もなく威張り散らしてやろう。


 


日差しが春ですね。


柔らかな風が吹き、蚊も出て来ましたよ。




最終駆除は、犬達が鹿を追いグルグルグルグルと2時間くらいは走り回っていたのかな。


全タツマを解除して、犬の確保、援護に周り終了しました。


犬達は、やりきった顔をして無事に帰って来ました。



走り回って、足裏が腫れていました。



諦めないで同じ鹿を、ずっと追いかけていたのでしょうね。



諦めたら怒られる



なーーんてことは全く無いので、鹿も微妙な距離を保ち追いかけっこになっていたんだと思います。



むしろ、そろそろやめて帰還せよ!

という気持ち(笑)




犬達も最終日、大きな怪我も無く

無事に終えました。



午後は、おつかれさーん!会です!