夜・夜中・明け方の電話が亡くなった日々 | 認知症の二人を見送って

認知症の二人を見送って

認知症の父母が亡くなり、いろいろなことがありました。順序だてではありませんが、どんなことがあったか、認知症というものがどんなものかということを知っていただければと書いていきます。

父と母が亡くなり、一番、大変だった電話がかかってこなくなりました。

自宅にいたときは、父のパニックが起こると電話が。これも困りましたが。

父が特養に入ってからは、使ってはいけない特養の電話を使って母の所や私の所に父が電話。

特養では、この時、対策をとってくれました。

電話を外部には夜中、かけられないようにしてくれたんです。それと父が使えそうな電話のコンセントを抜いたりと。

本当にご面倒をおかけしました。

夜中に事務所に入り込んで電話をかける父。普通、特養の事務所なんて入れないはずなのですが。

それで携帯を父の所へもっていって。でもね。父は携帯が使えなかったんです。

私が行ったときに父に「携帯があるんだからそれで電話したら。」と話して「僕は、携帯なんか持っていない。」と。

携帯があること事態忘れていることが多く、特養の電話を操作してかける父。

なんでできるんだと特養の方たちの方がびっくりしていることもあったんです。

父から母への電話は、母が大喜び。

夜中でもなんでも電話がかかってくると喜んでいる母。

でもね。特養の電話は使ってはいけないと母に話しても「なぜ。電話があるのだからいいでしょう。」

まあ、そんな感じでした。 

携帯は、母が特養に入ってからもおいてあったのですが、二人とも忘れてしまっていて私が行ったときに携帯を出してもらいかけるという変なことをしていました。

そのうちに携帯は、料金がかかるのでおいておいても無駄だし、私が行ったときは、私の携帯があるので携帯を解約。

名義が私の名義になっていたので簡単に解約できました。

そういえば、母が特養に入ってから父の特養での電話はしなくなったんです。

父は、母と一緒ということで安心したのでしょう。

また、コロナになってLine面会ということができて話もできるようになったことも良かったのかもしれません。

今となっては、懐かしいと思える出来事でしたが、その当時は、何度も特養との話し合いがありました。