かめおかゆみこ です。
2003年11月1日に創刊した、日刊メルマガ「今日の
フォーカスチェンジ」が、今年2023年12月31日で、
7000号になります。
1000号前の6000号は、2020年4月5日でした。
そのとき、6000号記念に、読者さんアンケートで、
「お悩みごと・お困りごと」を募集しました。
そして、それを動画で回答し、さらに文字起こしをつ
けて、アップしています。(詳細は、こちら参照)
本日は、第59回目。
★自分と向きあうための質問は?(T・Kさん・女
性)★お悩みごと・お困りごと回答ライブ5
それでは、2020年最後の、お悩みごと・お困りごと
回答ライブ、始めたいと思います。
ありがとうございます。
回答ライブやっても1人も参加する人がいなかった
ら、真っ暗な画面の中で、しゃべんなきゃいけないと
こでしたから、今年最後のライブお二人の参加、あり
がとうございます!
00:19
いつもね、30分の間で、4つとか5つぐらいのお悩み
ごとにお答えしてるんですが、今日は1つ、とても長
いお悩みごといただいてるんですよ。
これ、かなり早い時期にもらってたんですけど、長す
ぎるのでどうしようかなあと思って、迷ってたんです
が、今日は、やってみようかなあっていうふうに思い
まして。読みます。
00:37
T・Kさん・女性です。
「お金をかけて、だれかの助けを借りるのも大事だ
し、もしかしたらそうしたほうが一気に解決に向かう
かもしれないけれど、できるだけ自分一人でお金を
かけずに、自分と向き合う習慣をつけて、自分と仲
良く付き合っていきたいと考えています。
でも向き合うことを避け続けています。
見たくない何かがあるのだと思います。
00:59
そこで、いくつか効果的な質問がほしいです。
その質問の答えを書き出すだけで、自分と向き合え
るような。
ただ、これも答えが出にくい質問というのがあり、
その質問になると手が止まるということがあります。
具体例が思い出せなくてすみません。
手が止まるような質問にこそ、見たくない答えがある
のかもしれません。
01:18
ここまで質問がほしいと書いておいてひっくり返しま
すが、せっかく質問があっても、答えるのを後回しに
する癖もあります。
時間がかかるのは嫌だというのが大きいです。
それもやっぱり見たくない何かに触れたくないのだ
と思います。
01:33
楽しいことって時間がかかってもいいけれど、やりた
くないことって時間がかかると嫌だなと思います。
家事など。
10回の深い呼吸も時間がかかるから嫌だと思って、
雑になることが多いです。
見たくない何かに対する抵抗が、思っている以上に
大きいのかもしれません。
01:49
以前にも、10回の深い呼吸も面倒、というようなこと
を、かめおかさんに相談した気がします。そのときい
ただいた、アドバイスのメモがありました。
面倒という気持ちと丁寧に向き合ってみること
どっちを優先したいか、その都度決める
とメモしていました。
02:05
そうか。私は面倒という気持ちを優先しがちなんですね。
面倒という気持ちを、無意識に当たり前のように選
んでいて、面倒という気持ちを優先すると、意識的
に決めることを怠っていた気がします。
どの気持ちを優先したいか、その都度自分で決める
という前提で、この質問に答えていくと、自分のこん
なことが分かるよ、みたいな質問をいくつかいただき
たいです」
02:28
最初に書いてあった、自分一人で解決したいってい
う気持ち。けっこうね、日本人は多くもってると思う
んですよ。
日本人て基本的に真面目だし、あんまりオープンに
自分を開くっていうことは、慣れていないので、でき
るだけ、自分の格好悪いところは見せないで、ある
いは、困ってたりとか悩んでるいうのは外に見せな
いで、自分の中で処理しちゃいたいっていうような。
気質的にも、そういう部分があるんじゃないかなって
思うんです。
02:54
ただ、これはね。もちろん一人で解決できるっていう
問題もあるけれども、人と交わったほうが、いろんな
意味で解決は早いんですよ。
ていうのはやっぱり、自分一人だと自分の目線でし
か、自分のことが分からないから、1つの考え方か
らしかフォーカスできないわけです。
せいぜい、2つとか3つぐらいのフォーカスしか、も
てないと思うんですね。
03:16
だけど、人がいればいるほどいろんなものの見方が
ありますから、いろんな角度から見てもらえるので、
そうすると、「こうだ」って思ってたことが、「あ。そう
いう見方もあるのか」っていうふうに、いろいろと視
点を変えやすくなって、
今まで自分は無理だとか、ダメだとか、できないっ
て思ってたことが、
「あっ。そういう方法ならできるかもしれない」とか、
「あ、それだったら受け入れられる」とか、そんなふ
うに、考え方が変わるっていうこともあるわけです。
03:41
例えを言えば、白という色が、それが白であると分
かるためには、真っ白な画面にあっては分からない
わけです。
赤い紙の上に置いたりとか、青い紙の上に置いて
初めて、それが白だっていうふうに、分かるわけで
すよ。
03:55
そんなふうに、自分というものを知りたい、自分と
向き合って自分を見つめたいと考えるときには、
もちろん、普段から人といろんな形で交わっている
ならば別ですけれども、
たぶんこういう質問をされるということは、あまり
人と交流を、活発にはしておられないかたなんじゃ
ないかなって気がするので、
そういうかたこそ、できるだけちょっと勇気をもって、
一歩前に出てみる。前に出て、人と接してみる。
その接する中で自分というものを照らしてみるってい
うことが、必要なんじゃないかなっていうか、大切な
んじゃないかなっていうふうに、思うんです。
04:29
そうはいっても、なかなかそうやって人に自分の気
持ち、話したりとか、伝えたりするっていうのは、
勇気がいると思うんですよ。
私のおすすめは、これいろんな人におすすめしてる
んですけれども、モーニングページです。
モーニングページって検索すると詳しいやり方書い
ているので、あまり詳しいことは言いませんけれど
も、単純に言っちゃうと、毎朝、起きたらすぐに、
起きたらすぐに、3ページだけ、頭の中にあるもの
を全部書き出す、っていうやり方なんです。
04:55
なぜ起きたらすぐにかというと、朝起きたときって
たいていの人はぼおーっとしてますよね。
このぼおーっとしてる時間が、潜在意識とつながり
やすくって、自分の中にあるものを出しやすい時間
帯なんです。
そして、3ページっていうのはね、3ページじゃな
くてもいいんだと私は思ってるんですけれども、
3ページとはいっても、マス目にぴっちり線に合わ
せて書く必要はなくって、とにかく、3ページなら
3ページっていう、目安決めた分だけを、ある程度
ガーーっと書き出していく。
05:22
さらに言うと、頭の中っていうのは、脳がね、
はっきり起きてると、つい選別を始めるわけですよ。
いやーこんなカッコ悪いこと書いちゃいけないとか、
こんなの考えてるなんて恥ずかしいみたいに、
選んじゃうんですね。
選んじゃうと、潜在意識の中にある自分の本当の気
持ちっていうのが、また引っ込んでしまうので、でき
るだけ考えずに、そしてペンを止めない。
05:42
どんーなに汚い字でもいいし、デカい字でも全然か
まわないんだけれども、ペンを止めずに、3ページな
ら3ページ、あるいは3分なら3分、なんでもいいで
す。とにかく、もう書き続ける。
書き続ける中身も選別をしないわけですから、理路
整然と主語述語で、思い浮かべることなんてむしろ
珍しいわけですから、
アーとかウーとかハーとか、腹減ったとか、めんど
くせえとか、トイレ行きたいとかなんでもいいので、
浮かんできちゃったところを一切選ばずに、だだ漏
れに書くっていうのが、おすすめなのです。
06:12
これ私も実際やりましたけれど、私は朝起きると、ま
どろみがなくて完全に覚醒しちゃうもんですから、も
うパッと完全に意識が、はっきりしちゃうので、
「いけないいけない。潜在意識と結びついていなくて
は」とか思って、わざと、布団から出ずに、腕だけ出
して、「寝たふりをしながら書く」ということを3か月や
りました。
06:30
私の場合は、朝起きないでいるってのは至難の業な
ので、特殊な例なんですけれども、それでも、3か月
3ページ、とにかくおっきな字だろうがちっちゃな字
だろうが、もう、後から判読できない字で全然オッケ
ーなので、書き続けていると、自分の中がね、単純
にすっきりしてくるんですよ。
06:47
要するに、中にあるものを外に出すっていうことは、
図書館の本の虫干しみたいなもんだと思うんです。
今までずーっと忘れてたりとか、顧みなかったりして
いるようなものも全部、だだ漏れにしちゃうわけです
から、いろんなものが出てくるわけです。
そうすると、心の中っていうか、頭の中が隙間ができ
て、すごくすっきりする。そこにほこりがあっても、
そこが空くわけですから、掃除もしやすくなる。
っていうふうに、自分の中を整理をしたいとき、見つ
めたいとき、向き合いたいときっていうのは、このモ
ーニングページはね、すーごく役に立つと思います。
07:20
この人ね、めんどくさいってことを書いてますけれど
も、とにかく、腕が動くだけでいいです。頭なんーも
考えないでいいので、それほどめんどくさくなくでき
るんじゃないかなっていうふうに、思っています。
もしどうしてもめんどくさいんでしたら、最初はたと
えば1行から始めてもいいと思います。
07:35
これ全部スモールステップで、何か抵抗があるとき
には、抵抗がなくなるまで、作業を細分化していく。
3ページってのは、そんっな無理だあって思ったら、
最初は1ページとか、今言ったように1行からとか、
そうしてできそうだったらちょっとずつ伸ばしていく。
場合によったら、今日はやる気がないから、ちょっ
と、短くする。ただ、やめちゃうと、スピードが止まっ
ちゃうので、どんーなに小さなステップでもいいから
踏み続けるっていうのは、けっこう大事なことかなっ
ていうふうに、思います。
08:02
それをやっていって、自分の中が、「あ。こんなこと
考えてるんだなあ」とか、「ああ、そっか。今こんな
状態なんだな」とか、「あ、ちょっとなんかすっきりし
てきた」みたいになってきてから、人と会って話をす
ると、自分でいちいち言葉を選んでなくても、出てき
やすくなってくるんですよね。
08:19
そして、もちろん、いきなり知らない人は難しいでしょ
うから、知ってて、自分の気持ちを打ち明けられるよ
うなお友達だったりとか、そういう人から始めるほう
がいいとは思いますが、逆にまったく知らない人の
ほうが話しやすいっていう人は、そういう選択をして
も、いいと思います。
08:34
場合によったら、お金かかったりすることもあります
から、そこんところは、まさに自分と相談をして、ちょ
っと今はまだお金かけられないなあとか、お金かけ
るのもったいないなあって思うのであれば、地道に、
自分で、自分の中でやるっていうのも、アリだと思い
ます。
モーニングページってある意味、書き出すということ
によって見える化をして、自分と対話をするっていう
作業だと思うので、そうすると、自分一人であって
も、自分一人だけではないっていう感覚に、なれると
思います。
09:02
私としてはやっぱり、さっきの、白い色が分かるため
には、赤い紙の上に置いたり、青い色の紙の上に
置いたりするほうが、分かりやすいですよっていう、
そういう視点で、ぜひ人とかかわって、自分というも
のを検証してみることは、おすすめしたいなっていう
ふうに、思います。
09:20
このメール読ませていただきながら、私、いろんなヒ
ントが、この中にあるなあと思っていて、
まずこの人が、なぜ自分がそういうふうに、いろんな
ストップをかけてしまうのか、見たくないものがある
んじゃないかっていうことを、書かれていたんです
が、それね、正解だと思うんですよ。
この人ね、これだけ長文書けるので、書くことによっ
て探っていくことができると思うんですけれど、見た
くないものがあると、さっき言った「面倒」っていう
言葉が出やすくなるんですよ。
09:46
面倒ってね、「たぶん」ですけれど、これは私は専門
家じゃないので「たぶん」ですけれども、脳がカッコ
つけてるんだと思うんですね。
脳は、自分がそんな気持ちを抱えてるなんて、人に
見せたくないとか、いや、こんなことを自分は絶対、
表に出すとどうなってしまうか分からないから、隠し
ておきたいって、そう思うと、
でもその気持ちこそが、ほんとは大事なんだけれど
も、その気持ちを出したくないばかりに別のものを、
持ってくるんですね。
10:10
めんどくさいとか、飽きるーとか、集中できなーいと
か、それはその人によってさまざまだと思うんですけ
ど、でも、「面倒」ってけっこう手っ取り早い言葉なの
で、面倒とか、自分の中で自分にストップをかけるよ
うなその気持ちが湧いてきたときには、なんか隠れ
てるなって、思ったらいいかもしれないんです。
10:29
このかた自身は、実際に、そういうふうに感じていら
っしゃるわけですから、ほんとにね、すごいチャンス
だと思います。
これ、感じてなくて、全くごまかしてしまっているとき
には、もうひとつ、違う掘り方が必要かもしれません
けど、もうすでに感じていらっしゃるわけですから、
私は書き出しをおすすめします。
モーニングページに限らず、なんでも自分が思って
ることを、ジャッジしないで書き出していく。
10:51
で、このジャッジっていうのが、自分を受け入れるた
めにはもう大敵なんですね。
自分を否定する、自分をジャッジするっていうこと
が、自分と向き合う一番の妨げになります。
なぜかというとさっき言ったように、自分の中にしま
ってあるもの、自分の中で隠されているものが、ジャ
ッジされたり否定されたりすると、ヒュウーーーと、
下がってってしまって、また隠れちゃうんですよ。
11:12
だけど、「絶対、否定しないよ」「絶対、評価しない
よ」「なんでも出てきてOKだよ」って、ちゃんとウェル
カムにしてあげると、
最初はなかなか出てこなくっても、おずおずと、
「出ても大丈夫?」「出てもいいかなあー」「じゃあ、
ちょっとだけ出してみようかなあ」みたいな感じで、
出ていきやすくなるんですよ。
11:28
そういうふうにしていくために、質問をくださいってい
うことだったので、質問を考えてみました。
これね、すーごくシンプルなんです。自分と向き合う
質問て、私、めっちゃシンプルだと思ってます。
よくメルマガにも書いてるんですよ。
どう生きたいか。
どうありたいか。
この2つです。
11:44
すぐに答え出なくていいんです。
常に、「どう生きたい?」「どうありたい?」「どう生き
たい?」「どうありたい?」って自分に問いかけて、
かけらでも上がってきたら、その言葉を「なるほど。
そうか。うーん」って感じで、さっきも言ったように、
否定をしない、ジャッジをしないで、ただただ、受け
止めてあげる。
これを繰り返していくと、ほんとに言葉というのが、
出やすくなっていきます。
12:07
さらに具体化するために、
「何が問題なの?」っていう質問があります。
自分にとって今何が問題なんだろう。これをちゃん
と考えていくことによって、具体化します。
これもぜひ書き出してください。
頭の中だけで考えても、物事ってほとんど発展しな
いんですよ。
やっぱり書き出したりとか、資料を見たりとか、何か
を聴いたり、対話をしたりとか、そういう中で初めて、
思考っていうのは組みあがっていくので。
12:32
別の動画でもお話ししてますけれども、多くの人は、
問題があるとき、悩んでいるのと考えているのを、
ごっちゃにしちゃうんです。
本人はいくら考えても思いつかないっ、て言うんで
すけど、そうじゃなくて、同じ言葉をぐるぐるぐるぐる
と頭の中で回転させてるだけ。
それは、考えるとは言わないで、悩むと言います。
悩むときには、答えは出ないんです。
考えたら、どんな形であっても答えかならず出ます
ので、そのためには、必ず「見える化」をするってい
うことです。
13:01
そして、「何が問題なの?」っていうことを、書き出す
なり話すなり、絵に描いてもいいです。
どんなかたちでもいいので「見える化」すると、今度
はこう訊いてください。
「で、どうしたいの?」
「何が問題なの?」っていうのと、「で、どうしたい
の?」ってのは、対(つい)なんですよ。
問題があると、みんな問題で立ち止まってしまいま
すけれども、行きたい方向が見えないと、問題って
解決していかないんです。
どうなりたい、どうしたい、特に、自分が何を行動し
ていったらいいのか、どういう未来にたどり着きたい
のか、そういうものを、明確にしてあげる。
13:32
そうすると、また、問題が湧き上がってくるんです
よ。「でも、私ね、お金もないし、才能もないし、時間
もないし」みたいな。いっぱいいっぱい問題が、さら
に湧き上がってきます。
そしたら、「何が問題なの?」って、もっかい訊いて
あげるんです。で、もう一回また問題に戻ってくる。
で、問題を聴いてあげて、こうこう、これが問題だ。
そしたらまた、「どうしたいの?」って訊くんです。
これ、堂々巡りのような気がするかもしれませんけ
れども、これを繰り返していくと不思議に、違う発想
とか違う答えが出てきたりするんです。
14:00
立ち止まらないことです。さっきのモーニングページ
とおんなじで、書くことが思いつかないって、立ち止
まらないんです。
書くことが思いつかなかったら、「思いつかない」って
書くんです。頭ん中が真っ白って思ったら、「真っ
白」って書くんです。
そうやって、止まらないでいると、人は必ず進めるよ
うにできています。
14:17
たとえば、何十キロの道のりを歩くときでも、何十キ
ロって思っただけでため息が出ます。そんな体力な
いなって思います。
でも、今1歩はぜったい歩けるじゃないですか。
今1歩が歩けたら、その1歩を踏み出すんですよ。
そしたら2歩目も踏み出せるんですよ。
仮に100歩目で疲れてきたら、さっき歩いた1歩の10
分の1だけ進むんです。そしたら、つま先1つ分だけ
は前に進むじゃないですか。
それさえも疲れたら、最終的には1ミリだけ足踏みを
する。そうやって、動き続ける。もしも、歩けなくなっ
たら今度は、手を動かすとかね。ふふ。
14:50
実際にやるときには、疲れたら休んでいいんですけ
れども、自分の人生を進めたいと思ったら、休むとき
でさえ、休むと選択して、「私は休むぞ」って、ちゃん
と自分の心を動かすっていうことです。
ただなーんとなく放り出しちゃうと、それこそ機械の
回転が止まるみたいに、自分の心の中の歩みも止
まっちゃうので、
15:11
前に進めたいときは、ほんとにどんーなにちっちゃく
てもいいから、進むということを、自分に課すという
ことです。
そして、休むときも、なんとなく放り投げちゃって休む
ではなくて、「よし! 今日はここから1日、確実に休
む」みたいなかたちで、休むことを選択するという行
動を、自分に、はっきり伝えてあげるっていうことです。
15:32
この質問をぜひやってみてください。
ほんとにね、繰り返して繰り返して、繰り返していくっ
ていうことが、すっごい、大切です。
15:39
すべての物事の根底には、意味があります。
さっき、その「面倒」っていう言葉で、隠されている
深ーいところの言葉が上がってきたら、ぜひ、その
言葉を、大事にしてみてください。
それには意味があるんです。
たとえ自分にとって、しょうもなく思えても。
その言葉を見て、自分が情けなく思えても。
なーんだ、こんなことを思ってたのかって、がっかり
しても。
でも、それは無意味じゃないんです。そーんなふうに
思うっていうことの、背景には必ず何かあります。
16:09
特にね、自分を認められないような気持ち。
私なんてこんなんだとか、こんなに価値がないとか、
こんなことやってる私には意味がないとか、そういう
ふうに、自分を否定するような気持ちが上がったとき
には、それもまた本当の言葉じゃないんですよ。
16:25
たとえば私には価値がないってもし思うんだとした
ら、その裏にちゃんと、ほんっとの言葉が隠されてい
ます。それは、その言葉をひっくり返してみると、実
は、分かるんですよ。
私には価値がないっていうときには、私は価値のあ
る人間になりたいという思いを持ってるっていうこと
なんです。それはすばらしいことじゃないですか?
「私は、価値のある人間になりたい」って思っている
っていう、その気持ちに気がついたら、「私にとって
価値ってなんだろう?」って探してみるんです。
16:54
これも細分化です。
物事は、1つおっきなテーマが決まったら、細分化し
ていくことが大切です。細分化することによって、よ
りさらに深いところに、よりさらにその細かい先に進
んでいくことができるからです。
私にとって価値ってなんなんだろう。
何かを見てうれしいなとか、すばらしいなって思うも
の。すてきだなって思うもの。憧れるもの。
そういうところに価値ってけっこう、入ってますよね。
17:19
そのときに、何度もこれ言うんですけれども、「自分
はできないってダメ出しをしないことです。
それ、関係ないんですよ。自分の価値を探していくと
きにダメ出しは必要ないんです。
自分を否定する必要もないです。
自分はできないんだ、だから、考えても無駄だって
思うのも、それこそ無意味なんですよ。
それは、そういうことを考えるときには、必要のない
考えなんです。
17:40
ジャッジを1回、置く。否定を1回、置く。
いきなり自分を全肯定できなくっても、とりあえず、
置く。休眠させる。フックに引っかけておく。
「終わったらまた、自分否定取り戻していいから、と
りあえず、この質問をしてる間だけは、フックに引っ
かけといて。あれはあっち」っていうかたちで、ちょっ
と今の自分から少し離しておく。
17:59
そうして、純粋に考えてみるんです。
そうするとたとえば、「あ。あの憧れたあれは、私が
子どものころに体験した、このことがあったから憧れ
たんだ」
たとえばそれがスポーツであっても、芸術であっても
なんでも、つまり、そういうことに憧れる素地が、自
分の中にあるっていうことなんですよ。
18:17
でもいきなりね、ある年齢になってからスポーツの一
流選手にはなれないとか、すごい芸術家にはなれ
ないっていう思いも、もたげてはくるんです。
もたげてくるこの気持ちも、否定しなくていいんです
が、もたげてくるぐらい、憧れがあったっていうことを
思い出してください。
必ず、否定的な気持ちの裏には、肯定的な気持ち
が隠れています。隠れていて見えないだけであっ
て、今までは、表の気持ちにフォーカスをしていたか
ら、見えなかっただけなんです。
18:42
でも今日を限りにですね、否定的な気持ちが上がっ
てきたら、かならずその裏には、肯定したい気持
ちがあるから、この否定の気持ちが上がってくるんだと。
どっちがほんとの気持ちかったら、より深くにある
肯定的な気持ちが、自分の本当の気持ちなんだっ
ていうことを、思い出してほしいんです。
18:58
そして、それに対して、「私、今から、一流の芸術家
になりたいの?」「一流のプロ選手になりたいの?」
なんでもいいです、中身は。
一流じゃなくても、たとえば、一流の美術家に、もし
憧れを感じるのであれば、毎日の生活の中に、ただ
絵を描いてみる、っていうことを取り入れてみるんですよ。
19:16
別に、誰に見せなくてもいいです。
見せたくなったらもちろん見せていいんですけどね。
誰に見せなくても、1日たとえば1枚、クレヨンで絵を
描いてみる。それだけでも十分なんですよ。
なぜかと言うと、本当は絵が好きだったとか、そうい
う気持ちを、描くという行為で満たしてあげられるか
らです。
19:34
そんときでも、こんな絵なんて才能がないとか言わ
ないこと。だって、今やってることは、一流になるた
めにやるんじゃなくて、絵が描きたいと思っていた、
絵が好きだと思っていた、あの頃の自分を満たして
あげるためにやるんですから。自分のためになるんですよ。
これで、売ってお金にするって考えちゃったら、ま
た、話、別になっちゃうけど、満たしてあげるためだ
ったら、うまい必要ないじゃないですか。
だって描きたかったんですもん。
20:00
だけど、どんなことも上達はするんですよ。
毎日ちゃんと続けていて、全く、最初となんーにも変
わらないっていう人はいないんです。
なんーにも全く変わらないっていう人はむしろ天才で
すから、そっちをウリにしたほうがいいです。
「私は全く変わらない強固な精神を持っています」ぐ
らいに、ウリにできますから。
20:17
私、ときどき、自分のたとえを出すんですけれど、私
ね、ボイストレーニング始めてから、たぶん5年以上
たってると思うんです。私、声を出すの大好きなんで
す。自分の声が大好きなんです。
でもね、歌、めっちゃへたっぴなんですよ。
音程は合わないしね、リズム感はないし。
リズム感ないっていうのはほんと、ある先生にもう、
言われました。「かめおかさんリズム感、ない!」
そのぐらい、全然できなかったんです。
20:39
別にできなくても人生なんてことないし、もともと歌う
ことは、そんなに好きなわけじゃなかったんだけど、
地域の子どもミュージカルの脚本を担当してたころ
に、子どもたちの歌声が、とってもすてきだったんで
すよ。ほんっとにのびのびと楽しそうに、いいー表情
で歌うんです。
それ見たときに。作詞は私がしてるんですよ。でも
ね、作詞してるけど、私は、歌下手だしなあとか思っ
て、歌ってなかったんだけど、気がついたら、子ども
たちの歌声聴きながら、口ずさんでたんです。
21:06
ああ。私、自分の詞だったら好きなんだな。
なんちゅう自己中なんですね(笑)。
そこに気がついて、で、そんなにうまくならなくても
いいけど、ちょっと自分の書いた歌ぐらい、歌えるよ
うになりたいな、うまくなくてもいいけども、自分の作
詞した歌ぐらい、ちょっと歌ってみたいなって、思う
ようになったのが、ボイストレーニングやりたいって
思ったきっかけで、
21:27
5、6年前に、たまたま4駅先の、駅のところにある
ボイストレーニングのスタジオを見つけたんですよ。
4駅だと通えるんですよ。
「あ、これは行ける」と思って、それから実際、ほと
んど休まずに、通い続けています。
そして、5年以上かかって、よおーーやくちょびっと
だけ前進しました。歌はともかく、もうほんとに、ほ
んとに気持ちよく声が出せるようになりました。
21:48
要するに、どんなに歩みが遅くても、ストップかけな
いとちゃんとここまで来れるよっていう、実例がここ
にありますので、ぜひ、途中で自分で歩みを止めないで、
どんーなちっちゃな歩みにもマルをつけて、自分を変
えていきたい、もっと自分と向き合って、自分と仲良
くやりたいって思うのでしたら、そこんところをトライ
してみたらどうかなっていうふうに、思います。
22:08
あとね、やる気がなかなか出ないときっていうのは、
いくつか理由があります。
さっき言ったブレーキを何かかけてる、っていうとき
が多いんですけれども、そのほかに、それを体験し
たときに何か嫌な思いをして、それを思い出すと、
嫌な思いが再現されてしまう。
これはね、やる気になれない、すごくおっきいポイン
トになります。ですからこれは、その嫌な気持ちを外
してやる必要があるんです。
22:31
たとえば、これは実例ですけれども、子どものころに
水に溺れたことがあって、それ以来、水が怖いって
いう人は、最初はほんのちょっとの水から始める。
これもやっぱりスモールステップなんですね。
ちっちゃなところ、たとえば洗面所のコップのお水か
ら慣れていくとか、少しずつすこーしずつ変化して、
たくさんの大きな水に慣れていく。
22:49
それとおんなじようにして、気持ちの切り替えって、
いきなりはガラッと変わらないので、ちょっと抵抗の
ないところから、慣らしていく。
たとえば犬が怖いっていう人は、うんとちっちゃい、
しかも子犬から始めるとかね。そんなような感じですね。
気持ちを切り替えていくことによって、自動反応をな
くすと、やる気に切り替えやすくなります。
23:08
あと、ゴールを明確にするっということは、けっこう
あるかもしれません。
どこに行くのかよくわかんなかったら、何となくーで
すから、歩みが加速しにくいですよね。
「あーそこに行きたあーい!」と思うと、走ることもで
きるけど、「ええーっと、どーこーかー…」と思ってる
と、ただうろうろして、終わることになりますので、ぜ
ひ仮の目標でいいから作ってみてください。
23:27
目標は、遠い目標と近くの目標と両方あるといいと
思います。近くの目標に達成するために、自分にご
褒美をあげていくと、これも進みやすくなる方法かな
っていうふうに、思います。
それから、何のためにやるのかっていう、目的もは
っきりさせておくと、やる気が出やすいかなっていう
ふうに思います。
23:44
最後に1つ、おすすめがあります。
ちょうど今ですね、「じぶんステップUP!」の第2期
の募集を開始したばっかりでですね、このかたは
ね、「じぶんステップUP!」に、すごく向いてるんじ
ゃないかなって思うんです。
なぜかというとこんな長文のメールが書ける。
「じぶんステップUP!」って、自分のスレッドを作っ
て、そこに日々の思いだったりとか、行動だったりと
か、別に毎日じゃなくていいんですけど、
まあできれば毎日、短くてもいいからつづっていくっ
てのが基本ベースにあるので、
それを一人でやってもいいですし、
♪BGM(24:10~24:25)
モーニングページでやってもいいですけれども、こう
いうグループで、仲間がいるところで一緒にやると、
加速するんじゃないかなあーと。
ちょうど募集中なので、最後におすすめをしてみました。
以上です。