かめおかゆみこ です。
まずは、すわったまま、1回、読み合わせ。キャラクター
の雰囲気や、お芝居の流れを読み取ります。
えんのまどかさん(通称・まどさん)は、これまで、朗読
の舞台は、100回くらい踏んできましたが、お芝居は初
挑戦です。
でも、これまでのワークショップでの表現を通して、充分
に、ちからのあるひとだということはわかっています。
この脚本のテーマは、「家族」。
おもに、まどさんから聴き取りをして、まどさんのかかえ
てきた家族の課題、そして、のみならず、現代の家族の
かかえる課題を、作品のなかにもりこみました。
2回ほど通して読んでから、台本をもって、動きながら
やってみることにしました。立ち位置などはあまり決めず、
自由にやってみます。
何度か繰り返すうちに、雰囲気が少しずつつかめてきま
ひょんなことから芝居に挑戦することになり半年、いよ
いよ稽古が始まりました!!!
芝居は初挑戦、どんな風に作り上げていくのか興味津々、
ワクワクドキドキしながらの 初日の稽古です。
かめさんが手がける脚本は、「家族」をテーマに、家族そ
れぞれの心の中にある 誰にも言えない気持ちのもやも
やにスポットをあてています。
私は、児童虐待を受けて生き延びたサバイバーの「静か
な慟哭」を13年朗読してきて、
誰にも助けを求められず、また求めたくても声に出すこと
が許されなかった、言葉に出来なかった人たちの代弁者
として表現してきました。
でも、自分自身はどうだったんだろうか? 一番大事なとこ
ろを言葉に出して、家族にぶつけてきただろうか?
いやいや、言いたいことはお腹の中にしまい、心の中の嵐
を見ないようにして 「取り繕って」ニコニコした顔で家の外
に出ている・・・
そんな私にかめさんは真正面からこの脚本をぶつけてきま
した。
そして、あすかちゃんという娘世代が、なんと「孫娘」として
中学生役で共演してくれます。
母娘で言えないことでも、一世代おいてなら、もしかしたら
素直にお互いの気もちを伝えることが出来るかもしれない。
かめわざマジックにこうご期待!!
家族問題に悩んでいる人に、口に出せないもやもやに疲れ
てしまっている人に、 ぜひ観てもらいたいお芝居になりそう
です。
素人がどうやってお芝居に挑戦していくのかの記録としても、
気持ちの変化をつづりたいと思います。 ぜひ皆さんも一緒
に「家族」に向き合いながら、応援お願いいたします。
宮瀬あすかの感想
半分ほどですが脚本をかめさんからいただき、読み合わ
せをしていざ粗立ちをしてみることに。
今回私が演じる「はるか」は、明るく元気だけれども「誰に
も言えない」「本当は言いたかった」ことを抱える中学生の
女の子。
本音を言わない、言えないのは、我慢強さでもなんでもなく
ただ「自分のうちを安心して晒せ出せる場がない」だけなん
だよなぁ。
そんなはるかが思わず泣いてしまう場面があるのですが、
はるかの気持ちを追うとその場面で自然に涙が出てきます。
その次のシーンまでに気持ちの整理をつけるのに必死です。
脚本はまどさんとのセッションで、かめさんが書き起こしてい
ますが、当て書きだからかはるかという役は自然に私の中
に馴染んでいく。
中学生らしい弱さと強さ、両方を併せ持つ、魅力たっぷりの
はるかをもっと知って、まどさんの相棒として頑張っていきた
いです!
そしてこのお芝居の主役、まどさんはご自分を「私は演劇初
心者なので……」とことあるごとに謙遜されますが、
回を重ねる度に読み方が深くなり、台詞に命が込められて
いくのが分かります。
最初は台詞を追うのに必死でしたが、何回か通すと自然に
なり、優しさと力強さを持つ素敵な女優さんです。
これからさらに磨かれていくだろうまどさんの演技力に、私
も負けていられません!
……ちなみに歌唱力では、まどさんの美しい歌声を前にし
て既に白旗を上げました。
私の中のジャイアンが、リサイタルを開かないように頑張り
ます。今ので私の歌唱力を察してください。伸び代しかあり
ません。伸びるとこまで伸ばしていきます!
家族がテーマの2人芝居
01 意気込みを発表します!