47★「かめおかゆみこ」ができるまで | かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

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あなたが輝く≪表現≫をサポートします!・心身の解放(ゆるめること)・感情の解放
と切り換え・表情トレーニング・身体表現・声の表現・話しかた・聴きかた等々、28年
にわたるワークショップ体験をもとに、あなたオリジナルのセッションを提供します!

かめおかゆみこ です。

 

 2003年11月1日に創刊した、日刊メルマガ「今日のフォーカス

チェンジ」が、この7月10日に、完全連続発行5000号を達成し

ました。ウインク メルマガ連続記録は、女性では日本一です。照れ

その記念として、自分の人生ドラマをまとめています。

 

1~30★幼少時から26歳まで

31★記憶のふた           32★足が軽い!

33★全肯定の愛           34★どんなふうにも生きていい

35★「きらわれていた」       36★8年ぶりの実家

37★朗読劇とソフトと        38★異形の面

39★いもねえちゃん         40★児童文学への夢

41★新入り猫の迎えかた      42★ワイルド猫

43★たずねてきてくれた…     44★神田川

45★社長とけんかして辞める   46★社長とけんかして辞める2

 

 

47★「描写」に苦戦!

 

児童文学といって、強烈に思い出すのは、小学4年生のときに読ん

だ、松谷みよ子の『ふたりのイーダ』です。

 

広島の原爆を背景に描かれた作品ですが、当時の私には、無人の

館で、「イナイ…イナイ…ドコニモイナイ…」と、あるじをさがして歩き

まわっている、椅子の描写が強くこころに残りました。

 

もともと、ファンタジーは大好きでした。けれどもこの作品は、単なる

空想物語ではなく、現実に根ざしたファンタジーだったのです。これ

は、のちのちの私の作品に強い影響をあたえたと思います。

 

その後、6年生のとき、安藤美紀夫の『白いりす』を読んで感動し、

たまたま、地元に近い北見に在住していたことが親近感になってか、

はじめてのファンレターを出しています。

 

あとでわかったのですが、『白いりす』は、安藤さんのデビュー作だ

ったのですね。「どうしたら作家になれますか?」という私の質問に、

「たくさん本を読んでください」と、はがきでお返事をくれました。照れ

 

両親は、私のために、50巻の世界名作文学全集を買ってくれまし

た。いま思うと、ダイジェスト版ではあったのですが、これをくりか

えしむさぼるように読んだものです。

 

中学校で演劇と出会って、文学への情熱はややさめたものの、本

好きには変わりなく、中高生のころは、ほぼ毎日詩を書いていたし、

また、文学雑誌への投稿なども、継続しておこなっていたのでした。

 

 

東京に出てきて、週1回、3か月(だったと記憶しています)の、児童

文学創作講座に通いました。

 

講師のレクチャーに加えて、参加者の創作にコメントがもらえるスタ

イルで、私は、毎週、1作書くことを自分に課して臨みました。

 

苦労したのは、「描写」でした。脚本では、「描写」は、ぎりぎりまで

そぎ落とすことがもとめられます。ト書きを詳しく書けば書くほど、

現場での融通がきかなくなってしまうからです。笑い泣き

 

具体的には、脚本では、「女、上手(かみて)から登場する」ですむ

ものが、文学では、その女の年格好から服装、雰囲気、果てはし

ぐさまで、ことこまかに表現する必要があるのです。

 

人物にかぎらず、まわりの情景描写などもそうです。脚本では、

「舞台中央に、一本の木」とかですむものが、場合によっては、そ

の木の歴史まで、延々と書く必要があるのです。

 

 

ちなみに、これよりあとの時期ですが、シナリオスクールにも通

ったことがあります。シナリオとは、映像の脚本のこと。これがまた、

演劇の脚本とはちがうのです。

 

あ、さらにいえば、戯曲と脚本と台本も、ビミョーに意味がちがい

ます。戯曲とは、文学的なジャンルわけで使われることばです。

 

そして、脚本とは、舞台・映像すべてふくめた、上演・上映のため

のテキスト、台本とは、それを現場でつかうときの呼称です。

はい、日常には役に立たない、マニアックなミニ知識でした。爆  笑

 

で、演劇の脚本は、基本的に、客席から見た、観客もしくは演出

家の目から見た視線で書かれるのにたいして、シナリオのそれ

は、カメラがとらえた視線で描かれるのです。びっくり

 

つまり、演劇の場合は、舞台全体がつねに視野に入ってきますが、

映像の場合は、カメラの見たもの、ときには紫煙のたなびくようす

だったり、指先の傷だったり。基本、部分が描かれるのですね。

 

私は、演劇の視点がどうしても抜けず、とうとう、シナリオ書きは

断念するにいたりましたが、児童文学の「描写」のほうは、量稽古

をするうちに、少しずつできるようになっていきました。照れ

 

 

講座が終わると、いつも、飲みに行く仲間もできました。私は、講座

そのものは2期通ったのですが、1期目が終わったところで、その、

飲み仲間たちを中心に、「同人誌をつくろう」という話になりました。

 

せっかくの勉強を、そこで中断させてしまうのはもったいないし、講

座をとおして、合評しあう仲間の存在の大切さはわかっていたので、

話はすんなりまとまりました。

 

ちなみに、同人誌の名前は「すずめのおやど」。なんとも、民話ち

っくな名前と思われそうですが、実は、飲みに行っていた居酒屋の

名前でもありましたとさ。爆  笑

 

私はあまり代表はやりたくなかったのですが、年功序列みたいな

感じで(笑)、結局、まとめ人みたいな立場になり、とりあえず、月

1回、集まりをもつことが決まりました。

 

 

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