かめおかゆみこ です。
2003年11月1日に創刊した、日刊メルマガ「今日のフォーカス
チェンジ」が、この7月10日に、完全連続発行5000号を達成し
ました。 メルマガ連続記録は、女性では日本一です。
その記念として、自分の人生ドラマをまとめています。
1~30★幼少時から26歳まで
31★記憶のふた
32★足が軽い!
33★全肯定の愛
34★どんなふうにも生きていい
35★「きらわれていた」
「北海道上陸」の前に、もうひとつ書き落としていたこと。
演劇の方向性が見えなくなったこと、未来の夢を見失ったこと、
婚約破棄…それらが私のこころを打ち砕いたのですが、もうひ
とつ、あるできごとが、強い衝撃を私にあたえていました。
大学生のころだと思います。私は、あるひとからお誘いの手紙
をいただいて、会っていました。高校時代、同じ学年だったひと
でした。(クラスはちがったと思います)
そんなに親しかったひとではなかったのですが、東京で、あまり
知り合いもできないなかで、こころが動いたのかもしれません。
そして、どんないきさつかも忘れたのですが、そのとき、そのひ
とにこう言われたのです。
「かめおかさん、みんなにきらわれていたよね」
ショックでした。
たしかに、ある面で、おぼえはありました。演劇熱中少女だっ
た私は、演劇以外のことにはまったく興味がありませんでした。
そのため、クラスの行事なども、あまり積極的ではなく、文化
祭行事でさえも、おざなりな参加になっていたのです。
それでも、「みんなにきらわれている」ほどに、うまくいってい
ないとは思っていませんでした。
でも、自己肯定感が落ちていた当時の私に、それは強烈な
衝撃でした。その瞬間に、過去の景色がまったく変わって見
えてしまったのです。
あの笑顔は、うそだったんだろうか。表面だけ合わせて、本
当は私に背を向けていたのだろうか。言ってくれたことばは、
いつわりだったんだろうか。そんな想いがうずまきました。
そして、私は、こわくなってしまったのです。
出会うひと、出会うひとが、かけてくれることばは、本当に
本心から発せられているものなのだろうか。本当は陰で、舌
を出しているのではないだろうか…と。
もともと、小学生のころ、まわりとうまくコミュニケーションが
とれなかったという意識が、根底にありました。その意識が、
急激によみがえってきたのです。
いまにして思えば、すべて、フォーカスのわなであったこと
がわかります。
「きらわれていた」にフォーカスすることにより、過去がすべ
て「きらわれていた」という意識からのフォーカスに変わって
しまったのです。事実はけっしてそうではないのに。
でも、何もかもがうまくいっていない(と感じていた)状況が、
それが、事実であったかのように思わせてしまったのです。
竹内さんの教室のなかでさえ、私は、その怖れに翻弄され
て、かけてくれる手をはらいのけたことがあります。
このやさしさはうそかもしれない。私がもっとひどい姿をさ
らしたら、離れていってしまうかもしれない。そう思ってしま
うと、素直に受け取ることができなくなったのです。
いまはもう、そのわなからは、抜け出ています。たしかに、
うまくいっていなかった面はあるけれども、うまくいってい
たことも、たくさんあったことを思い出せたからです。
そのひとが、どんな意図で、そのことばを言ったのかは、
わかりません。
もしかしたら、そのひとから私は、好きなように生きている
ように見えたのかもしれません。そしてそれをうらやましく
思ったのかもしれません。
だから、私を否定するようなことばを、言いたくなったのか
もしれません。けれども、仮にそうであっても、それもまた、
そのひとのフォーカスにすぎないのです。
受け取る必要のなかったことを、受け取ってしまった私は、
その後、10年以上にわたって、この「ひとが怖い」という
感覚に、ふりまわされることになりました。
うまくいかないことがおきるたびに、この感覚がフラッシュ
バックしたのです。そのたびに私は、宇宙でたったひとり
…ともいうべき、孤独感を味わいました。
本当は、「ひとが信じられない」のではなく、私が「ひとを
信じていなかったのだ」ということに気がつくためには、
長い時間を要しました。
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