脳は頭がいいけど、おばかさん | かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

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かめおかゆみこ です。

今朝発行したメルマガ「今日のフォーカスチェンジ」
第3738号「カンタンに、だまされちゃうのです。」 で、
先日やったワークのことを書きました。

2人組になってもらい、一人のひとに、もう一人の
ひとを、よいしょっと、持ち上げてもらいます。

最初は、何も考えず、重さを確認するつもりで。

次に、持ち上げられるがわのひとに、「自分がアリンコ
だと思ってみて」と伝えてから、やってみると、
あら、びっくり。ひょいと持ち上がってしまいます。

逆に、「富士山だと思って」
と言うと、ずっしり重くなっちゃいます。


たまたま、「『聴く』を磨く」講座の上級クラス・
かめわざ流ファシリテーター講座でやったのですが。
(必須ワークではありません)

これ、持ち上げる相手に内緒にしてやっても、
ちゃんと同じ結果が出ます。

自分はアリンコ(ちっぽけな存在)だと思うと、
軽く持ち上げられてしまい、

自分は富士山(どっしりした存在)だと思うと、
軽々しくは持ち上げられなくなる。もしくは、
しっかりと大地に根の生えた感覚になる。

これって、本当に象徴的なことだと思うのです。

つまり、もともと軽い自分がいるのでもなく、
もともと重い自分がいるのでもなく、そのときの
自分の概念が、自分を規定してしまうということ。

そして、それが、ダイレクトに
からだ(現実)に反映されてしまうということ。


ただ、このときポイントは、「ことば」ではなく、
「イメージ」なのだと、私は思っています。

で、「イメージ」は、「からだ感覚」なのです。

ことばは否定することができますが、からだで感じた
ことを、脳は否定することができません。

この「からだ」というのが、単なる肉体ではなく、
「イメージ」をともなった「からだ」全体なのです。

「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる」
ということばがありますが、あれは、正しいのですね。

「笑う」という身体行動は、脳に心地よい刺激を
もたらします。すると、根拠がなくても、脳は、
「どうもいいことがあったらしい」と錯覚します。(笑)

すると、自動的に幸せな気分になってしまうのですね。

これが、脳は頭がいいけど、おばかさんというゆえんです。


そして、これが脳の特質なのだとわかれば、あとは、
どんどん活用してやればいいだけだと思うのです。

こうありたいというイメージを、脳に、どんどん
送り込んであげればいいのです。

アスリートのひとたちのイメージ・トレーニングと
いうのも、そういうことだろうなと思います。

そして、大切なことは、脳がそれを本当だと思える
ような、からだの使いかたをしてあげることです。

たとえば、「私はできる、できる」と繰り返していて
も、ふだんから下を向いてしょぼしょぼ歩いている
のでは、脳に信用してもらえないってことです。(笑)


そんなことを考えていると、やっぱり、演劇的な
ワークは、こういうときに活用できるなあと思います。

過去にも、夢が実現したときを即興で演じたひとが、
現実でも、それを実現させちゃったという例が
あったのですが、それって偶然じゃないんですね。

むーん。このあたり、もっと具体的に掘り下げたく
なってきました。そのうちまた書きますね♪