さて、岩手石橋から盛街道をへて山越え、世田米街道へ入り遠野へとたどり着いたときにはすでに14時を回ってまして、眠気も射してきたので道の駅「遠野風の丘」でウトウトしてしまいましたら早16時!。
ありゃー、何処も見ないうちに出ちゃうのもなんなんで、美味しそうな処だけピンポイントで見に行きました。
というのも、遠野はもう何度も通過している街で、いつも国道をバイパスで抜けてしまうので、え~これが民話の里??っていうくらい、新しい町並みでな~んだ、もう昔の風情なんてこれっぽっちも無いじゃん!、と言う感覚しかなかったものですから。
ですが、それはあくまでもバイパスの両側だけで、一本、街区を入るとこんな景色↓が広がっていたのでした~。ああ、ちゃんと調べて行くべきだったと。今度は通るときは、しっかり調べておきますです。
2018/06/01撮影 遠野市 荒神神社

ど~です!、このなんとも言えないこの景色。これぞ「遠野物語」に出てくる景色ですよね!!。どこか一つ行くとしたら、もう、ここしか無いとピンポイントでピックアップしたんですが、一発大当たりでした!。荒神様(権現様)をお奉りしたお社とのことで、ものすご~く親しみがわいたのも理由の一つですがね。いゃ~、ホント素敵なお社ですわ~。
〃 カッパ淵

こちらは遠野と言えば、まず必ず一番で取り上げられるカッパ淵です。荒神社のあと、もう一カ所くらい日が暮れる前に行けそうだったので、焦って行ってみました。
ただ、常堅寺※火事になったお寺の火を消しにカッパが手助けした、というあのお寺さんです、さんの拝観時間が終了してましたので、カッパ淵までショートカットできる通路が使えずにお寺の外をぐるっと回って歩きました。お寺の拝観時間外はこの迂回ルートでカッパ淵へ行くのだそうですが、反対側からも川沿いに歩けばたどり着けるようです※お寺様側から行くときは、お寺様の墓地を通りますので、お墓に眠ってらっしゃる方々に、できる限り丁寧に「ご挨拶」しつつ通らせて頂いた方が良いと思います。
この淵、識子さんによるとなんとな~く、何ともちょっと不思議な空間だ、と書かれていましたので、未だ明るいには明るかったんですが、写真のように日も暮れてきましたし、小生、ちょっとビビりまして、写真一枚撮影して退散しましたです。
そのあとは、朝から走り詰めでして、どうにも疲れましたので遠野で、本当に唯一!!の温泉の踊鹿温泉※ラドン温泉です。を見つけまして、ひとっ風呂浴びてもうグダーっとなりまして・・・。
この温泉、ラドン温泉ですが鉄分豊富でお湯はまっ茶で、なかなかの浸かり心地です。ですが、体裁は完全に地元の昔ながらの公衆浴場=銭湯ですので、慣れない方にはちょっと敷居が高いかもです。
それで、折角遠野に来たんで名物でも食しておこうと思いまして、何時の頃からか遠野は「遠野ジンギスカン」が名物らしく、食そうと思ったのですが何せ緊縮予算旅ですので、専門店に入るには気が引けて「宝介遠野店」というラーメン屋に「ジンギスカン丼始めました!」の看板が出てまして、こちらに入りました。
実はここへ来る前に道の駅で小休止時に小腹が減ったのを幸いに、地元仕様のおにぎり※炊き込みご飯!、2個とバカ旨甘なんですが、超バカっ辛い「甘い南蛮みそ」※地元の主婦の方製、を買って、ヒーハー言いながら、つけ食いしておりまして、お腹自体は減ってなかったんですが、名物は食したいとの欲求から味噌ラーメンと餃子のセットにジンギスカン丼、完食しました。なかなかのもんでしたよ、この味。それに餃子もとっても旨し旨しです!!。
このお店、トッピングのニラとキムチにご飯まで、セットだと食べ放題とのことでガッツリ派にはベストチョイスかも知れません。ただ、後で調べましたら、このお店、結構なチェーン店だそうです。チェーン的には「ニラ南蛮ラーメン」が一押しとのことです。ただ、各店各様の押しがあるようで、この遠野店はその中でもレベルが高いとのことでした。
2018/06/02撮影 花巻紫波 早池峰神社楼門

1日の日は遠野でひとっ風呂浴びた後は、前述の通り、食事をしてそのまま釜石街道を走り、宮守ICから釜石道/東北道下りへと入って紫波SAで車中泊。翌朝、早朝に紫波ICから早池峰神社へ向けて走りました。
途中の県道25号はかなりの山道で識子さんが遠野側から走られて体験された通りの道でしたが、まあまあ、良いワインディングランで踏破できました。で、現地に到着したのですがナビはココ!と示してくれているのですが、それらしい建物が目に入りません。駐車場の脇に早池峰神社入り口、と小さな案内板が目にとまりまして、そこを入っていくとこの↑楼門がありました。
元は神仏習合のお寺様だったと言うことで、識子さんが仰っているようにお寺様の境内感です。この門の門内右手に授与所がありまして、御札やら御守りやらご祈祷の受付やらがなされるようですが、この時間はまだ無人で締まっていました。
で、門を潜りお社の由来を目にしまして、二度ビックリ。なんと、早池峰神社のご祭神はあの姫大神さまであられる、瀬織津姫さま、だったのです。これにはホント、ビックリしましたし、とても嬉しくなりましてお引き合わせ頂いたことに心底感謝致しました。
〃 阿形狛犬さま

拝殿下の階段脇を守って居られる一対の狛犬様のうちの阿形様です。よく見ると胸のあたりに子狛犬さまを抱えて居られるのがわかります。吽形さまの奥様でしょうかね。何となく、女性的なお叱りの表情にも見えます。怖そうです・・・。
〃 吽形狛犬さま

威厳のあるお姿で写っています。筋骨隆々でこちらは間違いなく、旦那さま狛犬でしょう。ただ、表情から何となく「母ちゃん、怖いのよ~」みたいな感じが受け取れます。
〃 下境内と拝殿、摂社末社

境内は大きな杉や山の木々が点在していますが、その樹間から朝日が降り注いで来て、清浄で清々しく明るい、とても気持ちの良い空間でした。まずは拝殿で祝詞を上げさせて頂きまして・・・。
〃 白龍社とご神水せせらぎ

こちらでも祝詞を上げさせて頂きまして、識子さんのご著書にありました、ご神水のせせらぎで、おまじないをさせて頂きました。ちなみに「白龍社」とありますが、こちらのせせらぎを守っていらっしゃる眷属さまは、大変力の強い大白蛇さまとのことです。
せせらぎの水は実に清く美しく、蕩々と流れていて流れの中に足置きの石が置かれていましたので、小生は濡れるのも厭わず、そこへ降りて流れの飛沫を浴びつつ、おまじないをさせて頂きました。
瀬を織る、とのお名前の通り瀬織津姫さまがお奉りなされておられるお社は諏訪の浮島社さまや箱根の深沢銭洗弁天社さまのように、清冽な水の流れが必ずございます。
あらゆる災いを綺麗に流し去って頂ける神様でございますし、何より識子さま曰く、山岳系神様であられますので、どんなお願いを致しても良いそうです。
おまじないの内容は識子さまのご著書「神様が教えてくれた金運の話」に詳しく記されて居られますので、お読み頂けますと有り難く存じます。
〃 お堂

このような日差しが差し込む空間を体感させて頂けまして、とても有り難く、心と体を充分に癒やして頂きました。有り難いことです。お社は鄙びてはいますが、とても親しみやすい、それでいてとても懐かしくて暖かく包み込んで頂けるような、心地よい空間でございますので、心が疲れているときなどは、お詣りなされると、とても気持ちが上向くのではと感じました!!。
本当は自宅の神棚にお社を準備して御札を頂戴してお奉り致したくも思うのですが、すでに鶴ヶ岡八幡宮さまから毎年、祓い、を頂いてお奉り致してありますし、諏訪の浮島社さまでも瀬織津姫さまには良くして頂いておりますので、考え中です。ただ、年一回は必ず岩手へ帰りますので、この時に御札を頂戴出来ればお奉りは可能なんですが。
〃 早池峰神社駐車場脇の森に咲く初夏の花

この時期、早池峰の里は初夏の花々が咲き出しておりまして、そのほとんどが白い花々です。瀬織津姫さまの清廉さを現しているようで、陽の光が当たると白さが際立ってきます。
〃

〃 花巻市大迫 県道43号線沿い

県道25号も県道43号供用区間になりますと良い道になりまして走りやすくなります。距離的には紫波から入った方が近いようですが、件の25号は前述の通り相当のワインディングですので、ドライブがてらお詣りなさるのならば、紫波でも無く、遠野からでも無く、大迫から入られるのが宜しいかと思います。
ちなみに早池峰神社はこの花巻のお社と遠野、そして川井村に二社あるそうです。どちらのお社も4本ある登山道入口におわしますようで、識子さんによりますと遠野のお社でも神様は来て頂けるそうですから、遠野のお社にもお伺いしてみたい気もします。ちなみにおまじないは、ここ、花巻のお社です。