2014/04/15 山梨北杜市、樹齢2000年の神代桜と桃源郷景色。 | 湘南陽光電しゃ館 神仏と自然館+精進落としと飯

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ヤフーブログから引っ越してきました!。
鉄道館とは別に、神さま仏さまの居られる景色、
花/木、そしてその場所の空気感をお伝えいたしたく、
撮影した写真を掲載しています。
そして、お詣りの後は精進落としを。
「気」がピュアのままだと、疲れちゃいますからね!。

関東の桜が散り始め、葉桜となりつつある先週。
ちょうど見頃は過ぎるかなと思われた、山梨県北杜市へ神代桜へ会いに行ってきました。
実は神代桜へは今回が初めてでは無く、一昨年、一昨昨年と2回訪れています。
ただ、いずれも神代桜だけ盛りを過ぎた時期だったため、
2000年の時を生き抜いてきた満開の花を付けた力強い姿には出会えませんでした。
さらに、樹勢の衰えが顕著になりつつあった頃に、ちょうど当たってしまったために、
回りの若桜、といっても樹齢100年は経っている大木ですが、
それらに比べると明らかに「老桜だな・・」と思わざるを得ない衰えた姿にしか見えませんでした。
湘南の桜が終わって次は長野、と目論んでいた小生にとって、
この時期、お休みとうまくリンクして手近に出かけられる桜里が無く、
有名どころの名桜は散り始めている、桜終わり時期の山梨しか思い当たりませんでした。
なので、この北杜市の神代桜も「満開の時期は過ぎた・・」の情報を見て、
それも覚悟の上で出かけてみたのですが・・。
なんとなんと、情報という物は見た人それぞれの印象で流されるようです。
今まであった神代桜の中で、最高の状態に出会うことができました!。
なにより、北杜市の桜は今がこの時が盛りであり、
復活著しい「新田の大イトサクラ」の姿も眺めることができて幸せこの上ない桜旅となりました。
そして、来年に向けて期待できる絶景ポイントを帰路に見つけることができ、
また、来年山梨の里桜詣でが楽しみとなっています。
では、4/15の山梨北杜市の名桜のカットをご紹介しましょうか。
※キャプションはあえて最低限にします。数字は撮影時刻です。

山梨県北杜市実相寺、06:31。
イメージ 1
両側の桜群が谷のように凹んだところにある黒い幹が神代桜です。背景は南アルプスの甲斐駒&鳳凰三山。

山梨県北杜市実相寺、06:40。
イメージ 2
甲斐駒と実相寺前駐車場の桜。

山梨県北杜市実相寺、06:42。
イメージ 3
境内の身延山の枝垂れ子桜と花畑。お堂前には花畑がしつらえられており、この時は水仙が満開でした。

山梨県北杜市実相寺神代桜、06:48。
イメージ 4
正面?から見た神代桜です。太い部分が本来の幹です。2000年の風雪に耐えてきた樹幹です。

山梨県北杜市実相寺神代桜、06:58
イメージ 5
幹のアップ。まるで生木とは思えないような樹幹。前衛作家の造るオブジェのようです。
小生にはこの桜が見てきた「人」の喜怒哀楽の姿が刻まれているように見えました。

山梨県北杜市実相寺神代桜、07:14。
イメージ 6
いつもずっと同じアングルの写真を撮っていてはつまらないので、境外から眺めてみました。
両のかいなで花玉を持ち上げているような力強い神代桜の姿を初めて見ました(微笑)。

山梨県北杜市実相寺神代桜、07:28。
イメージ 7
境内側、お堂前から両腕の左側にあたる支幹を撮影。これを見ても、復活したんだな、と感じました・・。

山梨県北杜市実相寺神代桜、07:41。
イメージ 8
鳳凰三山をバックに。かいなは変われども、これだけ花付きが良いと何とも力強く感じます・・。

山梨県北杜市実相寺日蓮上人像、07:46。
イメージ 9
実相寺は日蓮宗のお寺です。
小生は門徒ではありませんが、なにかしらご縁を感じて境内にあった御像と眼前に広がる満開の桜を。

山梨県北杜市実相寺身延の大枝垂れ子桜、07:59。
イメージ 10
本家に勝るとも劣らない花付きと鮮やかさです!。

山梨県北杜市実相寺神代桜、08:01。
イメージ 11
お寺を辞するとき、もう一度神代桜と境内の桜群と南アルプスのツーショットを記念に。
又来年、お伺いしますね!!。

山梨県北杜市、眞原の桜並木、08:42。
イメージ 12
実相寺から山の方へ上って1キロほど行くと、畑の真ん中にこの桜並木が現れます。
近年、写真の撮影ポイントとして注目されて観光地化されてきて、昔の風情は少し無くなりましたが、
それでも、南アルプスと青空をバックにピンクの花列が延々と続く光景は美しいの一言に尽きます。
このあたりは開拓地のようで、五番に仕切られた道そこここに見事な桜並木が見られます。

山梨県北杜市、眞原の桜並木、08:46。
イメージ 13
畑の柵が目立たないように広角系のレンズで撮影しました。

山梨県北杜市、眞原の桜並木、09:02。
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桜並木の道筋。車の通りの少ない朝方の散歩はさぞ気持ちが良いことでしょう・・。

山梨県北杜市、本村関の桜、11:34。
イメージ 15
前原の並木を眺めた後、白州へと抜けようと車を走らせていると「尾白の湯」と言う看板が目に入りました。
昨晩、勤務先からの直行で来梨したのでひとっ風呂浴びたくなり、立ち寄ってみましたら、
ここが何とも素晴らしい温浴施設でして。
関西の名湯、秀吉の愛した有馬温泉に匹敵する有効成分を含んだ唯一無二の「赤湯」だそうです。
1時間たっぷりとお湯に浸かって、さっぱりとしたところで持参してきたあんちょこの桜本を開くと、
近くに「本村関の桜」という一本大樹の江戸彼岸桜があるようです。で行ってみると・・。
信州へ通じていた今は里道と化した古道脇の辻にこの桜はありました。

山梨県北杜市、本村関の桜、12:01。
イメージ 16
その昔、関所が設けられていたところにあるのでこの名がついたと、説明板にありました。
推定樹齢400年以上の甲斐でも有数の古木ですが、全く衰えを感じさせられない樹勢です。
根元にある祠がこの木をきっと守っているのでしょうね!
しかし、このあたりの景色は日本の古き良き山里の姿を止めていて、実に心が癒やされますです。

山梨県北杜市、白州中学校の桜並木、12:19。
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関の桜に別れを告げて時刻柄、小腹も空いてきたので甲州街道白州道の駅を目指して走っていると、
交差点の向こうにこの光景が・・。思わず、車を停車させて見とれてしまいました。
中学校の校庭沿いに植えられた桜と背景の八ヶ岳連峰がドーンと迫ってきます。これは撮影でしょ。。

山梨県北杜市、白州道の駅横、白須八幡神社の桜、13:19。
イメージ 18
道の駅に到着。と、奥のこんもりとしたお社の森と目される処に桜が・・。
いや、これはかなりの大木ですよ!よく見ると2本の幹の内、1本が二つに分かれ、
もう一本の幹が左に並んで3本で1本の大桜のように見えるようです。

山梨県北杜市、白州道の駅横、白須八幡神社の桜、13:23。
イメージ 19
道の駅から見るとこんな風に見えます。
ちょっと見小さく見えますが、手前のスーパーの建物と比較するとその大きさが判ると思います。
良い姿をした大桜ですよね!。

山梨県北杜市小淵沢町、新田の大イト桜、14:03。
イメージ 20
さてねお腹もくちくなったし(ここの道の駅の食堂はおいしかったです。地物を素材に使っていて良い感じ)、
お昼も回ったのでそろそろ、帰路に向かう方へと車を向けます。で、最後に選んだのが「新田の大イト桜」。
前回、前々回と訪れたときはかわいそうなくらいの花付きで、未だ再生ならずと言ったところでしたが・・。
八ヶ岳おろしの寒風から桜を守るための防風ネットは外れてませんが、
どうしてどうして、神代桜と同じく樹勢は、地元の方々の熱意で着実に回復に向かっているようです。
そして、今回はなんとこんな光景が撮影できました!この桜と富士山が一つ画面に入るとは!!。
※春霞でカラーだと富士山が沈んでしまうので、モノクロにして見ました。

山梨県北杜市小淵沢町、新田の大イト桜横の集落の祠にある枝垂れ桜、14:06。
イメージ 21
新田の大イト桜ばかりに目が行ってしまいますが、小生はこの枝垂れも好きです。
根元には集落の祠と古い墓石。これも墓守桜なのでしょう・・。バックは甲斐駒ヶ岳!!。

山梨県北杜市小淵沢町、新田の大イト桜、14:13。
イメージ 22
樹齢は関の桜と同じく400年ほど。大イト桜のてっぺんは防風柵の上に少し出ています。
なので線路側に後ずさりして望遠で撮影すると、柵を入れずに八ヶ岳がバックに入ります。
八分咲きくらいかな・・。

山梨県北杜市小淵沢町、新田の大イト桜、14:19。
イメージ 23
数年前には見られなかった見事な花付きです。
この花枝が樹幹を覆うようになった時が完全復活の時ですね!!是非、その姿をながめてみたいものです。

山梨県北杜市小淵沢町、新田の大イト桜、14:20。
イメージ 24
その兆しはゆっくりと、でも確実に近づいているように思えます。又来年、伺いますね!!。

山梨県韮崎市、新府桃源郷、16:18。
イメージ 25
新田の大イト桜をあとにし、高速へは乗らずに「みたまの湯」へ向かおうと七里岩ラインを走っていると、
ちょうど穴山の駅を越えたあたりで、いきなりこの光景が広がりました。
見渡す限り桃の花。そして谷間の向こうに夕陽を浴びた富士山の姿。
ちょうどすぐ先の道路脇に駐車スペースが見えましたので、急いで車を入れて、カメラを取り出しました。
そして、撮影したのがこれ以下のカットです。まさに桃源郷でしょ、この景色は・・。

山梨県韮崎市、新府桃源郷、16:23。
イメージ 26
そして、富士山と桃の花。折から満開の花の摘花作業が農家の方の手で始まっていました。
これらの木はすでに摘花された後なので、満開寺にはさぞものすごい光景だったと思います。

山梨県韮崎市、新府桃源郷、16:52。
イメージ 27
ただ、やはり、今年の甲府大雪はここ、韮崎にも影響があったようで、
このように大きく幹が裂けてしまった木もあります。
でも、それでも枯死することなくこうして花を付けている生命力には、ちょっと感動しました。
神代桜と言い、清春芸術村の臥竜桜といい、自然の驚異にさらされて生命の危機にさらされても、
しぶとく生き残ってまた花を咲かせていく姿には畏怖というか敬服の念を覚えます。
また、この桃の木を切らずに残された農家の方の優しさも感じられて、
一日じゅう充実したほっこりとした優しい気持ちに満ちあふれながら、
この地を後にすることができました。

山梨県韮崎市、新府桃源郷、17:01。
イメージ 28
駐車スペースに戻って周りをよく見ると、ここは実は甲斐武田家の本拠地だった当時の府中、
新府城の地でした。空堀様の窪地に突き出ているのは、鉄砲出構えと言う施設とのことです。
そして、この空堀に続く北側の緩やかな斜面には一面、桃の花が咲き乱れています。
傾きかけた夕陽に照らされた桃の花は、さらにいっそうその色を濃く際立たせ、
本当にここは桃源郷と呼んでよい地だと実感させられました。
来年の再訪がものすごく楽しみになった1日でした・・。