6月の昆虫館当番 | カメポンニュの足跡

カメポンニュの足跡

関西がホームグランドです。自転車や徒歩、自家用車であちらこちらを本能のままうろついています。

 16日は午前中が昆虫採集、午後がふれあい体験である。1週間前までは雨の予報であったが何とか持ちそうだ。4月、5月と2回続けて雨に会っている。そろそろいい天気で採集をしてみたい。10時前に集合をする。常連さんもいるし、初めて参加の人もいる。でも、子供たちの目はギラギラとしていて昆虫にしたら恐ろしいだろう。私の知らない名前の昆虫をあげて「○×△を買ったことがあるのよ。」と教えてくれる。

 館長さんはヘビトンボを狙っているらしい。しばらく進んで高い所にいるのを発見する。よく見つけられるものだ。網をぐんぐんと伸ばして狙う。

 しかし、向こうには羽がある。しっかりと逃げていた。ヘビトンボの勝利である。

しばらく歩くと道端で少し踏みつけられたヘビトンボを発見する。子供たちは持って帰りたそうであったが放すことになった。

 質問されても役に立たない爺さんは最後尾を歩く。アミガサハゴロモの幼虫がいないか探しているがなかなか見つからない。「見つけた!」

 と思ったがクモのようだ。家に帰って調べるとコハナグモの幼体みたいである。なかなか可愛いものを見つけた。唐人戻り岩の少し先のトイレで引き返す。トイレの中でヘビトンボやホタルを捕まえている。網を持った子供や大人がトイレをうろうろ…。その道のエキスパートたちは凡人がら見たら近寄りがたいものがある。

 写真には取れなかったが「トゲアリだ!!!。」とお父さんがさけぶ。奥さんが採集ビンを手にもってさっと採集する。前に行っていた子供がトンで引き返してくる。「トゲアリ!!」と嬉しそうにするかと思いきや、「女王アリと違うやん。」とのたまう。私の世界を超越した家族だ。

 そして、執念でアミガサハゴロモを発見した。私もなかなかのものだと自画自賛した。

 小さいのでうまく撮れないのが悔しいがしっかりと目に焼き付けた。

 龍安寺ではハンミョウが取れるらしい。ハンミョウが大好きという子供が目を輝かせている。誕生日のプレゼントにお父さんがハンミョウのぬいぐるみをプレゼントしたという。そんなものが売っているのかと感心していたらなんと手作りだという。すごい家族だ。

 12時前に解散する。龍安寺の広場で昼食。藤棚の下のベンチに寝そべって本を読む。いい気持だ。1時過ぎに昆虫館に戻る。

 飼育室にはオオヒメジョロウグモが放し飼いになっている。今日脱皮したばかりの皮を見せてもらった。

 天井では本体が大きな巣を作って悠々としていた。

 今日はHさんと一緒だ。子供の扱いがとてもうまいのでいろいろと勉強になる・・・と言いたいところだが差がありすぎる。いつかはHさんの領域まで登ってみたい。

 ヘラクレスの準備をしているとすでにたくさんの子供たちが目から光線を出してわらわらと集まっている。熱気がすごい。前半が私で、後半がHさんの担当となる。すごい人であっという間に2時になった。ちょっと昆虫館を覗いていたら放蝶園の時間になる。今日は一人で飼育室を説明して幼虫を触ってもらうシステムにしていた。なかなかスムーズに流れて、今までで一番よかった気がする。

 終わって帰るときにツマムラサキマダラの幼虫を発見。飼育室につかまらない生き方をする奴もいるものだ。

 帰りはHさんと帰る。川の中の赤い石の名前を聞かれる。石英斑岩が赤くなっているだけかと思ったがチャートも赤くなっている。ハンマーがないので割れなかったがレッドチャートではなく、普通のチャートの表面だけ赤くなっている感じであった。でも、またしっかりと観察をしてみよう。